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【ジョブとは「コンピュータにさせる仕事」なり】

今回のテーマは「ジョブ管理」です!加藤先生、よろしくおねがいします!

みどるちゃん

はい、よろしくね。みどるちゃん。

市川先生

さっそくですが先生、ジョブってなんですか?
グッジョブ!≠ニ関係あるとしたら、仕事≠ンたいな意味でしょうか?

みどるちゃん

そのとおり。
ジョブは「仕事」のことね。ただしここでは「コンピュータにさせる仕事」のことだと考えてね。
たとえば、サーバの電源スイッチを入れる、システムやサービスを起動させる、売上データを集計する、集計が終わったら電源を切る。こうした1つ1つの仕事やそのまとまりがコンピュータのジョブなの。

加藤先生

なるほど。ジョブについてはわかりました。
でも、ミドルウェアとどんな関係が?

みどるちゃん

たくさんあるジョブは、うまく管理して確実に自動化させていかなくてはいけないの。
そこで、ミドルウェアが「ジョブ管理」をしてくれるというわけ。

加藤先生

なるほど、自動化のために必要なミドルウェアが「ジョブ管理」なんですね。
自動化ということは、人がいちいちスイッチを入れたりしなくても、コンピュータがぜんぶ勝手にやってくれるということですよね。

みどるちゃん

そう。
複数のジョブをコンピュータにあらかじめ登録しておいて、最初にこれをやったら次はこれ、その後にこれをやって、おしまい…といった連続的な処理を自動化させたものを「バッチ処理」とか「バッチジョブ」と呼びます。

加藤先生

バッチ…缶バッチみたいな?

みどるちゃん

胸につけるバッジ(badge)と間違えそうだけど、ちょっと違うの。
バッチ(batch)というのは「一度で」「一括して」という意味の言葉よ。
ここから先を説明するには、少し昔話をしなくちゃいけないんだけど、みどるちゃん、聞いてくれる?

加藤先生

はい、聞きます、聞きます。

みどるちゃん

今から20年ぐらい前までは、企業で使うコンピュータといえば「メインフレーム」という大型コンピュータのことを指していたの。
汎用コンピュータとかホストコンピュータと呼ぶこともあるわね。
当時、メインフレームは優秀な頭脳と処理性能を持っていたから、いくつもの仕事を同時に速く、きちんとこなすことが得意だったの。

それに、使う企業の仕事のやり方にぴったり合わせたオーダーメイドのプログラムも入れてもらっていたのね。
だから毎日、まずはこのデータを集めて、次にこの計算とこの計算をして、出た結果を紙に印刷して、といった定型的なバッチ処理を、決して間違わずにきちんと自動的にこなせるのが当たり前だったのよ。

加藤先生

さすが! でも、どうしてコンピュータにはバッチ処理が必要なんですか?

みどるちゃん

たとえば、銀行の入出金や、お店の売上の集計なんかは、一定の時間で区切って、
それまでに集まったたくさんのデータを一気に処理する方が効率的だからよ。

昔から銀行なら午後3時、お店なら閉店時間を過ぎてから、その日に集まった大量のデータをバッチ処理に回して、翌朝までに計算を終わらせておく「夜間バッチ」という方法が行われているの。
これで翌日の始業時には、昨日までのデータを見ながら「この商品は売上が落ちてるな。今日はもっとがんばるぞ!」みたいな意気込みで仕事が始められるというわけ。
会社がお休みの土日にも、月次や半期ごとにまとめたデータのバッチ処理をやらせたり、メインフレームは大忙しだったのよ。でもね…

加藤先生

でも?

みどるちゃん

1990年代に入って、コンピュータの世界で大きな出来事があったの。
それがオープンシステム、つまりオープン環境の出現よ。
みどるちゃんも聞いたことがあると思うけど、WindowsとかUNIXといった、それまでメインフレームと比べたら、はるかに簡単で小さな仕事しかできなかったコンピュータたちが、だんだん機能や性能を上げてきて、メインフレームの代わりに企業の仕事もやれるようになってきたの。

加藤先生

図1

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