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企業情報ニュースリリース

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2020年1月23日
日本電気株式会社
株式会社日立製作所

NECと日立、RPA運用最適化など運用管理ソフト分野における協業を拡大

RPA運用の継続改善を図る運用管理ガイドの共同策定や
関連ソフトウェアの相互供給を推進し、企業や組織の働き方改革に貢献

  日本電気株式会社(代表取締役 執行役員社長兼CEO:新野 隆/以下、NEC)と株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)は、システム運用管理ソフト分野での製品相互供給を主とした提携*1を発展させ、RPA(Robotic Process Automation*2)やAI、IoTなどデジタル時代の技術潮流を取り入れたシステムの運用最適化の実現に向け、協業範囲を拡大することで合意しました。
  今回、協業拡大の第一弾として、人手不足を背景とした業務の効率化を狙いとして導入が加速するRPAの運用管理の課題へ両社共同で対応します。具体的には、RPA運用の継続的改善に向けた運用管理ガイドを共同で策定し、本年3月より公開します。今後、他のシステム運用管理ベンダーの知見も取り入れたガイドへと発展させていく予定です。あわせてRPA関連の運用管理ソフトを相互に供給し、両社の運用管理ソフトウェア製品群へ新たにラインアップして、3月から順次販売開始します。これらにより、RPA運用の効率化と継続的な改善を実現し、企業や組織におけるRPAを活用した働き方改革の推進に貢献します。

*1
2001年11月19日発表 NECと日立製作所がシステム運用管理ソフト分野において提携
*2
人の定型的なPC操作をソフトウェアロボットに行わせること、またはソフトウェアロボットを取り扱う開発環境・実行環境などのツール群

  両社は、2001年11月にシステム運用管理ソフト分野における提携後、アプリケーション管理やセキュリティポリシー管理分野におけるソフトウェア製品の相互供給をNECの統合運用管理ソフトウェア「WebSAM」および、日立の統合システム運用管理「JP1」において進めてきました。今回、お客さまのRPAをはじめとした各種新技術導入の動きにいち早く対応し、企業の情報システムの運用最適化に貢献するため連携を強化します。

  昨今、RPAを部門ごとの個別導入から全社への本格展開に移行する企業が増えており、RPAの効率的な運用や適切なガバナンス統制などがIT部門に求められています。こうした現状を踏まえ、第一弾となるRPAの運用管理においては、国産RPA製品として多数の導入実績がある「NEC Software Robot Solution」と「WebSAM」の連携ノウハウと、日立の「JP1」と各種RPA製品との連携で培ってきた業務自動化のノウハウとを組み合わせ、RPAの継続的な運用の改善や効率的な全社展開などを支援していきます。

  両社は今後、IT運用におけるAI活用やIoTの運用管理などの分野についても協業活動を推進していきます。

今回の協業拡大における推進施策の概要

1. RPA運用管理ガイドの共同策定と一般への公開

  両社の運用管理ベンダーとしての知見・ノウハウを取り入れ、RPA運用管理に役立つ指針などをまとめたRPA運用管理ガイドを共同で策定し、両社WEBサイトで公開する予定です。RPAの本格導入において必要となってくる運用設計やガバナンス統制の考え方、稼働後の実行統制やRPA稼働環境の監視に加え、RPAの導入評価や改善、変更点の管理などの各種シーンに対応可能な指針や直面することの多い課題に対する対応策を掲載します。
  個別のRPA製品や運用管理ソフトに縛られない一般的な指針を公開することで、企業や組織のRPA活用の継続的な改善を支援します。

2. RPA運用関連ソフトウェアの相互供給開始

  RPAの継続的な運用の改善を支援する両社のソリューションを早期に拡充することを狙い、両社が有するRPAの運用管理に有用なソフトウェア群の一部を相互にOEM供給します。これらの製品の活用により、RPA化に適した作業の選定・把握や、RPA化した作業の実施状況の一元的な管理が容易となります。また、RPA導入範囲を拡大する際の業務手順のナビゲーションや、作業手順の自動化、マニュアル化に加え、RPA導入による業務改善効果の測定などが効率的に行えることにより、他部門へのRPA横展開時の統一したサポート体制の策定と効率向上に貢献します。

相互供給を開始する製品の一覧

  名称 概要 販売開始時期
NECから日立への
OEM供給
WebSAM IT Process Operations for RPA RPA導入支援および
PC作業手順記録
2020年3月*3
WebSAM IT Process Operations IT運用改善支援
日立からNECへの
OEM供給
JP1/Client Process Automation クライアント業務自動化 2020年6月
JP1/Navigation Platform 運用ナビゲーション支援
*3
NECから供給を受ける2製品を、JP1の最新版V12.1(2020年1月製品リリース)のラインアップに加え、3月から販売開始予定

