ICカードは、カードのICチップにCPUやメモリなどを搭載しているので、カード内部で演算することができます。つまり、ICカードは一種のコンピュータといえます。従来の磁気カードとは異なり、ICカード自身で比較、判断させるなどの高度な利用方法が考えられます。
現在、テレホンカード、クレジットカードなど磁気カードが広く流通していますが、偽造などの不正利用による被害が深刻化し、「セキュリティが高く」、「複数機能の搭載が可能」なICカードが注目されています。
| 特長 | 内容 |
|---|---|
| 高セキュリティ | ICチップを搭載しているので、高度な処理、データ保護が可能で、高セキュリティを実現します。 |
| 大記憶容量 | カードによって異なりますが、256バイト〜32キロバイトのユーザメモリが使用可能です。 |
| 複数機能の搭載 | 高度な演算処理、大記憶容量のため、1枚のICカードで多目的な利用方法が可能です。 |
ICカードは、カード表面にICチップの金属端子が露出している「接触型」と、電磁波で通信するので金属端子が不要な「非接触型」に大別できます。さらに非接触型はICカードとリーダライタとの通信距離により、「密着型」、「近接型」、「近傍型」、「マイクロ波型」に分類することができます。
ICカード以外には、プラスチックカード、磁気カード、光カードなどがあります。それぞれの規格は国際標準としてISOで審議されています。
日本においては、「ICカードシステム利用促進協議会(JICSAP)」が、ICカードをベースとしたカード社会を創造するため、ICカード仕様の標準化、アプリケーションの調査研究、普及・啓蒙活動や利用技術の検討などを行っています。 「次世代ICカードシステム研究会(NICSS)」 では公共分野における次世代ICカードシステムの共通プラットフォームの検討を行っています。

ICカードを分類して表にすると、このようになります。
| 項目 | 接触型ICカード | 非接触ICカード | |||
|---|---|---|---|---|---|
| 密着型 | 近接型 | 近傍型 | マイクロ波型 | ||
| 通信距離 | − | 〜2mm | 〜10cm | 〜70cm | 70cm〜 |
| 通信周波数 | 3.57MHz〜 | 4.91MHz | 13.56MHz | 13.56MHz | 2.45GHz |
| データ通信速度 | 9.6kbps〜 | 9.6kbps〜 | 106kbps〜 | 〜10kbps | 〜1Mbps |
| 国際標準規格 | ISO/IEC 7816 | ISO/IEC 10536 | ISO/IEC 14443 | ISO/IEC 15693 | 未審査 |
| 利用分野 | 会員カード、
企業内(社員証)、 電子財布 |
決済系、
悪環境下 |
交通(鉄道、バス)、
企業内(社員証) |
FA、 物流 |
FA、 物流 |