デジタルペン ソリューションで製造ラインの「見える化」を実現
デジタルペンで普通に書くだけで、直ちに数値化できるのがうれしいですね。
将来的にはこれらの情報を詳細に分析しながら、不良要因の把握や生産品質の向上など、幅広い業務改善に役立てていきたいと思います。
日本最大手のプリント基板製造装置メーカー「株式会社 石井表記(以下、石井表記)」は、基幹システムの刷新に合わせ、ディスプレイ関連商品の進捗・実績管理システムに、日立のデジタルペン ソリューションを導入。
従来の業務手順を変えることなく、入力作業の効率化とデータのリアルタイム更新を可能としたことで、進捗・実績の「見える化」や在庫管理の質的向上を実現しました。
今回は、導入のきっかけやご利用いただいた感想をお伺いました。
![[写真]ディスプレイ事業部 製造部 印刷課長 山本 宏明 氏](/Prod/comp/app/tegaki/casestudy/ishii/image/ishii_010.jpg)
![[写真]情報システム室 係長 土岡 経季 氏](/Prod/comp/app/tegaki/casestudy/ishii/image/ishii_020.jpg)
![[写真]ディスプレイ事業部 製造部 生産技術 水成 由尚 氏](/Prod/comp/app/tegaki/casestudy/ishii/image/ishii_030.jpg)
| 課題 | ソリューション | 効果 |
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![[写真]製造ラインでデジタルペンが使われる様子](/Prod/comp/app/tegaki/casestudy/ishii/image/ishii_040.jpg)
製造ラインで使われるデジタルペン。
従来と同じように「紙」に書き込むだけで、鮮度の高い情報が収集されていく。
さらなる低コスト体質の強化と在庫削減の徹底を図るため、基幹システムの刷新を決断しました。
これと同時に、ディスプレイ事業部の製造ラインに投入したのが、日立のデジタルペン ソリューションを適用した“進捗・実績管理システム”です。
これまでディスプレイ事業部では、基幹システムから発行された指図書に従い、各工程の作業進捗はバーコード入力で、また製造実績は手書きのチェックシートに記入して、その最終完成数や不良数を基幹システムに手入力する形で実績管理を行っていました。
記入後のチェックシートはイメージスキャナで画像データとして保存していたものの、各工程での実績や作業時間などを数値化するまでには至っていませんでした。
[水成氏]
そこで新システムでは、各工程での不良数や作業時間などを詳細に把握できるよう、チェックシートの内容をリアルタイムに基幹システムへ取り込む仕組みが必要だったのです。
[土岡氏]
さまざまなシステムを検討した結果、「“紙のチェックシートへ手書きで記入する”という、これまでの業務手順を変えないためには、デジタルペン ソリューションが最良の手段だと判断しました。
[土岡氏]
まず基幹システムから発行された「指図書」に従って作業を開始した後、デジタルペンで製造実績情報をチェックシートへ記載します。
次に、ペンをクレードルに差し込むと、その工程の記載情報が基幹システムへと自動的にアップロードされます。チェックシートは製品とともに次工程へと回され、同じシートに各担当者がデジタルペンで情報を追記していきます。
そしてすべての工程が完了し、チェックシートの最終完成数が基幹システムへ取り込まれた時点で製造は完了です。
この間に取り込まれる実績情報と、計画システムに反映される進捗情報が、製造現場のトータルかつリアルタイムな可視化を実現しています。
[山本氏]
![[イメージ]石井表記の「進捗・実績管理システム」](/Prod/comp/app/tegaki/casestudy/ishii/image/ishii_050.jpg)
石井表記の「進捗・実績管理システム」
石井表記と、デジタルペン ソリューションの導入支援を行った「株式会社 日立中国ソリューションズ」では、これまで製品分類ごとに7種類あったチェックシートを一つの共通フォーマットへ集約するとともに、各製造現場での利用に応じて、記入項目の見出しのみを変更した5種類のチェックシートをデジタルペン対応用紙として印刷できる機能を実現しました。
これらを必要な時に必要な枚数だけオフィス内のプリンタで印刷できるPOD(*1)システムとして採用しています。
