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日立ミドルウェアのセキュアクライアントソリューションへの対応について
− 利用上の制限事項 −

日立ミドルウェア製品のセキュアクライアントソリューションでの制限事項を以下に示します。

監視モードによる制限事項

JP1/NETM Remote Control または JP1/NETM/DM Client のリモートコントロール機能で接続し、リモートコントロールエージェントが監視モードの場合 (セキュリティPCと接続する場合は、通常エージェントは監視モードになっています)、このリモート接続により下記の日立ミドルで制限事項があります。
なお、これは次のいずれかの方法で回避できます。

  • リモートコントロールエージェントのリモートコントロールモードを共有モードに変更する。
  • Windows標準搭載のリモートデスクトップで接続する。
    (JP1/NETM Remote ControlまたはJP1/NETM/DM Clientのリモートコントロール機能と、リモートデスクトップを同時に使用することは出来ません。 したがって、影響のある日立ミドルだけでなく、全ての製品についてリモートデスクトップを利用して接続することになります。

[影響がある日立ミドル]

製品 JP1 V7以降のWindows版JP1/NETM/DMにおいて、リモートインストール機能を提供する製品に影響があります。例えば以下。
 ・ JP1/NETM/DM Manager
 ・ JP1/NETM/DM Client
制限 AIT(Automatic Installation Tool)ファイルを使用した、他社ソフトウェアのリモートインストール時、 キー入力が抑止される為、リモートインストールが終了しない現象が発生します。
製品 P-2C44-6114 シングルログインマネージャ Light
P-2644-6114 シングルログインマネージャ
制限 SLMレコーダを使用してアプリケーションのログイン操作を記録する時、「キーストロークで実行する」を指定した場合、 自動ログイン操作ができません。

キー操作に関する制限事項

キー操作に関連する制約を次に示します。これらの制約により、下記の日立ミドルで制限事項があります。

項番キー操作の制約制約の起因となる製品備考
 1 実際にキーボードから入力した以外のキーイベント(他のプログラムが発行したキーイベントkeybd_event関数 等)を無効にします(監視モードによる制限です)。 ・JP1/NETM/Remote Control Agent
・JP1/NETM/DM Client の
 リモートコントロール機能
 2 SHIFTキーの左右を区別していないため、右側のSHIFTキーを、左側のSHIFTキーとして扱います。 ・JP1/NETM/Remote Control Agent
・JP1/NETM/DM Client の
 リモートコントロール機能
左記製品の以下のバージョンで
本制約を解除済みです。
 ・07-53-12以降
 ・08-11以降
 ・09-00以降
 3 「SHIFT+DEL」および「Ctrl+SHIFT+DEL」の組み合わせは、当該キーが押された処理を2回行います。 ・セキュリティPCに搭載の
 日立リモートコントローラ
左記製品の以下のバージョンで
本制約を解除済みです。
 ・01-01以降

[影響がある日立ミドル]

製品 R-15234-244 CommuniNet Version 4
R-15234-234 CommuniNet Version 3
R-15233-134 CommuniNet Object Server
R-15233-124 CommuniNet Object Server
制限
  • オートシフトの設定が有効になりません。 オンライン画面上のカナ属性フィールドおよび英数属性フィールドにカーソルを移動しても、自動的にカナシフトおよび英数シフトに切替わりません。 (漢字フィールドにおける日本語入力の自動切換えは有効です。) (*1)
  • キーマッピングユティリティで、以下の機能およびキーにマッピングはできません。
     ・カナシフト機能、英数シフト機能へのキーマッピング。 (*1)
     ・Shiftキー(右)、Shiftキー(左)+Delteキー、Ctrlキー(左)+Shiftキー(左)+Deleteキーへの機能のマッピング。 (*2)
  • オンライン端末起動時にCaps LockキーおよびNum Lockキーは自動的にONになりません。 (*3)
*1
当該制限は、Windows VistaおよびWindows 7の環境では該当しません。
*2
上記 「キー操作の制約」 の 「項番2」 および 「項番3」 が解除された環境では、当該制限は発生しません。
*3
セキュリティPCで操作する環境では必ず制限となりますので、ご注意願います。

既存PC活用ソフトウェアパッケージ利用に関する制限事項

既存PC活用ソフトウェアパッケージは、セキュアクライアントソリューション「ポイント・ブレード型」導入にあたり、 セキュリティPCではない既存のPCを活用したいというご要望に対してご活用いただけるソフトウェアです。 本ソフトウェアパッケージの利用に関して、以下の日立ミドルで制限事項があります。

[影響がある日立ミドル]

製品 JP1 V7以降のJP1/秘文において、以下の製品に影響があります。
 ・JP1/秘文 Advanced Edition Information Cypher (JP1/秘文IC)
 ・JP1/秘文 Advanced Edition Information Fortress (JP1/秘文IF)
 ・上記2製品に同梱のJP1/秘文 Advanced Edition Information Share (JP1/秘文IS)
制限
  • ”既存PC活用ソフトウェア”のUSBストレージへの書き込み抑止制御が、JP1/秘文の制御よりも優先されます。
  • JP1/秘文ICのログインでは、Windows標準認証画面による認証を使用してください。
  • JP1/秘文ICのikey認証を使用することはできません。
  • ”既存PC活用ソフトウェア”では、ログイン時にドメインユーザを指定できません。 このため、JP1/秘文IF、ISのActive Directory連携は使用できません。
製品 P-2644-6114 シングルログインマネージャ
制限 当該形名のシングルログインマネージャ (*1) も、”既存PC活用ソフトウェア”も、Windowsにログインするための認証モジュール 「GINAモジュール」の置き換えをしています。GINAモジュールの置換えをしているアプリケーションの共存はできないため、 当該形名のシングルログインマネージャのインストールは行わないで下さい。

*1
上記形名のシングルログインマネージャは、Windows XP対応版です。
なお、次に示すWindows Vista対応版では、「GINAモジュール」の置き換えをしておりませんので、本制限には該当しません。
 ・P-2C44-6114 シングルログインマネージャ Light