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コスト削減とログの見やすさが決定打に 日立のツールでPC1台あたり3万円弱のコスト削減(豊資会グループ)

泌尿器科病院を核に医療法人、社会福祉法人、有限会社および株式会社の4法人で複合体を形成する福岡県古賀市の豊資会グループ(加野資典理事長)は、移転とグループ内システムの連携を契機に、日立製作所のPC管理ツール「Hitachi IT Operations Director」を導入した。別のベンダーが提供していたツールからの乗り換えで、九州日立システムズが提案し導入を決めた。豊資会グループが抱えていた課題とは何だったのか、その課題解決に「Hitachi IT Operations Director」がどう貢献したのか、導入までの経緯を辿り検証する。

導入企業:豊資会グループ(加野病院)
導入企業:豊資会グループ(加野病院)

ユーザーのIT事情:電子カルテなど最新ITを先行導入した実績

統括本部本部長 加野豊子氏の写真
医療法人豊資会
統括本部本部長
加野豊子氏

豊資会グループが初めてITを導入したのは、1981年に総務・経理・人事で利用したことに始まる。医療法人豊資会の加野豊子・統括本部本部長が全体のIT導入を主導するかたちで導入し、当時の病院のなかでも先をゆく診療報酬明細書(レセプト)関連で「医事・会計システム」を稼働させている。

同グループは、中核の泌尿器科に関していえば、専門病院として泌尿器科に関するほぼすべての疾患に対する診療治療が可能だ。最先端医療技術を使って、年間200件近くの手術を行うほどだ。

加野本部長は「業務を効率化するうえで、当時最先端のITを積極的に活用した。当グループに必要と思うITを導入し続けている」と語る。豊資会グループではこの30年間、2001年に初代の「電子カルテ」を入れているほか、02年に「病院機能評価」の審査で電子カルテを利用した自社開発による業務システム「i象」を入れてVPN(企業内専用回線)で分散する各施設をネットワーク化するなど、事務処理を効率化し、医療に転ずべく、ITの利活用を積極的に行ってきた。グループ拡大と歩調を合わせてITを拡張してきたわけだ。

豊資会グループがITの機能拡張を続けてこられたのは、グループ全体のシステム導入・運用・保守を担うシステム管理部の責任者である中島達也課長が、経営者の判断を受け迅速かつ正確にそれを実行してきたためだ。「当時最先端のITを他に先駆け導入してきた」と語る。そんな豊資会グループは、06年、転機を迎える。

ユーザーの悩み:病院施設の一部移転でシステム転機

医学博士 加野資典氏の写真
医療法人豊資会 理事長
医学博士 加野資典氏

同グループは06年3月に初代の電子カルテを更新することに決めた。体制・組織を見直す一環として「電子カルテを中核としてグループ内データを活用しつつ、業務改善を継続してシステムを発展させ、グループ躍進に向かう」(加野理事長)ことが目的。また、この年、12年秋に移転することを決定。この移転とシステム連携に向け、コストを抑えセキュリティを管理する必要性が高まったという。

豊資会グループ泌尿器科専門病院に通院する患者の多くは高齢者であるため、高齢者が利用する通所リハビリや小規模多機能型居宅介護事業所、高齢者専用賃貸住宅などを次々に開設。施設やグループ会社の増設と新設を繰り返してきたため、徐々にセキュリティを担保しIT全体を最適化する課題が浮き彫りになっていた。

そして、移転期日が具体化してきた10年5月の翌年には、計画に沿って順次移転に向けた作業に着手。中島課長は「移転に向けて、施設間の距離が以前よりも遠くなるため、光回線を敷いて介護と医療のデータ連携を行う必要性が高まった」と、移転に際し、サーバーや「Windows XP」を最新OSへ変更するPCなどインフラ刷新をする必要が出てきた。この費用増大への対処とシステム拡張とセキュリティ強化の観点からPC管理ツールをどうするかが、重要な課題となった。

12年には、移転を契機に電子カルテ、介護、給食の3システムを更新し、全システムを連携し医療と介護データの共有化を行う計画。だが、それに伴ってPC台数の増加が必要。現状の145台から次期システムでは、218台に拡張する予定だ。今後のシステム全体最適化を考えるうえで、情報漏えい防止やログ監視などの強化が求められていた。しかし、現在利用中のツールでは、コスト高のため、こうした課題解決に最適な「Hitachi IT Operations Director」への入替を決めた。

