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Hitachi

企業情報ニュースリリース

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2018年10月4日

USBメモリの不正使用によるセキュリティインシデントの発生を防止する
USB管理ソリューション「NX UsbMonitor」のラインアップを強化

大規模制御システム向けにUSBの不正接続を統合管理するソフトウェアと
小型USB接続管理装置を新たに追加し、多様なニーズに対応

[画像]「NX UsbMonitor/Manager」概要図
「NX UsbMonitor/Manager」概要図

  株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、制御システムでのUSBメモリの不正使用によるセキュリティインシデントの発生を防止する、USB管理ソリューション「NX UsbMonitor*1」のラインアップを強化し、USBの不正接続を統合管理するソフトウェア 「NX UsbMonitor/Manager」と、省スペース化を実現した小型のUSB接続管理装置を製品化し、10月4日から販売を開始します。
  「NX UsbMonitor」は、OSに依存せず、物理的に取り付けるだけで不正なUSBメモリの接続を遮断できるUSB接続管理装置および管理ソフトウェアで構成する、USBセキュリティ対策ソリューションです。今回、従来のスタンドアローン*2型のUSB接続管理に加え、広範囲にわたって管理が求められる大規模制御システム向けに、USB接続管理装置の稼働状況や、未登録のUSBメモリの使用履歴などをネットワーク経由で統合管理できる「NX UsbMonitor/Manager」を新たに製品化しました。
  あわせて、USB接続管理装置において、従来の4ポート型モデル比約50%の省スペース化を実現した1ポート型モデルをラインアップに追加し、必要最小限のUSBポートにのみ対策が必要な場合や、設置スペースが限られている場合など、お客さまの多様なニーズに対応します。

*1
USBメモリの不正使用によるセキュリティインシデントを防止するUSB管理ソリューション「NX UsbMonitor」を提供開始(2017年10月24日)
*2
ネットワークでの集中管理が不要で、装置単独で機能すること。

  重要インフラや産業設備の制御システムは、システムの改修に伴う稼働検証に要する作業が膨大となることから、USBメモリの不正使用対策においても、システム改修を伴わない対策が一般的です。また、大規模な制御システムの場合、数十から数百台規模の制御装置や端末が広範囲にわたって設置されているため、人手での保守・運用には限界があるほか、インシデント発生時には、その発生源や原因の特定など、現場の状況を素早く把握し、迅速な判断・対応が求められます。

  今回新たに販売開始する「NX UsbMonitor/Manager」は、従来、USB接続管理装置ごとに対応が必要であったUSBメモリの接続可否を判断するホワイトリストの登録・更新や、接続ログの収集・蓄積・管理をネットワーク経由で一元化できるソフトウェアです。
  これにより、制御システムの現場で広範囲にわたり多数設置されている装置群を統合管理することで、運用工数を大幅に削減するほか、ホワイトリストに未登録のUSBメモリが接続された時刻や場所、その固体情報をリアルタイムに確認でき、影響範囲を特定するなど、インシデント発生時の迅速な対応を支援します。

  日立は、本ソリューションのほか、外部からの不正なアクセスから企業内のネットワークを切り離す「NX NetMonitor*3」や、片方向の通信を物理的に遮断し、不正なアクセスを防止する「NX Oneway-Bridge*4」など、既存の各種制御システム向けセキュリティ対策製品と組み合わせ、制御システム全体におけるさらなるセキュリティ強化や、重要インフラの安定稼働に貢献していきます。

*3
許可されていないPCの企業内LAN接続を検出し、ネットワークから切り離すことで企業のネットワークを保護するシステム。ネットワーク管理者が管理していないPCを自動的に排除することで、ウィルス被害や情報漏えいなどのセキュリティ上の問題発生を防止するもの。
*4
外部ネットワークとの接続ポイントにおけるデータの流れを、双方向ではなく物理的に一方向に制御し、外部からの不正な侵入を排除するための一方向中継装置。

「NX UsbMonitor/Manager」の特長

1. ネットワーク統合管理により、USBセキュリティ対策の運用工数を大幅に削減

  従来のスタンドアローン型の「NX UsbMonitor」では、USBメモリの接続可否を判断するためのホワイトリストの設定には、専用の特殊USBメモリを用いたUSB接続管理装置ごとの更新が必要でした。「NX UsbMonitor/Manager」では、ネットワークを活用し、「NX UsbMonitor」の専用装置であるUSB接続管理装置の統合管理により、複数の装置に対して、ホワイトリストの一括登録・更新のほか、USBメモリの接続履歴を収集・管理することが可能です。
  複数の装置が広範囲にわたって設置されていても、管理者による一元的な運用・管理ができるため、制御システムにおけるUSBセキュリティ対策の運用工数の大幅な削減に貢献します。

2. USBメモリ使用状況を常時監視し、迅速かつ適切なインシデント対応を支援

  「NX UsbMonitor/Manager」では、制御システム内のUSBメモリの使用状況を常時監視し、ホワイトリストに未登録であるUSBメモリの不正接続をリアルタイムに検知するとともに、不正接続が生じた時刻や場所といった履歴も管理端末上で一元的に把握できるため、インシデント発生時には影響範囲の特定など、迅速かつ適切な対応に寄与します。
  また、収集したインシデント情報を外部システムへファイル出力し、インシデントの発生要因を分析することで、日頃のセキュリティ対策に役立てることもできます。

USB接続管理装置 小型化モデル外観

[画像]USB接続管理装置 小型化モデル外観

新製品の価格および提供開始時期

製品名 価格 提供開始日
「NX UsbMonitor/Manager」 個別見積 12月20日
「1ポート版USB接続管理装置」 個別見積 12月20日

Hitachi Social Innovation Forum 2018 TOKYOでの紹介について

本ソリューションは、日立が2018年10月18日(木)〜19日(金)に、東京国際フォーラムで開催する「Hitachi Social Innovation Forum 2018 TOKYO」の「SECURITY」カテゴリーにおいて、ご覧いただけます。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 セキュリティ事業統括本部 マネジメント本部 事業管理部

以上

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