![[写真]セキュリティPCを使用する牧野弁護士](/Prod/comp/app/security/image/spc_000.jpg)
セキュリティ分野にも深くかかわり、多方面で活躍されている牧野二郎弁護士。牧野氏がセキュリティPCを選んだきっかけと、実際にお使いいただいた感想をお伺いしました。
多忙を極める弁護士の方々にとって、外出先での顧客情報閲覧は必須業務であると同時に機密情報を持ち出す大きなリスクをともなう行為。モバイルPCの紛失などで万が一情報が漏えいすれば弁護士資格の剥奪もありえます。この不安を、データを持たないセキュリティPCの導入によって大幅に軽減。また、自宅・外出先・移動中などでもオフィスのパソコンをリモートで利用するため、複数のパソコンへの情報散在の解消・セキュリティ対策の一元化が実現されました。
―まず、セキュリティPCにご興味をもたれたきっかけを教えてください。
弁護士は訟廷日誌という手帳を持っておりまして、裁判の日程やクライアントの連絡先など重要な情報を書き込んでいます。私も6〜7年前までこの手帳を使っていたのですが、「もしこれを落としてクライアントの情報が漏えいしたら一大事だ」と思うと非常に苦痛でした。そこで手帳の代わりにモバイル機器を持ち歩くことを思いつきました。モバイル機器なら、もし落としてしまってもパスワードをかけておけるから大丈夫だという発想です。でもモバイル機器を持ち歩くうちに「パスワードをかけても結局データはここに入っている。誰かにパスワードを破られたらどうなるんだ」と気づいてしまいました。私はパスワードを五つも六つも覚えられないので、結局パスワードが特定のわかりやすいものになってしまうのも不安を助長しましたね。手帳がだめでモバイル機器もだめとなった時は、もうどうしたらいいんだという心境でした。
ノートPCを使ったこともありました。やはりスケジュールやメールのチェックは出先でも行いたいですし、資料も持ち歩きたいですからね。ただ、使っている時はものすごい恐怖感も一緒に携帯している感じでした。例えば、新幹線で仕事をしていて途中でトイレに行きたくなったとします。こういう時はどうしますか?ノートPCを持っていかれたら大変ですから、トイレに行きたくなる度にバックにパソコンを入れてトイレにいくわけです。そんな風にノートPCに四六時中気を使う生活で、精神的負担がかなり大きくなっていました。そういう意味では、セキュリティと仕事の効率が完全に相反していたわけです。その頃は周囲も「セキュリティを強化すれば不便になるのは当たり前。バーター取り引きだよ」という人がほとんどでした。私自身も「セキュリティを重視するなら外で仕事をしないこと、外で仕事をしたければセキュリティは弱くなることを覚悟する」という迷信にはまり込んでいました。「外でも仕事をしたい、でもセキュリティは高めたい、どうしたらいいんだろう」という葛藤がずっとありました。
―そういう悩みを持っていらっしゃったときに、セキュリティPCとの出会いがあったというわけですね。
あるセミナーで日立の方とご一緒させていただいて、その方がとなりでセキュリティPCを使われていました。その方は毎日セキュリティPCで血圧の記録をとっておられて、こんな使い方もあるんですよと紹介してくれたんです。私も毎日血圧を測っているものですから一気に興味がわきました(笑)。まあそれはいいとして、「シンクライアントって、動作遅いでしょ?」と失礼ながら聞いてみたわけです。やはり固定観念がありますからね。ところがその方は「別に遅くないですよ。」とおっしゃって触らせてくれまして、そうしたら本当に遅くない。普通のパソコンとほとんど変わらないんです。これがすごく意外でしたね。この動作の速さを体感して、「これって結構いいものじゃないの?」という予感がしました。
―実際にお使いいただいたご感想はいかがでしょうか?
お世辞のように聞こえて申し訳ないのですが、こいつが可愛くなってきました。僕らはクライアントの情報を山ほど持っていて、その中には極秘の情報もあります。そういうデータが入っているモバイル機器やノートPCは厳重に管理しないとものすごく危険で、ちょっと持ち歩くのにも「もしこれをなくしたら僕はバッチ捨てるかもしれない」という覚悟がいりました。ところがセキュリティPCの場合は持って歩くということに全然不安がありません。そりゃあそうですよね、落としてもそこにはデータが一つも入っていないんですから。これはものすごく安心感がある。精神的な負担がありません。
また、仕事の効率も大きく上がりました。ノートPCを使っていると、オフィスのパソコンからデータを移して自宅で仕事をする、ということがあります。それで次の日にノートPCを自宅に忘れてオフィスに出社してしまうこともあるわけです。すると、二つの情報が芽を出し始めてシンクロがかからなくなってしまうんです。なんて無駄なことをしてるんだろうと思いましたね。これがセキュリティPCなら、どこで仕事をしてもそれがすべてオフィスのパソコンに集中して蓄積されるのでそんなことにはなりません。また、データの一元管理はセキュリティに関してもメリットを生みます。色々な場所に情報を散在させているのは危険をばら撒いているのと同じことです。知らず知らずにばら撒いていた危険がどこかで爆発するおそれがあるわけですからね。
―オフィスのパソコンをリモートで使うのはどのような感じですか?
セキュリティPCがオフィスのパソコンそのものというようなイメージですね。最近はセキュリティPCを立ち上げるということは、僕がオフィスで仕事をし始めるということなんだ、というイメージになっています。私は車の中でセキュリティPCを使うことが多いのですが、車の中で僕がオフィスのパソコンの前にワープするわけです。オフィスで仕事をしている状態と同じように車でも仕事に集中できるようになりました。朝オフィスに着いてメールを1時間ほどで処理して、それからようやく仕事にとりかかるという日々から、通勤途中の車の中でメールの処理をして、オフィスに着くなり仕事にとりかかれるようになったんです。つまり毎日1時間得をしているわけです。そういう意味では、私のワークスタイルというか、価値観が大きく変換されました。安全性もさることながら、仕事の効率性をものすごく上げてくれましたね。
私はセキュリティ投資の結果として進歩がないといけないと思っています。セキュリティ投資には見返りが必ずあるはずです。僕の場合の見返りというのは、「精神的にものすごく開放された」ということ、「オフィスのパソコンのリモート利用=オフィスのパソコンの前にワープできて集中度がものすごくあがった」ということですね。費用対効果という意味では、とても安い買い物だったと思います。
![[写真]牧野二郎弁護士](/Prod/comp/app/security/image/spc_040.jpg)
牧野二郎弁護士
法的側面からのセキュリティ対策サービス、さらには電子署名制度による安全な取り引きを実現するためのリーガルサービスの提供を専門としてご活躍中。著作は「実践的コンプライアンス・プログラムの作成と運用」「企業情報犯罪対策入門」ほか。
今回の事例紹介で取り上げたソリューションの詳細情報は、こちらのサイトでご覧いただけます。