パートナーの提案とユーザーが得た効果:PC1台あたり3万円弱のコスト削減

システム管理部課長 中島達也氏の写真
医療法人豊資会
システム管理部課長
中島達也氏

12年秋の移転に伴う新規システムは、現在のところ、サーバー25台、電子カルテ用PC95台や、「Windows XP」から「Windows 7」へ移行するPCを追加購入する計画だ。この際に、九州日立システムズの提案を受け既存と新規システムの情報漏えい防止などを目的にPC管理ツール「Hitachi IT Operations Director」を導入。まずは、評価版を事務・外来・システム管理部など計8台のPCに入れ、実機で評価した。

中島課長は「当初はコスト削減を主な導入理由としていたが、実際に使ってみると実運用でも、ログの閲覧が見やすくなり、その時間が10分から6分へと半減近くまでに短縮した。また、リモート操作も楽になった」と、標準でリモートメンテナンスを搭載しているほか、ユーザーインターフェイスや機能面の評価が高いことが、「Hitachi IT Operations Director」採用の決め手となった。一方で、コスト面では、同グループ試算で以前のツールに比べ、PC1台あたり、2万8000円の導入費用だけでなく、保守費/2700円も削減できた。当初目的のコスト削減も含め満足の結果が得られたのだ。「まだ豊富な機能をすべて使い切れているわけではないので、今後は豊富な機能を活用し、さらなる運用の効率化を図っていきたい」と語った。

九州日立システムズは「介護事業など福祉事業は、収益の出にくい事業体だ。提案時は、導入コストの削減とツールによる業務効率化を中心に訴求した」と、顧客の要望をよく聞いたことが実を結んだ。同社は同グループへの導入を契機に、「Hitachi IT Operations Director」を九州地区の病院へ販売を本格化する。

「Hitachi IT Operations Director」の操作画面
「Hitachi IT Operations Director」の操作画面。
トップ画面の情報が豊富でグラフを活用しているので見やすい。
「従来に比べてログの閲覧時間は半減した」と豊資会グループも高く評価する

USER PROFILE

豊資会グループキャラクター
豊資会グループキャラクター

豊資会グループは1980年、加野資典理事長が「加野泌尿器科医院」として開設した医療機関を母体とする急性期病院だ。88年には入院施設を30床に増床し、現在の「加野病院」に移行。泌尿器科の実績は県下有数で、現在、「日本医療機能評価機構認定病院」に認定されている。

同グループが目指すのは「患者や利用者、家族が生き甲斐をもてる暮らしの支援と、地域に開かれた高齢者コミュニティの整備」(加野理事長)だ。治療に関しては、外来での投薬(膀胱炎などの炎症性疾患など)や日帰りでの結石治療、入院での前立腺肥大症や膀胱腫瘍に関する内視鏡手術などができる。最近では、地域の医療機関・福祉施設と連携し、転院・検査入院などの患者を積極的に受け入れている。

特記事項

  • この記事は、「週刊BCN 2012年3月19日号」に掲載されたものです。
  • 記載されている会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

導入事例一覧

直感的な操作性で管理効率が大幅向上。面倒な台帳管理から解放、いつでも最新情報が取得できる。

IT資産棚卸業務の時間を大幅短縮。3か月の作業を1週間で完了。

ワールド・ハイビジョン・チャンネル株式会社。USBメモリの利用制御を目的に導入。PC管理業務の削減にも成功。

株式会社板通。デモで使いやすさ実感、導入を即決。10拠点に点在する約200台のPC管理に活用。

製鉄記念八幡病院。費用対効果にすぐれている点が決め手に。PCやサーバーの集中管理などニーズに合う機能の搭載を評価。

豊資会グループ。コスト削減とログの見やすさが決定打に。日立のツールでPC1台あたり3万円弱のコスト削減。

三京ダイヤモンド工業。 「手作業のPC管理」から脱却。導入後に管理工数は80〜90%削減。

共和。使いやすさと低価格が導入の決め手に。他社製品からの乗り換えで350ライセンス一括納入。

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