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ミドルウェア

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Hitachi

  • サーバ稼働管理「JP1/Performance Management(JP1/PFM)」
  • 統合コンソール「JP1/Integrated Manager - Central Console(JP1/IM - CC)」
  • 目的指向型統合ビュー「JP1/Integrated Manager - Central Scope(JP1/IM - CS)」
  • シナリオ管理基盤「JP1/Automatic Job Management System 2 - Scenario Operation(JP1/AJS2 - SO)」
  • システム情報管理「JP1/Integrated Manager - Central Information Master( JP1/IM - CM)」

ITリソースのパフォーマンスを統合的に管理

ここでは、さまざまな企業情報システムの中でJP1のコンポーネントが実際にどんな働きをしているのか、より詳しく解説していきましょう。

まず、JP1のアベイラビリティ管理では、インターネットサービスの応答時間情報や、サーバをはじめとする各種機器、アプリケーションなどの稼働情報を収集。これらを分析し、障害の予兆を検知した際には警告メッセージを表示する機能があります。ここまでは、前ページまでにお話したとおりです。

この中で、サーバやアプリケーションの稼働情報を収集・監視する役割を担っているのが、サーバ稼働管理「JP1/Performance Management(JP1/PFM)」です。

JP1/PFMは、UNIXやWindows、Linuxなど複数のプラットフォームで構築された分散システム上のサーバやデータベース、グループウェアなどの各種アプリケーションのパフォーマンスをトータルに管理することができます。OracleやSAP R/3、Domino、IIS、SQL Serverなども、みんなまとめて監視してくれるわけですね。

すべての稼働情報はJP1/PFMのアラーム監視画面上で一元的に見渡せますから、大規模なシステムでも少人数のスタッフで効率的に管理できるというわけです。

問題の事前検知と詳細な分析を支援

またJP1/PFMでは、サーバやアプリケーションのそれぞれで、あらかじめ設定した「しきい値」を超えると、危険な状態になる前にシステム運用管理者へメールで通知したり、他のJP1製品と連携して、サーバの追加や障害の切り分けを行うための外部コマンドを自動発行してくれます。

システムの稼働状況は分、時、日、週、月、年単位で自動集計されていて、いつでもHTML形式やCSV形式のビジュアルなレポートとして出力することができます。障害原因の特定やキャパシティプランニング、システムリソースの投資計画などに、大いに役立つ機能といえます。

また、「しきい値」を越えた際の管理者への通知方法や、管理レポートの表示形式などは、標準で提供される「ソリューションセット」にテンプレート化されているため、インストール直後からスムーズに運用を開始することができます。多種多様なシステムのトラブルを未然に防ぎ、ダウンタイムを最小限に抑える"縁の下の力持ち"−−それがJP1/PFMというわけです。

■マルチプラットフォーム環境を一元監視

システムの統合監視を1台のコンソールで実現

さて、現在の企業情報システムは、管理対象が膨大な数にのぼり、そのオペレーションも複雑化・高度化する一方です。そのため、従来のように物理的なサーバや具体的なOS、アプリケーションの単位でシステムを管理するのは、とても現実的とはいえません。どの機器のトラブルがどの業務に影響をおよぼし、どのように対処すればいいのかを迅速に判断するのは、高いスキルを持つシステム運用管理者にとっても、きわめて困難な作業となっているからです。

そこで登場するのが、JP1のコントロールタワーともいえる存在、統合管理「JP1/Integrated Manager(JP1/IM)」です。その中でも情報システム全体を一元管理するためのツールが、統合コンソール「JP1/IM - CentralConsole(JP1/IM - CC)」です。情報システム全体のさまざまなイベント(メッセージ)を集中監視するイベントコンソール画面は、まさにシステム運用管理者の"目"となります。画面上には、膨大な数のイベントを見やすく整理するフィルタリング機能があり、イベントの受信をトリガーとした回復処理などの自動アクションも簡単にコントロールできます。

複雑なシステムを業務視点で可視化

さらに、さまざまなITリソースをシステム管理者が見たい視点でグループ化し、ビジュアルに監視できるようにするのが、目的指向型統合ビュー「JP1/IM - Central Scope(JP1/IM -CS)」です。例えば「受注管理システム」なら、それに関わるサーバAの受注処理、サーバBのデータベースのパフォーマンス、サーバCのWebサーバの応答時間といった情報が、JP1/PFMなどを通して収集されます。JP1/IM - CSのビジュアル監視画面上ではこれらの情報を「業務視点」のグループごとに監視することができるのです。これならもう、「どのサーバがどの業務を動かしているのかわからない…」といった迷いを生じることはありません。

万一の障害発生時には、監視画面上のアイコンの色が変化するので、それをクリックするだけで、詳細なビジュアル監視画面や監視ツリー画面を連動させて表示できます。つまり障害原因となったサーバの様子や、連携しているアプリケーション、グループ上で影響を受ける業務などが、ひと目でわかる仕組みになっているのです。これにより、原因の特定や影響範囲の予測がスピーディーにできる上、あらかじめ登録しておいた対処方法を画面上に表示するガイド機能を利用することで、システム運用管理者のスキルに関係なく、迅速に障害を取り除くことができます。

■統合管理(JP1/Integrated Manager - Central Scope)連携

シナリオによるシステムの自律運用も実現

JP1/IM - CSでは、監視対象の状態が変更されると、それを契機に、あらかじめ設定しておいたアクションを自動実行させることも可能です。こうした運用手順の「シナリオ」を設計するためのツールが、シナリオ管理基盤「JP1/Automatic Job ManagementSystem 2 - Scenario Operation(JP1/AJS2 - SO)」です。JP1/AJS2 - SOでは、システム管理者が手作業で行っているオペレーション(運用手順)を、シナリオという形で定義、蓄積することができます。シナリオを適用すれば、例えば「あるサーバでリソース不足が発生したら、関連する業務を保留状態にして障害の連鎖を封じ込める」というような、経験を積んだシステム管理者のノウハウから導き出された運用ポリシーに基づいたオペレーションを自動化できます。

また、サーバやファイルの固有名のような、環境に依存する情報を変数として指定できるので、ひとつのシナリオでさまざまなシステムに適応でき、効率的な運用ができます。これによって、システムのパフォーマンスが限界に近づいたら、自動的にシステムを拡張したり、構成変更をして、サービスレベルを維持するといった運用が可能です。 さらに、JP1/AJS2 - SOと「JP1/Integrated Manager - CentralInformation Master(JP1/IM - CM)」の製品を組み合わせれば、ユーザーが定義した論理的なシステムに対してシナリオが実行可能です。シナリオ実行時にJP1/AJS2 - SOが動的にJP1/IM - CMに問い合わせることで、論理―物理の世界の名前の対応付けを解決するのです。このように、業務システムを論理的なシステムとして仮想化することによって、よりわかりやすく、効率的に管理できるようになるのです。これら一連のJP1連携は、忙しいシステム運用管理者にとって、非常に効果的なソリューションといえますね。