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Hitachi

日立アドバンストサーバHA8000シリーズ

現象

本現象発生時は、OS起動時にFibre Channelボード接続のデバイスを認識できなくなる場合があります。
また、システムログ上に以下のログがロギングされます。
[エラー内容]
lpfc XXXX:XX:XX.X: X:0310 Mailbox command xXX timeout Data: xXX xXXX xXXXXXXXXXXXXXXXX
lpfc XXXX:XX:XX.X: X:0345 Resetting board due to mailbox timeout
lpfc XXXX:XX:XX.X: X:(0):2530 Mailbox command xXX cannot issue Data: xXXX xX

対象製品

対象システム装置

HA8000シリーズ

  • RS440xK/RS220xK/RS210xK/TS20xK
    RS440xJ/RS220xJ/RS210xJ/TS20xJ
    RS440xH/RS220xH/RS210xH/TS20xH

エコロジーサーバHA8000-esシリーズ

  • RS220xK/RS210xK
    RS220xJ/RS210xJ
    RS220xH/RS210xH

対象Fibre Channelボード

  • GQ-CC7421/GQ-CC7421EX
  • GQ-CC7423/GQ-CC7423EX
  • GQ-CC7402/GQ-CC7402EX
  • GQ-CC7403/GQ-CC7403EX
  • GQ-CC7425/GQ-CC7425EX
  • GQ-CC7426/GQ-CC7426EX
  • GQ-CC7405/GQ-CC7405EX
  • GQ-CC7406/GQ-CC7406EX

対象OS

  • Red Hat Enterprise Linux 5.4 Advanced Platform (AMD/Intel 64)
  • Red Hat Enterprise Linux 5.4 (AMD/Intel 64)
  • Red Hat Enterprise Linux 5.4 Advanced Platform (x86)
  • Red Hat Enterprise Linux 5.4 (x86)

対象Fibre Channelドライバ

  • 8.2.0.48.2p (Inbox Driver)
  • 8.2.0.48.3p (Inbox Driver)

[ご使用中のドライババージョン確認方法]
(1) 以下コマンドを実行してください。
  cat /sys/class/scsi_host/host?/lpfc_drvr_version (?:?のまま入力してください。)
(2) 出力した下線部分のDriver Verを確認してください。
  【例】Emulex LightPulse Fibre Channel SCSI driver 8.2.0.48.2p

対策について

本事象を改善するため、以下の手順でFibre Channelボードのドライバのデフォルト値変更を行ってください。
以下の手順を実施する前に、(1)および(4)で指定するファイルのバックアップを取ってください。

(1) /etc/modprobe.conf 内の lpfc をロードする箇所の次の行に以下のラインを追加ください。
  alias scsi_hostadapterX lpfc (X:ロードするHBA順番により変更します。)
  options lpfc lpfc_use_msi=0  ←本記述を追記してください。
(2) 以下コマンドを実行してください。
  depmod
(3) 以下コマンドでKernel Verを確認してください。
  uname -r
(4) mkinitrd -f /boot/initrd-(KERNEL_VERSION).img (KERNEL_VERSION)
  ※(KERNEL_VERSION) は、(3)のコマンドを実行した値を入力してください。
(5) OSを再起動してください。

設定値確認方法

設定変更後、以下のコマンドを入力し、設定値が反映されていることを確認してください。
(1) 以下コマンドを実行してください。
  cat /proc/interrupts | grep lpfc
(2) 「IO-APIC-level lpfc」が表示することを確認してください。
  YY: XX XX XX XX XX XX IO-APIC-level lpfc
  YY: XX XX XX XX XX XX IO-APIC-level lpfc
    YY:環境により相違します。また、行数も変更します。
    XX:OS上から認識できるCPU数により相違します。上記は、CPUが6個の場合を示します。
  ※「IO-APIC-level lpfc」の表示が、「PCI-MSI lpfc」または、「PCI-MSI-X lpfc」の場合は、
   設定が反映されていませんので、「設定方法」を参照し、再設定をお願いします。