ページの本文へ

Hitachi

セキュリティソリューション Secureplaza

導入事例:株式会社テレビ朝日

映像コンテンツ制作現場のセキュリティ強化に日立の「データプロテクトミドルウエア」を導入

株式会社テレビ朝日 技術局 システム推進部長 宮崎 靖史 氏

株式会社テレビ朝日 技術局 システム推進部 堀淵 惣一郎 氏

株式会社テレビ朝日 デジタイズセンター デスク 若山 広明 氏

関東広域圏を対象にオリジナリティあふれるコンテンツを発信し続けている株式会社テレビ朝日(以下、テレビ朝日)は、映像制作の現場で使われるHDDのセキュリティ強化に日立の「データプロテクトミドルウエア」を導入。ユーザーが意識することなく高強度の暗号/復号化が自動的に行われるため、メディアに保存された情報の漏えいや紛失を心配することのない、セキュアで高効率な放送業務ワークフローを実現します。

導入された製品、ソリューション
データプロテクトミドルウエア

編集用HDDのセキュリティ強化が課題に

「日本でトップグループのコンテンツ総合企業」をめざし多彩な取り組みを展開しているテレビ朝日は、報道・スポーツ・エンターテインメントをはじめとする全ジャンルの番組において、クロスメディア展開などのセールス形態を開発する一方、独創的なコンテンツを通して収益最大化を図るビジネスモデルを追求しています。

その映像制作の現場では、高解像度で収録・記録されたテープから、PCで扱いやすいように一度低解像度のファイルにデジタイズしてから編集作業を行うファイルベース・ワークフローが一般化しています。

写真:「データプロテクトミドルウエア」の利用風景
「データプロテクトミドルウエア」の利用風景

「当社のデジタイズセンターでは、番組ディレクターがPCでのオフライン編集をやりやすいよう、テープからファイルへのデジタイズと、その映像素材を収めた外付けHDDの貸し出し業務を行っています。ディレクターはこのHDDをノンリニア編集ソフトがインストールされたノートPCにつないで編集作業を行います。しかし、局内のさまざまな場所で仕事をするため、万一HDDが盗難にあった際のことなどを考えると、セキュリティ強化が重要な課題となっていました」と語るのは、技術局 システム推進部長の宮崎 靖史氏です。盗難などといった事態は実際起こってはいないものの、HDD内部に記録された映像情報が一度外部に流出してしまえば、取り返しのつかない問題に発展しかねません。

「出演者や取材した映像などが流出すれば、大きな問題に発展し、企業としての信頼を失います。すでにPC内部のHDDは暗号化されていますが、外付けHDDにも強固なセキュリティを実現できる仕組みはないかと、さまざまなソリューションを検討してきました」と宮崎氏は付け加えます。

業務利用に支障をきたさない高速性を評価

 そこでテレビ朝日が選択したのが、日立の「データプロテクトミドルウエア」でした。本製品は、ポータブルHDDやSSD*1、iVDR*2、DVD、SDカード、USBメモリーなど、多様な外部メディア記憶媒体に保存した映像データの高セキュリティ化を実現し、情報漏えいを防止するソフトウェアです。ユニークな運用鍵を設定した組織内で媒体のやり取りができ、データは利用時に自動的に暗号化/復号化されるため、ユーザーに負担をかけません。映像製作で利用される大容量データも4ストリーム同時リアルタイム編集処理が可能なため、業務利用に支障をきたさない高速性も大きなポイントとなっています。

「HDD向けのセキュリティソリューションはこれまでも数多く提供されてきましたが、特に映像編集の世界では適用する際のハードルが非常に高く、れわれの求める要件に見合ったものがこれまで存在しませんでした」と語るのは、技術局システム推進部の堀淵 惣一郎氏です。堀淵氏によれば、既存のソフトでは暗号化がノンリニア編集ソフトの機能に悪影響を及ぼすケースや、復号化にCPUのリソースが消費されPCのレスポンスを下げるケースが多々あり、ユーザーからの評価も含めて「とても導入に踏み切れるものがなかった」とのこと。しかし日立の「データプロテクトミドルウエア」は、そうした問題をクリアしていることに驚いたと言います。

