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日立ミドルウェアの JIS X0213:2004 対応について

− WindowsにおけるJIS X0213:2004対応 −

JIS X0213:2004

JIS X0213は、2000年に JIS X0213:2000 として制定され、2004年に改訂 (JIS X0213:2004) が行われています。 JIS X0213は、JIS第3・第4水準の文字を含む文字集合の規格で、従来の JIS X0208 (JIS第1・第2水準) や JIS X0212 (補助漢字) の殆どを包含しています。

WindowsのJIS X0213:2004対応

従来、Windows (2000/XP/2003) では JIS X0208 及び JIS X0212 の範囲のフォントが提供されていましたが、 Windows Vistaでは約1000文字のフォントが追加され、JIS X0213:2004 規格の文字全てが表示できるようになります。
但し、追加された文字はシフトJISや日本語EUCへのマッピングは行われず、Unicodeでのみ扱えます。 これは従来の補助漢字 (JIS X0212) と同様です。したがって、シフトJISベースのアプリケーションでは Windows Vista以降でも JIS X0208 の文字しか扱うことはできません。
Windows Vistaで追加された文字フォントの詳細は、Microsoft社の以下のホームページを参照下さい。

JIS X0213:2004 の全ての文字を扱うためには、クライアントだけでなくサーバーアプリケーションのUnicode対応も必要になります。 また、アプリケーションをUnicode対応しても、JIS X0213 に対応していないプラットフォームでは、JIS第3・第4水準の文字を 表示・印刷することはできません。

日立ミドルウェアのJIS X0213:2004対応

現時点では日立ミドルウェア製品の多くがサポートする日本語文字は、シフトJISや日本語EUCの範囲 (JIS X0208) になります。 Vistaで追加された文字を含め、JIS第3・第4水準の文字をご利用になるにはUnicode対応した製品が必要です。
日立ミドルウェア製品のUnicode対応は、市場動向を見据えて必要な製品から順次実施して参ります。
既にUnicode対応を行なっている製品 (DBMSやJavaアプリケーションなど) は、原則JIS第3・第4水準の文字も (Unicodeの範囲内で) サポートします。 但し、これらの文字はシフトJISや日本語EUCへコード変換した時点でエラーや文字化けが発生します。例えば、ログファイルにシフトJISで出力している 場合は、JIS第3・第4水準の文字は正しく出力されません。

互換フォントに対する注意事項

従来OS (Windows XP/Windows Server 2003) のフォント環境を JIS X0213:2004 に対応させるため、Microsoft社より 互換フォント 「Windows XP および Windows Server 2003 向け JIS2004 対応 MS ゴシック & MS 明朝フォントパッケージ」 が提供されております。
日立ミドルウェア製品の多くは、Windows XP / Windows Server 2003に本互換フォントを適用した環境での動作は保障しません。 適用した場合、文字表示が正しく行われなくなるといった問題が発生する恐れがありますので、注意願います。

なお、Windows Vista以降(*1)向けに 「JIS90 互換 MS ゴシック・明朝フォントパッケージ」 も合わせて提供されております。 こちらについては、当該Windowsに標準搭載されているフォントと比較して、字形が JIS90 のものに変更されている以外の仕様上の差異は ありません。
そのため、当該Windows(*1)に本フォントを適用した環境での製品の動作については、問題ありません。 Windows XP または Windows Server 2003 との混在において、JIS90字形に統一された環境で 当該Windows(*1)をお使い頂くことができます。

*1
Windows Vista、Windows 7、Windows Server 2008(R2)