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Hitachi

日立アドバンストサーバHA8000シリーズ

概要

Red Hat Enterprise Linux Server 6.1(以下RHEL6.1)をサポートするHA8000xK1モデル(2010年11月〜モデル)およびHA8000xLモデル(2011年05月〜モデル)でRHEL6.1を使用される際には、以下4点にご注意ください。詳細は項2.〜5.をご参照ください。

(1) RHEL6.1 32-bit x86を使用する場合のメモリ容量について (項1.参照)
(2) 日立製RAID HRA381用のRHEL 6.1ドライバ、ユーティリティ およびインストール後の設定 (項2.参照)
(3) システム情報採取ツール (項3.参照)
(4) HA8000xLモデル(2011年5月モデル)に添付のJP1/ServerConductor (項4.参照)
(5) Red Hat Enterprise Linux Server 6 x86カーネル上でのixgbeドライバのMTU設定における不具合について

1.RHEL6.1 32-bit x86を使用する場合のメモリ容量について

以下の対象機種、対象OSにおいて、OSから認識されるメモリ容量が減少する場合があります。以下に示す注意事項をよくお読みになって運用いただけますよう、お願いいたします。

対象機種/対象OS

  • HA8000/RS440 AK1, BK1, CK1, AL, BL, CLモデル (以下RS440 xK1/xL)
  • HA8000/RS220 AK1, BK1, FK1, HK1, JK1, KK1, LK1, NK1, AL, BL, CL, ELモデル (以下RS220 xK1/xL)
  • HA8000/RS210 AK1, BK1, FK1, HK1, JK1, KK1, LK1, NK1, AL, BL, CL, ELモデル (以下RS210 xK1/xL)
  • HA8000/TS20 AK1, BK1, EK1, FK1, GK1, KK1, LK1, AL, BL, ELモデル (以下TS20 xK1/xL)
  • HA8000/RS110 AK1, CK1, AL, BL, DL, FLモデル (以下RS110 xK1/xL)
  • HA8000/TS10 AK1, BK1, CK1, DK1, FK1, GK1, HK1, AL, BL, DL, FLモデル (以下TS10 xK1/xL)
  • 対象OS : Red Hat Enterprise Linux Server 6.1 32-bit x86
    ※ RHEL6.1 32-bit x86がサポートするメモリ最大搭載容量は16GBです。

問題点に関する詳細情報

発生条件

RHEL6.1 32-bit x86を、15GB以上のメモリを搭載したサーバで使用した場合に発生します。

現象

サーバに搭載したメモリ容量よりも少ない容量がOSに認識されます。減少するメモリ容量はモデルによって異なります。
下表に示すメモリ容量がOSから認識されるメモリ容量の上限であり、これより多くのメモリをサーバに搭載してもOSが認識するメモリ容量は増加しません。

モデル別 OS上で認識される最大メモリ容量
  モデル OS上で認識される
最大メモリ容量*1
容量減少が発生するメモリ構成
(サーバに搭載したメモリ容量の合計)*2
1 RS440 xK1/xL 13.6GB 16GB
2 RS220,RS210 xK1/xL 14.7GB 15GB、16GB
3 TS20,RS110,TS10 xK1/xL 14.7GB 16GB
*1
小数点第2位を四捨五入し、GB単位としています。
*2
各モデルがサポートするメモリ構成のうち、RHEL6.1 32-bit x86がサポートするメモリ最大搭載容量16GB以下に該当する構成を示します。

回避方法

本現象はRed Hat Enterprise Linux Server 6 32-bit x86の仕様によるものです。次に示すいずれかにより回避できます。

  • RHEL6.1 64-bit x86_64をご使用ください。
  • RHEL6.1 32-bit x86を使用する場合は、サーバに搭載するメモリ容量を上記発生条件に示す値未満にする。

その他Red Hat Enterprise Linux Server 6サポートに関する情報

Red Hat Enterprise Linux 6サポートに関する情報は、下記のページをご参照ください。

日立Linux Informationサイトへ

2.日立製RAID HRA381用のRHEL6.1ドライバ、ユーティリティ およびインストール後の設定

Red Hat Enterprise Server 6.1用ドライバCD*3 には、HRA381用ドライバが入っておりません。以下に示す対処方法をよくお読みになって運用いただけますよう、お願いいたします。
*3:「日立サポート360」または「ソフトウェアサポートサービス for Linux」ソフトウェアサービス付属のメディアです。

