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ITジャーナリスト
佐々木 俊尚氏

ソーシャルネットワークとクラウドコンピューティングの進展は、企業と個人の関係を大きく変えつつあります。企業はこれまで、会社という組織の中の社員と外側の消費者という存在に対して、様々な情報伝達のアプローチをおこなってきました。
しかし、ソーシャル化によりこうした壁がなくなったことで、企業の情報伝達のあり方は、従来の上流からによるものではなく、情報の取捨選択に秀でた“個人と個人のつながり”を意識したものになるでしょう。
また企業が保有するITの仕組みも、こうしたソーシャルが形成する大量の情報をいかに効率的に裁き、分析し、製品やサービスの価値にフィードバックするかが問われるようになります。
本講演では、こうした企業と社会のあり方の変化についてさぐり、今後のITの方向性について語ります。

【講演者の紹介】

愛知県立岡崎高校卒、早稲田大政経学部政治学科中退。1988年毎日新聞社入社。岐阜支局、中部報道部(名古屋)を経て、東京本社社会部。警視庁捜査一課、遊軍などを担当し、殺人や誘拐、海外テロ、オウム真理教事件などの取材に当たる。1999年アスキーに移籍し、月刊アスキー編集部デスク。2003年退職し、フリージャーナリストとして主にIT分野を取材している。