最近は、IT技術の進歩により、廉価で高速に通信できるインターネットが普及し、企業、自治体、家庭において、いつでもどこでも情報にアクセスできるユビキタス社会が整いつつあります。ユビキタス社会では、Webシステムが、ネットショッピング、ネットバンキングなどのインターネットを使用したビジネスや、自治体での住民票発行などの窓口業務や、社内での就業管理、旅費管理などの業務処理で使われ、私たちの生活を便利にし、業務を効率化するインフラになってきています。
しかし、その一方でWebシステムは、ひとたびダウンしたり、レスポンスが悪化したりすると、ビジネスや生活に大きなダメージを与えることがあります。例えば、ネットショッピングにおいてシステムがダウンすると、注文が受け付けられなくなり、それだけでなく、お客さまの信頼を失ってしまいます。また、社内システムの場合は、業務がストップして、企業全体のビジネスにダメージを与えてしまいます。アクセスの集中やセキュリティアタックなどの突発的なネットワークトラフィック急増などによるシステムダウンを避けるためにも、止まらない快適なサービスを提供できることが重要になっています。また、それだけでなく、万が一Webシステムが止まった場合、ダメージを最小化するために、回復までの時間を極力短縮する必要があります。
Cosminexusアプリケーションサーバは、このような要件に応えるWebシステムを実現します。
大規模な業務システムで培ったトランザクション技術により、Webサーバに対するリクエストの急激な変動時や高負荷時にも安定したレスポンスを保証し、快適なシステムを実現します。
Webアプリケーションで同時に実行する処理数を、処理内容に応じて細かく制御する「流量制御機能」で安定稼働を実現できます。「流量制御機能」では、処理するリクエスト数を業務ロジック(URL)単位にキューを設けて制御できるので、リソース不足となりスローダウンする事態を防ぐことができます。
使用できるメモリが不足することで発生するスローダウンを防ぐ日立独自のJava VMのメモリ管理方式により、極力システムをストップさせないシステムを実現します。
日立独自のメモリ管理機能をもつJava VMの「Full GCレス機能」により、処理が停滞しレスポンス低下を招くFull GCの発生を抑止します。「Full GCレス機能」では、処理の進展により、Javaヒープ内に溜まっていくセッション情報などをGC対象外領域に移動します。また、GC対象外とするオブジェクトをユーザーが明示的に指定することもできます。これにより、業務の継続性を向上し、24時間止まらない堅牢なアプリケーションサーバを実現します。
トラブルシュートに苦労している現場の声を反映させて、障害解析・性能解析を容易にするトレース機能、および、メモリリークの原因を容易に究明できるクラス別統計情報出力機能を提供し、障害時の早期復旧が可能なシステムを実現します。
「トレース機能」により、Webサーバーからデータベースまで、どこで何が起こっているのかを、「見える化」し、障害の原因箇所を、簡単に特定できます。「トレース機能」では、ログ上に、クライアントからのリクエスト単位にユニークな識別子を付与します。また、データベースのコネクションIDもログに出力するため、データベースアクセスまで含めた処理シーケンスを把握することができます。
さらに、最新のV9では、フレームワークを使ったユーザアプリケーションもトレースできるようになりました。
トラブルシュート機能を強化した日立独自のJava VMの「クラス別統計情報出力機能」により、クラス毎のメモリ所要量を出力することで、障害発生時に問題箇所の特定が簡単にできます。
「クラス別統計情報出力機能」では、本番環境のままメモリリークの調査ができるので、障害時に再現テストの環境を構築する必要がなく、原因をすぐ調査することができます。