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Open Middleware Report Web

Hitachi

【ジョブ管理を知ることは、コンピュータの歴史を知ること】

オープンってどういう意味ですか?

みどるちゃん

メインフレームは、作っているメーカーごとにハードもソフトも専用のものだったから、使う企業にとっては閉じた世界≠セったのね。
それに対してオープン環境は、異なるメーカーのハードやソフト、OSを自由に組み合わせて使える開いた世界≠ニいうこと。
銀行や鉄道、電力といった決して業務を止められないシステムで使われるメインフレームは価格も高価だったし、安定稼働させるために専任の技術者による運用が必要だったの。
それに対してオープン環境は、専任者を確保できない企業でも導入できる気軽さと安い価格が特長だったから、コスト削減を図りたい企業にとって、とても魅力的だったということね。
この動きをコンピュータ業界では「ダウンサイジング」と呼んだの。つまりメインフレームのサイズ(規模)をダウン(小さく)したオープン環境への移行が進んでいったということね。

加藤先生

難しい言葉がたくさん出てきたので、ちょっと混乱しそうです。

みどるちゃん

細かいことはあまり気にしないでいいわ(笑)。
とにかく、そういう歴史の流れがあって、メインフレームの中でバッチ処理などジョブの自動化を担っていた部分が、オープン環境では、簡単に実現できなくなってしまったということなの。

加藤先生

えっ、それはたいへん。
どうなっちゃったんですか?

みどるちゃん

ほんと、最初の頃はたいへんだったんだから。
メインフレームはいろいろな業務を1台でこなせるパワーとジョブ管理の能力を最初から備えていたけど、オープン環境ではCPUが非力なぶん、1つ1つの業務でサーバの役割を分担させる分散処理が当たり前だったから、複数のサーバをまたがったジョブをきちっと自動化することなんて、とてもできなかったの。
だからAというサーバで処理が終わったら、そのデータを人手でBサーバに移して処理させて…というように、管理者の負担がどんどん増えていったのね。

加藤先生

残業時間が増えそうですね。

みどるちゃん

実際そうだったでしょうね。
システム担当の人は、朝は始業時間より前に会社にきて、サーバの電源を入れて、プログラムを立ち上げ、夜は夜ですべての業務が終わってからデータを処理してバックアップをとって、電源をぜんぶ落として、ようやくご帰宅…というようにね。

加藤先生

せっかくコストを減らすためにオープン環境へ移行したのに、負担は増えるし残業代もかかるし、まったくナンセンスじゃないですか!

みどるちゃん

鋭いわね、みどるちゃん。
だからオープン環境でも、しっかりとしたバッチ処理が行える仕組みがほしい、管理や運用に手間をかけたくない─そんな想いが「ジョブ管理」という新しいミドルウェアを生み出すきっかけになったのね。ちょっと前置きが長かったかしら。

加藤先生

確かに長かったですけど、コンピュータの歴史がよくわかりました。

みどるちゃん