主要RPAベンダーからのエンドース

RPAテクノロジーズ株式会社 代表取締役 執行役員社長 大角 暢之氏

  RPAテクノロジーズは、この度のNECと日立のRPA運用管理ガイドの策定、および製品の相互供給について心より歓迎いたします。弊社が提供するRPAサービス『BizRobo!』のユーザーの中には数百〜数千体のデジタルレイバーを管理運用している企業も数多く出てきている一方で、管理運用面の課題を抱えている企業も見受けられます。本取組みは両社がこれまで蓄積してきた管理運用の叡智の結集であり、ユーザーの本質的課題解決につながると確信しております。導入社数が1,500社を超えた『BizRobo!』とWebSAMおよびJP1との連携も進むなかで、本分野における両社の取組みがデジタルレイバーの圧倒的スケールにつながることを願っております。

NTTアドバンステクノロジ株式会社 取締役 AIロボティクス事業本部長 高木 康志氏

  NTTアドバンステクノロジは、日立製作所様とNEC様によるRPAの全体最適化に向けた運用管理ガイドの共同策定と関連ソフトウェアの相互供給開始を心より歓迎いたします。
弊社が開発製造する純国産RPA製品である『WinActor』は、今年度日立JP1連携プロダクトとして認証いただいて以来、相互連携によるプロモーションなどにも取り組ませていただきました。
今回、両社の上記協業拡大により、弊社『WinActor』のみならず、RPAをご利用になられる全てのユーザー様の業務自動化を通じたDX推進に向けて、RPAの導入効果をより享受していただけるようになるものと期待・確信しています。

オートメーション・エニウェア・ジャパン株式会社 パートナー営業本部長 内田 隆平氏

  オートメーション・エニウェア・ジャパン株式会社は、NEC様と日立製作所様がRPAを含む運用管理分野で行うこの度の協業の拡大を歓迎します。弊社の RPA ソフトウェア『Automation Anywhere Enterprise』は、内包するAIやBusiness Intelligenceまたは外部のAIサービス等と連携することで人の作業支援を行うデジタルワーカーを生み出します。今後、人とデジタルワーカーが24時間365日に渡ってグローバル拠点で密に協調し企業の働き方を改革するためには、両社が長年にわたり培ってきた高度なテクノロジーと運用ノウハウを組み合わせて構築する頑強なデジタルワーカーの動作環境が必要になります。弊社もこの協業拡大に引き続き協力して参ります。

Blue Prism株式会社 社長 長谷 太志氏

  Blue Prism株式会社は、NECと日立の運用管理ソフト分野での協業拡大を心より歓迎いたします。2001年創業のBlue Prismは、RPAを創造した企業であり、Blue Prismは世界中のお客様の重要業務の自動化に活用されています。Blue Prismは高度な管理機能を具備している一方で、様々なスケジュール管理製品やログ分析製品との連携にも力を入れてきました。今回の協業拡大が、Blue Prismを活用されているお客様にも更なる効果をもたらすものと確信しています。

UiPath株式会社 パートナーソリューション本部 本部長 中薗 直幸氏

  UiPathは、NEC様と日立製作所様によるRPA関連分野での協業拡大を歓迎します。
UiPathは両社と、UiPath製品とWebSAMおよびJP1との連携ソリューションの検証や共同セミナーの実施など、マーケティング、技術の両面で協力して取り組んできています。NEC様と日立製作所様が作成する「RPA運用管理ガイド」には弊社との取り組みによる知見も含まれており、お客様がRPA導入後の運用を最適化するための有益なガイドとなるものと確信しております。

NEC WebSAMについて

「WebSAM」は年間3,000システムの実績でお客様のビジネスをサポートするNECの統合運用管理ソフトウェアです。多彩なラインアップで、複雑化するICT環境を統合的に一元管理し、オンプレからクラウドまでシームレスなシンプル運用を実現します。なお、新たにJP1製品をラインアップに加えたWebSAMシリーズを順次発売していきます。

日立 JP1について

「JP1」は1994年より日立製作所が提供している国内トップクラスの実績を誇る統合システム運用管理ソフトウェアです。それぞれの時代やビジネスに合わせて進化を続け、オートメーション、モニタリング、ガバナンスの3つのカテゴリとそれらを統合的に管理するインテリジェンスにより、複雑なシステム運用の最適化を支援します。

商標に関する表示

  • JP1は、株式会社日立製作所の商標または登録商標です。
  • 記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 サービスプラットフォーム事業本部 アプリケーションクラウドサービス事業部

以上

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