 「暗号化/復号化の高速性が最大のポイントでした。このソフトはドライバ層で動作するため、アプリケーション層に影響を与えません。PCのレスポンス低下もなく、映像編集に支障をきたさない点が気に入りました。HDDをユーザーが使う際、PC画面からパスワードを入力するだけという使いやすさもいいですね。入力後は何も意識せず作業が行える導入容易性は、ユーザーに受け入れられるかどうかのファーストインプレッションで、とても重要です」と堀淵氏は高く評価します。

*1
Solid State Drive
*2
Information Versatile Disk for Removale usage

図:テレビ朝日に導入されたシステムの概要
テレビ朝日に導入されたシステムの概要

セキュリティを強化しながらユーザーと運用者の負担を軽減

データプロテクトミドルウエアの導入評価にあたったのは、デジタイズセンター デスクの若山 広明氏です。

 「われわれ運用側にとっては、HDDへのインストール作業や、セキュリティ強度の設定などに手間がかかると、時間や人件費も含めたランニングコストに影響が出てしまう可能性があります。しかしこのソフトはその点も問題ありませんでした。導入に際しては日立さんに、従来からのHDD貸し出しの際の作業手順をソフトウェアの設定画面にも反映させたカスタマイズをお願いし、より使いやすいユーザーインタフェースに仕上げていただきました。現在数百台の外付けHDDを管理していますが、これなら問題なく運用できるでしょう」と若山氏は語ります。

テレビ朝日では現在、いくつかのパイロット番組を選定し、その編集作業にあたるディレクターの皆さんにデータプロテクトミドルウエアをインストールしたHDDを貸し出し、実運用での評価や効果を確かめる最終チェックを行っています。

 「今後はできるだけ多くの外付けHDDにこのソフトを導入していきます。本格的な運用が始まれば、HDDのセキュリティ上のリスクが減らせるだけでなく、現在月1回行っている棚卸し作業*3の効率も向上できるため、ユーザーと運用側の負担はさらに軽減できるでしょう」と堀淵氏は期待を寄せます。宮崎氏も「テレビ朝日では全社的に、情報システムのセキュリティ強化、コンテンツの著作権保護に向けた幅広い取り組みを進めています。今回のデータプロテクトミドルウエアの導入もその一環となるもので、企業の社会的責任としてこれからも情報セキュリティを、より強固なものとしていきます」と決意を語ります。

映像コンテンツの制作現場だけでなく、防犯カメラの映像データを扱うセキュリティ会社や金融機関、画像診断を行う医療機関など、映像に関する情報漏えいリスクへの対応を急ぐ企業では、高速かつ強度の高いセキュリティ基盤が必須です。今後も日立は幅広い分野のお客さまに、データプロテクトミドルウエアをはじめとするセキュリティソリューションを積極的に提案していきます。

*3
テレビ朝日内において、貸し出し中のすべてのHDDをセンター側に持参してもらいチェックする作業

[お客さまプロフィール] 株式会社テレビ朝日

株式会社テレビ朝日

[本社] 東京都港区六本木6-9-1
[創立] 1957年11月1日
[開局] 1959年2月1日
[資本金] 366億4,280万円
[従業員数] 1,124名(2013年6月25日現在)
[事業概要] 放送法による基幹放送事業および一般放送事業

特記事項

  • 2013年12月2日掲載
  • 本事例中に記載の内容は初掲載当時のものであり、変更されている可能性もあります。詳細はお問い合わせください。
  • 事例は特定のお客さまでの事例であり、全てのお客さまについて同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
Adobe Readerのダウンロード
PDF形式のファイルをご覧になるには、Adobe Systems Incorporated (アドビシステムズ社)のAdobe® Reader®が必要です。