対象機種

  • HA8000/RS440 BK1, BLモデル
  • HA8000/RS220 FK1, JK1, ELモデル
  • HA8000/RS210 FK1, JK1, ELモデル
  • HA8000/TS20 FK1, GK1, ELモデル
  • HA8000/TS10 CK1, DK1

RHEL6.1インストール時のドライバ、ユーティリティについて

2011年10月初旬以降に出荷されるシステム装置にはHRA381用ドライバCD(CDラベル名:HA8000 Hitachi RAID Adapter Drivers for RHEL6 ver 04-12)が添付されますので、こちらをご使用ください。RHEL6.1対応ドライバが格納されております。
上記以前にご購入いただいたシステム装置で、HRA381用ドライバCD(CDラベル名:HA8000 Hitachi RAID Adapter Drivers for RHEL6 ver 04-12)が添付されていない場合は、以下のダウンロードサイトからドライバをダウンロードしインストールしてください。
また、HRA381用ドライバCD(CDラベル名:HA8000 Hitachi RAID Adapter Drivers for RHEL6 ver 04-12)の添付有無に関わらず、HRAユーティリティは以下のダウンロードサイトから最新のユーティリティをダウンロードし、インストールしてください。

HA8000シリーズ ドライバ・ユーティリティ新着情報

RHEL6.1インストール後の注意事項と対処方法

RHEL6.1使用時には、サーバ障害時にKDUMP採取用カーネル起動に失敗し、KDUMPが取得できない場合があります。この問題の対処方法(RHEL6.1の設定方法)は、ドライバインストールデータに含まれるHRAドライバ取扱説明書に記されております。HRAドライバ取扱説明書の「1. お使いになる前に」をよくお読みになって設定を行っていただけますよう、お願いいたします。

3.システム情報採取ツール

RHEL6.1に対応した「システム情報採取ツール」のバージョンは、「Ver:01-02」以降になります。
また、システム装置に同梱のSystemInstaller構成マネージャに含まれる「システム情報採取ツール(Linux版) 01-01, 01-01-/B」は、RHEL6.1に対応しないため、以下のダウンロードサイトからダウンロードをお願いいたします。
「システム情報採取ツール(Linux版) Ver:01-02」

対象機種

  • HA8000/RS440 AK1, BK1, CK1, AL, BL, CLモデル
  • HA8000/RS220 AK1, BK1, FK1, HK1, JK1, KK1, LK1, NK1, AL, BL, CL, ELモデル
  • HA8000/RS210 AK1, BK1, FK1, HK1, JK1, KK1, LK1, NK1, AL, BL, CL, ELモデル
  • HA8000/TS20 AK1, BK1, EK1, FK1, GK1, KK1, LK1, AL, BL, ELモデル
  • HA8000/RS110 AK1, CK1, AL, BL, DL, FLモデル
  • HA8000/TS10 AK1, BK1, CK1, DK1, FK1, GK1, HK1, AL, BL, DL, FLモデル

4.HA8000 Lモデル(2011年5月モデル)に添付のJP1/ServerConductor

対象機種

HA8000 Lモデル(2011年05月〜モデル)

注意事項

2011年9月中旬以降に出荷されるHA8000 Lモデルに添付のJP1/ServerConductor媒体(SC01-02)に同梱されている下記製品にて、RHEL 6.1に対応します。

  • JP1/ServerConductor/Agent(Linux) 09-04
  • JP1/ServerConductor/Advanced Agent(Linux) 09-04

上記以前の製品ではRHEL6.1は対応しておりませんので、別途お求めいただく必要があります。下記へお問い合わせください。

HMCC(日立オープンミドルウェア問い合わせセンター)

5.Red Hat Enterprise Linux Server 6 x86カーネル上でのixgbeドライバのMTU設定における不具合について

Red Hat Enterprise Linux Server 6 32-bit x86カーネル上で、ixgbeドライバのMTUを1500より大きい値に設定し、OSの再起動またはネットーワークサービスの再起動を行うと、カーネルパニックが発生する場合があります。

詳細は、こちら