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Hitachi

企業情報ニュースリリース

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2020年1月6日
株式会社日立製作所
執行役社長兼CEO 東原 敏昭

2020年 社長年頭の挨拶(抜粋)

  あけましておめでとうございます。
  2021中期経営計画の中盤に当たる2020年が始まりました。社会イノベーション事業のグローバルリーダーをめざす日立の挑戦は、これからが正念場となる重要な年です。2020年は、5GやVirtual Realityの社会実装、東京でのオリンピック・パラリンピックの開催など、私たちを取り巻く環境にも大きな変化が起きると思います。日立がお客さまと協創しながら、社会価値・環境価値・経済価値の向上を図り、持続可能な社会を実現していくためには、"One Hitachi"、全社員一丸となり、私たちの変革を加速していく必要があります。

  年頭に当たり、私が考えていることをお話しします。
  今年2020年は、私たち日立がグローバルリーダーになるために大きな変革を迎える年です。2021中期経営計画の中間年であり、皆さんには、ぜひグローバルリーダーになる姿をイメージして、2021年度に自分たちがめざすゴールを明確にしてほしいと思います。そして、その実現に向けたロードマップをより具体的に描き、実行することに全力を尽くしてください。
  エネルギー分野では、ABB社のパワーグリッド事業が、いよいよ日立グループの一員となります。私は、グローバルでトップレベルの技術力や幅広い顧客基盤を有するABB社のパワーグリッド事業と日立の有するデジタル技術が一体となることで、世界最高水準のサービスを提供できると確信しています。また、オートモティブ分野では、ホンダが出資する自動車部品会社3社との合弁会社を設立することで、電気自動車に関する多くのグローバルNo. 1プロダクトを提供することが可能になります。このように、2020年は、組織構造が大きく変化するなかで、グローバル化に向けた私たちの変革が始まる年、つまり、次の時代に向けた新しい日立をつくり上げていく年なのです。

  この変革を成し遂げ、グローバルリーダーになるためには、もう一度自分たちの強みを再認識することが重要になります。私はこれまで何度も繰り返し伝えてきましたが、日立の強みは、100年以上にわたる豊富な現場での経験から培ってきたOT、50年以上の経験を持つIT、そして世界で戦うことのできる強いプロダクトを1社で有することです。このような企業は世界でも類をみません。この強みを生かすことで、例えばLumada関連事業において、これまでITセクターが主導してきた分野だけではなく、OTとの融合で新しいビジネスモデルを構築し、お客さまや社会に新たな価値を生み出すことができると考えています。今年は、OT×ITをさらに活性化させると同時に、グローバルNo. 1のプロダクトをつくることにも注力していきます。そして、これらを掛け合わせることで、日立の社会イノベーション事業を一層拡大・強化し、グローバルリーダーへの変革を加速する年にしたいと考えています。

  OT×IT×プロダクトの強みを最大限に生かし、お客さまと共に新たな価値を生み出すためには"One Hitachi"の考えが欠かせません。自らの事業範囲にとどまっていては、OT×IT×プロダクトの強みは発揮できませんし、新たなソリューションの提案や協創の加速も実現できません。世界各地で起きている変化を先取りし、お客さまやビジネスパートナーとWin-Winのビジネスモデルを構築するためにも、"One Hitachi"の意識を常に持って行動してほしいと思います。

  最後にお伝えしたいことは、日立は常に社会から信頼される企業であるべきということです。社会に貢献できる企業であるためには、まず社会から信頼されること。これが企業にとって非常に重要な点であることは皆さんも認識していると思います。日立の持つ高品質な製品やサービスは何にも代えがたいものであり、創業以来110年積み上げてきた大切な財産です。コストやお客さまの納期に応えることも重要ですが、日立グループにおいては、製品やシステムに対する品質の信頼が何よりも重要で、私たちの仕事の優先順位は、「S(Safety:安全)>>Q(Quality:品質)>D(Delivery:納期)>C(Cost:コスト)」であり、安全と品質が最も優先されるべきです。企業として、「基本と正道」「損得より善悪」の姿勢・意識を再度徹底してください。

  これから始まるさまざまな変化は、私自身、初めて経験する大きなものになると感じています。それは、日立が社会イノベーション事業のグローバルリーダーとして、社会価値・環境価値・経済価値を同時に向上させ、お客さまの企業価値や人々のQoL向上に貢献していく企業へと変革していくための重要なプロセスです。変革を進めるには、皆さん一人ひとりがさまざまな課題を"自分ごと"として捉え、自ら判断し行動することが重要です。この壮大な変化をぜひ一緒に楽しみ、そして一緒に社会を輝かせようではありませんか。今年も頑張りましょう。

以上

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