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コスト削減と高い品質をもたらすSOA構築基盤として
日立の「Cosminexus」に注目。
効率よい技術習得に「Cosminexus認定資格制度」も活用

独立系システムインテグレータとして、さまざまな技術と製品を柔軟に組み合わせて、顧客のニーズに応えてきた富士ソフト株式会社(以下、富士ソフト)。

同社金融システム事業部では、金融系企業にITコストの削減と、さらなる品質向上を提供するために、SOA活用に力を入れている。 そして、SOAの共通基盤構築において「コスト削減、高品質、信頼性」などの強みを発揮するのが、日立のSOAプラットフォーム「Cosminexus(コズミネクサス)」だ。

同事業部では、業務ノウハウとアイデアを形にしてお客さまに提供できるIT基盤技術を獲得する手段のひとつとして、「Cosminexus認定資格制度」を活用している。

千代田 等氏の写真
富士ソフト株式会社
IT事業本部
金融システム事業部
事業部長
千代田 等氏

針谷 徹氏の写真
富士ソフト株式会社
IT事業本部
金融システム事業部
金融第二システム部  部長
針谷 徹氏

沼野 将博氏の写真
富士ソフト株式会社
IT事業本部
金融システム事業部
金融事業推進室  課長
沼野 将博氏

田中 洋一郎氏の写真
富士ソフト株式会社
IT事業本部
金融システム事業部
金融第一システム部
田中 洋一郎氏

黒田 高広氏の写真
富士ソフト株式会社
IT事業本部
金融システム事業部
営業部
リーダー
黒田 高広氏

ITコストの削減と
さらなる品質向上に取り組む

安定収益基盤と成長エンジンの確保のため、「骨太の戦略」の“5つの柱”として、受託ビジネス基盤の強化、プライム化、プロダクト化、グローバル化、グループ力の強化に取り組んでいる富士ソフト。

「当社の最大の強みは、独立系システムインテグレータとして、お客さまのニーズを最優先にしていること。この姿勢は金融システム事業部でも一貫しており、お客さまに最適なソリューションを提供するために、幅広いベンダー製品を柔軟に組み合わせてきました」と千代田氏は説明する。

金融系のシステムに最優先で求められるものは、高い品質だ。

しかし、サブプライムローン問題に端を発する金融危機以降、ITコスト削減への対応なども強く求められる。

こうしたニーズに対応しながら、本来あるべき企業業務システムを実現していくために、「サービス指向」「コンポーネント指向」「モデル指向」「ビジネスプロセスとビジネスルールの分離、見える化」という4つのアプローチを打ち出している。

この4つのアプローチに共通するキーワードがSOAである。 SOAをベースにすることで、レガシーシステムもサービスのひとつとして統合することが可能になる。

また、SOA共通基盤上でなら、現在開発中のプログラムをコンポーネント化して、再利用する体制も作りやすい。モデルの共通化と再利用も同様である。

そして、従来はソースコードの中に埋もれていたビジネスルールを分離し、可視化して、企業のコンプライアンス強化に役立てるという取り組みも、SOA環境でこそ推進しやすい。

「ビジネス環境の急激な変化にも柔軟に対応し、開発や運用のコストを将来にわたって削減するという意味でも、また、今あるプログラムを再利用して高品質なシステムを短期開発していくという意味でも、SOAベースの共通基盤が不可欠です」と針谷氏は言う。

充実した開発ツールとサポート力で
「Cosminexus」に注目

同社金融システム事業部がSOA構築基盤のひとつとして注目しているのが、日立のSOAプラットフォーム「Cosminexus」である。

Cosminexusは、アプリケーションサーバを中核に、業務ポータル、帳票出力、電子フォームワークフロー、構築ナビゲーションツールなど、多彩な製品が用意されているため、これらを活用して、開発コストの削減と品質向上の両方を実現できる。

「充実した開発ツールを活用することで、高品質な業務アプリケーションを効率よく開発できます。さらに、プログラミングやデバッグに時間を取られずに済む分、初期の設計や検討に時間をかける事が出来るので、そこでも品質向上が図れるのです」(針谷氏)。

