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ソフトウェア

DABrokerは、データベースアクセスを実現するDABrokerシリーズの基本コンポーネントです。DBMSへの実際のアクセスをコントロールします。
DABrokerは、次のようなシステムの開発に適しています。

  • 顧客管理システム、商品管理システム、生産管理システムなど、さまざまなデータベースをアクセスする企業情報システム
  • ワークフローシステム、マルチメディアシステムなど、データベースを利用するアプリケーションプロダクト
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DBPARTNER/Serverをお使いのお客様へ
DABrokerは、DBPARTNER/Serverの後継製品です。従来のDBPARTNER/Serverと同様に、DBPARTNERの各製品からも利用できます。

データベースを特定しないアプリケーションの開発が可能

DABrokerは、さまざまなデータベースのドライバを内蔵しています。さらに、データベース接続先情報をファイルで管理してアプリケーションからの接続先を隠蔽したり、データベースへのAPI(Application Program Interface)を統一したりしています。だから、データベースごとにアプリケーションを開発しなくてもよいのです。
例えば顧客管理システムで、ある部門はHiRDB、ある部門はSQL Server、ある部門はメインフレームを利用しているような場合でも、データベースを特定しないアプリケーションを開発できます。

OSを特定しないアプリケーションの開発が可能

DABrokerは、マルチプラットフォームに対応しています。さらに、マルチプラットフォームで動作可能なJava™アプリケーションを開発したり、マルチプラットフォームでソース互換性のあるC++アプリケーションを開発したりできます*。だから、OSごとにアプリケーションを開発しなくてもよいのです。
例えば販売実績システムで、ある販売店はWindows、ある販売店はSolarisを利用しているような場合でも、OSを特定しないアプリケーションが開発できます。

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Cosminexus DABrokerで開発できるのは、Javaアプリケーションだけになります。

複数のデータベースにアクセスするアプリケーションの開発が可能

DABrokerは、接続先をAPIで動的に変更したり、対応するドライバを自動的にローディングしたりできます。だから、アプリケーションの実行中に接続するデータベースを動的に変更することができます。
例えば取引履歴システムで、取引先情報をHiRDBから検索し、取引履歴をOracleに保管しているような場合でも、同一プロセス上で二つのデータベースにアクセスするアプリケーションが開発できます。

複数のデータベースを同時に更新する信頼性の高いアプリケーションの開発が可能

DABrokerは、日立分散オブジェクト基盤「TPBroker」のOTS(Object Transaction Service)機能を使用した、分散オブジェクト連携機能を提供しています。だから、複数のデータベースの連携システムなどで、複数のデータベースの同時更新や障害時の回復処理を自動化し、信頼性の高いアプリケーションを開発できます。
例えば生産実績システムで、部品Aが完成したら、拠点のローカルデータベースと本社のマスターデータベースの両方に完成量を同時更新するようなアプリケーションが開発できます。

Oracleアプリケーションの開発が可能

DABrokerは、Oracleの各バージョンに対応したドライバを提供しています。このドライバは、簡単な環境設定で変更できます。だから、Oracleのバージョンアップ時にアプリケーションが全く影響を受けません。もう、アプリケーションを再コンパイル&リンケージしなくてもよいのです。
ただし、一部のバージョンでは、DABrokerの提供するOracleアクセスライブラリをユーザの環境に合わせて、リンケージしなおす必要があります。

マルチメディアデータを扱うシステムの開発が可能

DABrokerは、長大バイナリ型、抽象データ型をサポートしています。画像など大きなデータはファイルにして取得可能、抽象データ型はSQL文中で抽象データ型のメンバ(抽象データ型を除く)まで記述することでアクセスできます。だから、データベースに保管された、文書、画像、音声などのマルチメディアデータを扱うアプリケーションが開発できます。
例えば商品情報システムで、商品のイメージ画像を商品コード等のテキスト情報と一緒にデータベースに保管し、活用するようなシステムが開発できます。

メインフレームデータベースを有効に利用できるシステムの開発が可能

DABrokerは、VOS3、VOS1、VOSKのDatabase Connection Serverと連携し、主要メインフレームデータベースにアクセスできます。また、コネクションマルチ機能(1つの通信路を複数のユーザで共有する機能)で通信リソース消費量を少なくできると共に、プールコネクション(メインフレームとの通信路をプールしておく機能)で通信コネクション確立時間を短縮できます。
また、DABrokerは、Turbolinux Server 6 for MP SeriesやTurbolinux Server 7 for AP8000に対応し、VOS3上のXDM/RDおよびXDM/SDにアクセスするアプリケーションも構築できます*
例えば、メインフレームのデータベースをWeb環境などのオープンな環境で有効に使用するようなシステムが開発できます。

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Cosminexus DABrokerは対応しておりません。