自動車業界の購買業務をSaaS型サービスで効率化する
「Hi-PerBT ウェブ購買」がHiRDBを採用
市場環境が急速に変化する中、製造業ではリードタイムの短縮や在庫削減などへの対応に加え、
ITシステムの構築・運用にかかるコストの最適化が急務の課題となっています。
そこで広島に本拠を構える自動車内装部品の製造メーカーである株式会社 すぎはら(以下、すぎはら)は、
株式会社 日立ソリューションズ西日本(以下、日立ソリューションズ西日本)が提供する
SaaS型のWeb EDI「Hi-PerBT ウェブ購買」※を導入。クラウドならではの低コストな環境のもと、
従来FAXで行っていた購買業務の効率化と調達リードタイムの短縮を実現しました。
本サービスの高信頼性と適正コストでのサービス運用を支えているのが、日立製作所のノンストップデータベース「HiRDB」です。
※サポートエリア:近畿/中国・四国/九州・沖縄(詳細はお問い合わせください)

株式会社すぎはら
代表取締役
会長
杉原 昭三 氏
自動車の内装部品として欠かせないフロアカーペットやオプ ションマット、トランクマットなどの開発・製造を主力業務に、車内 空間の快適性と安全性を追求し続けているすぎはら。同社は 「めざそう! 内装品業界No.1」というスローガンのもと、すべての 領域でリードタイムの短縮と全体最適を図る経営戦略を策定。 「必要なものを必要な時に必要な量だけという“ムリ・ムダ・ムラの ない価値作業の追求”を基本理念に、新たな業務改革に踏み 切りました」と、代表取締役会長の杉原 昭三氏は語ります。
その一環として導入されたのが、製造業の購買業務を効率化 するSaaS型のWeb EDI 「Hi-PerBT ウェブ購買」です。日立 ソリューションズ西日本が開発・提供する同ソリューションは、見積/発注/ 支払など、購買業務に必要な標準機能に加え、自動車サプライ ヤー向けの納期管理や検収、図面配信なども充実させた定評あ るパッケージをSaaS化したもので、基幹システムと連携したWeb EDIサービスをスピーディかつ低コストに利用することができます。

株式会社すぎはら
代表取締役
社長
杉原 滋 氏
「これまで当社ではサプライヤー約100社への部材発注を FAXによる手作業で行っていました。内示や注文、変更情報 など、送りたい情報も多岐にわたるため、自動車メーカーから の受注と、サプライヤーへの部材発注の間に、どうしても人の 手による紙ベースの作業や手戻りが介在し、リードタイムの短 縮に限界が生じていたのです」と語るのは、代表取締役社長 の杉原 滋氏です。
確定受注情報で生産するラインと内示受注情報で調達する 部材を適正在庫でスムーズに回していくには、生産計画と部材 発注を1つの確定受注情報でつなぐことで、確定受注情報を生 産計画に展開し、部材発注するまでの時間を、2時間は短縮す る必要がありました。
「しかし、そのためのシステム化には時間とコストがかかります。 人的な努力もやり尽くしていたところ、当社の生産管理システムの 開発元でもある日立ソリューションズ西日本さんからSaaS型サービス の提案をいただきました。これならシステム開発にかかわる初期 投資やリスクが抑制できますし、サプライヤーさん側にもWebブラ ウザさえあれば業務ができるため費用負担がかからない。われわ れにとって最良の選択だと判断しました」と杉原 滋氏は語ります。

株式会社すぎはら
SMCS推進室
室長
林 裕之 氏
2010年2月に導入を決断し、4か月後の6月にはカットオーバー と、SaaSならではのスピーディな導入により、すぎはらの購買業務 環境は一変しました。
「当社の基幹システムであるAP7000で処理した注文データ を、Hi-PerBT ウェブ購買のクラウド環境をとおして、ほぼリアル タイムに取引先へ展開できるようになりました。出力情報の仕分 けやFAX送付、伝票郵送などの煩雑な作業がなくなったことに 加え、FAX送付でありがちな“送った”“届いていない”などのト ラブルもなくなり、業務効率と発注品質の大幅な向上につながり ました」と語るのは、SMCS推進室 室長の林 裕之氏です。
約100社の取引先も、Webブラウザ上から受注情報がPDF やCSVの電子データで取得できるようになったため、システム 間連携や帳票発行などの事務作業が大幅に効率化。見やす い画面と扱いやすいインタフェースにも高い評価が寄せられて います。
「これまで受注と発注の間には“6時間”という大きな時間の壁 がありました。しかしHi-PerBT ウェブ購買の導入で、一気に“4時 間”にまで縮めることができたのです。わずか2時間と思われるか もしれませんが、この情報伝達のスピードの差が、材料を発注し てから入荷するまでの日数でいえば、1日分の短縮につながりま す。これまでどうしても実現できなかった確定受注情報での部材 発注を、SaaSというコストパフォーマンスの高い手段によって現 実にできたことが最大のメリットです」と杉原 滋氏は語ります。