サポートも重要な要素である。

Cosminexusは、国内に開発エンジニアがいるので、問い合わせにも迅速な対応が期待出来る。さらに、トラブルシュート機能を強化したJava™ VMを提供しているので、原因の調査も容易にできるメリットがある。

「万が一トラブル発生した際の確認や質問に対し、本国に問い合わせないと対応出来ない製品では、ミッションクリティカルなシステムには使えません。その点、Cosminexusは高い顧客満足度が示すように、迅速な対応が期待できます。また、Full GC対策などWebシステムでよく悩まされる問題への対応も行き届いており、ここでも品質の高いソリューションをお客さまに提供するのに役立ちます」と沼野氏は語る。

Cosminexusでは、Java™ヒープに滞留するセッションオブジェクトを自動的に別領域で管理することで、“Stop the World”と呼ばれるFull GCによる業務の一時停止を抑止している。

「Cosminexus認定資格講座」で
いままでの知識を体系化

金融システム事業部では、こうした長所を活かしてお客さまのソリューションに適用する技術とノウハウを習得する取り組みを積極的に行っており、必要な知識を効率よく身につける手段として、「Cosminexus認定資格制度」も活用してきた。さらに最近では、Java™系オープンシステム技術の幅広い知識をバランスよく習得できる手段としても、Cosminexus認定資格制度を利用している。

「認定資格を手に入れたということ以上に、受講した講座の内容がとても役に立ちました」(沼野氏)。

沼野氏が感じた認定資格講座を受講するメリットは2つある。ひとつは、基礎知識も含めて体系的に学べたこと。もうひとつは、トラブルシューティングなどの実践的なノウハウが豊富に提供されたことである。

「Cosminexus認定エンジニアの認定講座を受けて、Webアプリケーション開発の最初から最後までを体験することができ、知識の底上げができました。これまでもJava™でアプリケーション開発をしてきましたが、理想的な開発の流れを俯瞰できたことで、自分が持っていた技術が体系化されたという印象です」と田中氏は評価する。

「たとえば富士ソフトがサービス提供を開始しているクラウド技術と、お客さまが提供しているサービスとを連携させた新たなサービスモデルを提案するには、SOA基盤に関する基礎知識が不可欠です。提案の幅を広げるためにも、Cosminexus認定資格講座などをうまく活用していきたい」と黒田氏も続ける。

豊富な業務ノウハウを集約した
独自パッケージを開発

今後、金融システム事業部では、業務アプリケーション・パッケージの開発にも注力していく。

長年にわたって培ってきた豊富な業務ノウハウを、富士ソフト独自のパッケージに集約するのだ。その際にも、信頼性の高いアプリケーションサーバとしてはもちろん、豊富な機能を持つ開発環境としても、Cosminexusは大いに期待されている。

「Cosminexusを習得した技術者が増えたことで、お客さまに提供できる選択肢が広がりました。独立系システムインテグレータとしての強みを活かしつつ、SOAに関する技術力と業務知識にさらに磨きをかけて、お客さまの予想をはるかに超えるような『感動品質』を実現していきたい」と千代田氏は抱負を語った。

富士ソフト株式会社の事業ビジョン

PARTNER PROFILE

富士ソフト株式会社のロゴ

富士ソフト株式会社

[本社] 神奈川県横浜市中区桜木町1-1
[設立] 1970年5月15日
[資本金] 262億0,028万円(2008年3月末現在)
[従業員数] 6,433名(2008年4月現在)

1970年の創業以来、38年間、国内有数の独立系ITソリューションベンダーとして成長を続けている。銀行・証券・生損保などの金融系や製造、医療、文教などの業務系システムの開発と構築を行う。また、組込み系と呼ばれる携帯電話、自動車、デジタル家電製品など産業用機器の制御に欠かせない技術の開発力は国内最大といえる。その他、SaaS事業やクラウドコンピューティングなど新規事業にも参入。トータルソリューションの提供も行う。

特記事項

  • この記事は、「日経BP社日経ITPro 2009年4月」に掲載されたものです。
  • SOAプラットフォーム CosminexusCosminexus 認定資格制度の詳細については,ホームページをご覧ください。
  • SOA:Service Oriented Architecture GC:Garbage Collection
  • Javaは、米国およびその他の国における米国Sun Microsystems, Inc.の商標または登録商標です。
  • その他記載されている会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
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