また、各工程で実績を記入した際に、デジタルペンが内部情報として持っている時刻データを「作業着手時間」として自動的に取り込んだり、数字あるいはアルファベットのみしか記入しないエリアは、それらの文字に認識を特化させるチューニングによって精度向上を図るなど、ユーザー負担を軽減する数々のオリジナル機能を盛り込みました。
![[写真]デジタルペン対応用紙](/Prod/comp/app/tegaki/casestudy/ishii/image/ishii_060.jpg)
デジタルペン対応用紙は、PODシステムによって必要な時に必要な枚数だけ
オフィス内のプリンタで印刷可能
![[写真]ディスプレイ事業部 製造部 生産技術 水成 由尚 氏](/Prod/comp/app/tegaki/casestudy/ishii/image/ishii_030.jpg)
デジタルペンの導入により、進捗情報のバーコード入力とチェックシートのイメージデータ化作業が廃止されたほか、端末への手入力もほとんど必要がなくなりました。
また、製造完了までの作業がデジタルペン1本で済むのが助かります。何か問題が発生した場合でも、指図番号や品目番号を打ち込むだけでチェックシートのデータを確認できるのもうれしいですね。
また、チェックシートに記載された文字に、読み取りエラーがあった場合も、各工程の所属長宛にメールで該当データが送付され、記入されたイメージ画像と照らし合わせながら迅速にデータ修正が行えるため、基幹システムには常に鮮度の高い正確な情報が反映される仕組みになっています。
[水成氏]
![[写真]ディスプレイ事業部 製造部 印刷課長 山本 宏明 氏](/Prod/comp/app/tegaki/casestudy/ishii/image/ishii_010.jpg)
これまで進捗情報は1日3回の更新で、進捗管理システムでしか見ることができませんでした。実績情報も翌日反映だったのが、現在は進捗情報とともにリアルタイムに参照できるようになりました。
作業計画の最適化や、仕掛在庫の圧縮などを図るうえでも、非常に大きな進化だと思います。
[山本氏]
![[写真]デジタルペンをパソコンに接続する様子](/Prod/comp/app/tegaki/casestudy/ishii/image/ishii_070.jpg)
ペンを差すだけでデータのアップロードが完了
![[写真]情報システム室 係長 土岡 経季 氏](/Prod/comp/app/tegaki/casestudy/ishii/image/ishii_020.jpg)
今までイメージデータとして埋もれていた実績情報が、デジタルペンで普通に書くだけで、直ちに数値化できるのがうれしいですね。
将来的にはこれらの情報を詳細に分析しながら、不良要因の把握や生産品質の向上など、幅広い業務改善に役立てていきたいと思います。
[土岡氏]
今後は、現在30本導入しているデジタルペンの本数をさらに増やすとともに、太陽光発電のシリコンウエーハ製造ラインにもデジタルペンの適用を考えていきたいです。
[土岡氏]
![[イメージ]株式会社 石井表記 会社ロゴ](/Prod/comp/app/tegaki/casestudy/ishii/image/ishii_080.gif)
![[写真]株式会社 石井表記 社屋写真](/Prod/comp/app/tegaki/casestudy/ishii/image/ishii_090.jpg)
[本社] 広島県福山市神辺町旭丘5番地
[設立] 1973年4月
[資本金] 30億9400万円
[従業員数] 383名(2008年1月末現在)
[代表取締役社長] 金尾尚明
[事業内容] プリント基板・シルク印刷・産業用機械・太陽電池ウエーハの研究開発・製造・販売
広島県福山市に本社を置く石井表記は、パソコンや携帯電話などに使われているプリント基板の製造装置メーカーで、プリント基板の製造に欠かせない研磨機は世界で約60%のトップシェアを誇ります。
ネームプレートの製造販売からスタートした後、「表に記す」という社名のとおり、モノの表面を「磨く・貼る・切る」といったコア技術で積極的な製品開発を展開。現在は、プリント基板/半導体関連装置などの「マシナリー事業」、組込用液晶タッチパネルやメンブレンスイッチパネルに代表される「ディスプレイ事業」、太陽電池ウエーハを中心とした「ソーラーシステム事業」の3部門を核に、グローバルな事業を推進しています。