株式会社日立ソリューションズ西日本
ビジネスシステム部
嶋 教孝 氏
Hi-PerBT ウェブ購買の提供元となる日立ソリューションズ西日本 は、パッケージ版からSaaSへの展開にあたり、システムの中核 となるデータベースに日立のHiRDBを採用しました。
「SaaSはマルチテナント型のサービスであるため、お客さまへ の高いサービス品質を確保するには、より高い信頼性と保守性、 スケーラビリティなどが求められます。その点、HiRDBは純国産 のデータベースとして大規模なミッションクリティカルシステムへの 導入実績が多いほか、同じ日立グループとして密な連携がとれ ることから、万一のトラブルの際にも短時間での原因究明とシス テム復旧が可能となります。」と語るのはSaaS開発を担当した 日立ソリューションズ西日本 ビジネスシステム部の嶋 教孝氏です。 嶋氏によれば、フィー型ビジネスとなるSaaSの立ち上げ時には、 投資リスクの軽減も重要な要件となっていたため、「SaaSに合わ せた柔軟なライセンス体系にも対応してくれたHiRDBは、よりコ ストパフォーマンスの高い料金設定が提示できる点でもベストな 選択となりました。」と強調します。
Hi-PerBT ウェブ購買へのHiRDB実装に際し、日立は HiRDBの開発者や技術者を日立ソリューションズ西日本に派遣し、 SaaS型サービスの迅速な立ち上げを全面的に支援。日立ソリューシ ョンズ西日本内でも、HiRDBの機能に精通した「HiRDB認定資 格」を保持するエンジニアを40名以上も擁していることから、今後 は処理性能の強化や最適化チューニングなどがスムーズに展開 できることも、利用者にとっては大きなメリットになるはずです。
高信頼なHiRDBを採用したHi-PerBT ウェブ購買。「運用開 始から1年近く経過した現在も、安定稼働を続けています。ネット ワーク経由とは思えないほどレスポンスもよく、当社も取引先もスト レスなく業務を進められています」と林氏はサービスの安定稼働 を高く評価します。杉原 滋氏も、「これだけのシステムを自社で 構築・運用していたら、どれだけの労力とコストがかかるのかわ かりません。今後は基幹系システムも含めた、より広範なクラウド 活用を検討していきたいですね」と将来構想に期待を寄せます。
今回のHi-PerBT ウェブ購買によってすぎはらは、生産の全 体最適の一翼を担う柔軟な購買調達業務を実現し、受発注 リードタイムの短縮と在庫削減、事務効率の向上をともに達成。 お客さまである自動車メーカー、部品サプライヤーとのWin-Win の関係を一段と強化することに成功しました。
サービス導入にあたった日立ソリューションズ西日本の嶋氏も、 「アプリケーションとサービス、ハードウェアやミドルウェア、すべて を日立グループが一体となって提供することで、すぎはらさまから 引き続き、高い評価と信頼をいただくことができました」と喜びます。
「見込み生産をしない、余分な在庫を持たない、最短距離で 流れるラインをめざすという、当社の生産目標に合致したサービ ス基盤を提供いただき、本当に感謝しています。これからも日立 グループさんから、いろいろな提案をいただきたいと思います」と 杉原 昭三氏も笑顔で語ります。その期待に応えるため、今後も 日立は日立ソリューションズ西日本との密接な連携のもと、同社のさ らなる躍進とコスト低減を支援するソリューションを積極的に提 案してまいります。

システム概要図
USER PROFILE
株式会社すぎはら
[本社] 広島県広島市安芸区矢野新町2-3-50
[設立] 1923年4月
[資本金] 2,000万円
[従業員数] 236名(2010年9月末現在)
PARTNER PROFILE
株式会社 日立ソリューションズ西日本
[本社] 広島県広島市中区八丁堀3-33
[設立] 1984年10月1日
[資本金] 3億円
[従業員数] 930名(2013年1月現在)
関連リンク