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企業情報ニュースリリース

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2019年12月20日

本リリースの内容は、イタリアにおいて12月19日(木)に発表したものです。
日本では12月20日(金)に配信しました。

日立レールSTS社がフランスのパリ・リヨン間を結ぶ高速鉄道路線向け
信号システムに関する契約を締結

  株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)の鉄道システム事業におけるグループ会社である日立レールSTS社(CEO:アンドリュー・バー)は、このたびフランス共和国(以下、フランス)の鉄道事業会社であるフランス国有鉄道(以下、SNCF)のインフラ保有・管理事業関連会社であるSNCF Réseauと、フランスの首都パリとリヨン間を結ぶ高速鉄道路線(以下、本路線)向け信号システムに関する契約を1億2,930万ユーロ(約157億円)で締結しました。

  本契約は、SNCFが進める高速鉄道路線の近代化プロジェクト(以下、本プロジェクト)の一環です。高速鉄道路線約550キロメートル、在来線への接続路線約80キロメートルからなる全長634キロメートルの路線の近代化に向けた改良を行います。本路線は、ヨーロッパの鉄道の主要路線網として機能し、現在、1日あたり約240編成の列車が運行しており、SNCFが運行を担うフランスの高速鉄道の総旅客輸送量の1/3に相当する、年間4,400万人を超える乗客が利用しています。しかし、ピーク時の輸送量は飽和状態に近づいており、より一層の輸送能力拡大に向けた需要が高まっています。

  今回、日立レールSTS社は、信号システムの一翼を担うCBI(Computer Based Interlocking:電子連動装置)の設計・構築を行います。フランス固有の自動列車保護装置と連動し、1980年代から運用されている58の既設装置を置き換えます。日立の最新装置は、ERTMS(European Railway Traffic Management System:欧州統一列車制御システム)との互換性を備え、パリと、フランス北東部に位置し、東ヨーロッパとの連絡口であるストラスブール、フランス南西部に位置し、南ヨーロッパとの連絡口であるボルドー、フランス西部に位置するレンヌを結ぶ既存高速鉄道路線において、既に導入実績があります。本プロジェクトにおいて、飽和状態に近づいている本路線のピーク時における運転本数を1時間あたり1編成から3編成増発し、路線の信頼性および輸送能力を向上させます。

  なお、本契約には、走行テストおよび試運転のオプション契約も含まれています。

日立レールSTS社 EMEAビジネスユニット プレジデント Christian Andiのコメント

  本契約は、我々とSNCFとの間の強固で長年にわたるパートナーシップの象徴です。日立レールSTS社は、フランスにおける鉄道輸送の成長に引き続き貢献します。

日立レールSTSフランス社 プレジデント Gilles Pascaultのコメント

  パリとリヨン間を結ぶ高速鉄道路線の近代化プロジェクトにおいて、主要装置を提供する企業に選ばれたことを光栄に思います。日立レールSTS社のCBI技術は、フランスの歴史的な高速鉄道路線の1つを大幅に改善します。SNCFと共に、路線のピーク時において、これまで以上に多くの輸送能力を提供します。

日立製作所について

  日立は、OT(Operational Technology)、IT(Information Technology)およびプロダクトを組み合わせた社会イノベーション事業に注力しています。2018年度の連結売上収益は9兆4,806億円、2019年3月末時点の連結従業員数は約296,000人でした。日立は、モビリティ、ライフ、インダストリー、エネルギー、ITの5分野でLumadaを活用したデジタルソリューションを提供することにより、お客さまの社会価値、環境価値、経済価値の3つの価値向上に貢献します。

以上

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