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企業情報ニュースリリース

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2017年4月27日

韓国初の重粒子線がん治療装置の独占交渉権を延世大学校医療院から獲得

[画像]調印式の様子
調印式の様子*

  株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、大韓民国(以下、韓国)の延世大学校医療院(Yonsei University Health System、院長:尹 道欽(ユン・ドフム))から、韓国において初となる重粒子線がん治療装置一式の納入に関する独占交渉権を獲得しました。今後、日立は正式な受注契約に向けた交渉を行っていきます。

  粒子線治療は、がん治療による副作用が少ないことや、治療後の社会復帰も比較的早く、高齢者にも適用できるメリットなどから、世界中で導入が検討、実施されています。アジア地域でも、多くの医療機関で粒子線がん治療装置の新設が計画されています。

  1885年に開設され、132年の歴史を有する延世大学校医療院は、西洋式の医学教育と診療を最初に韓国で行った医療機関で、ソウルの5大病院の一つです。今回、延世大学校医療院の傘下の病院である、ソウル西部に位置する新村(シンチョン)のセブランス病院に、韓国で初めてとなる重粒子線がん治療装置の建設を計画しています。

  日立の粒子線がん治療システムは、米国のMDアンダーソンがんセンターをはじめとして、日本、米国、アジアのトップクラスの医療施設で採用されています。重粒子線がん治療装置については、現在、大阪重粒子線センターにおいて、2018年の治療開始に向けて建設を進めています。

  今回、日立は国内外における粒子線がん治療システムの豊富な実績と高度な技術を評価され、延世大学校医療院から独占交渉権を獲得しました。今後、建屋設計に必要な技術情報などの提供を通じて建設に協力するとともに、正式な受注契約に向けた交渉を進めていきます。

  日立は、今後も粒子線がん治療システムのグローバル展開を加速させ、世界のがん治療に貢献していくとともに、ヘルスケア事業のさらなる拡大を図っていきます。

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左から、日立コリア社 代表理事社長 武内 敬司、延世大学校医療院 尹 道欽(ユン・ドフム)院長、日立製作所 ヘルスケアビジネスユニットCEO 渡部 眞也、延世がん病院 盧 聖勳(ノ・ソンフン)院長

粒子線治療について

  粒子線治療は、放射線によるがん治療法の一つであり、水素の原子核や炭素イオンを加速器で光の約70%のスピードに加速させ、がん細胞に集中して照射することでがんを治療するものです。水素の原子核を加速したものを陽子線、炭素イオンを加速したものを重粒子線といい、治療に伴う痛みがほとんどなく、身体の機能と形態を損なわないため、治療と社会生活の両立が可能であり、生活の質(Quality of Life)を維持しつつ、がんを治療できる最先端の治療法の一つとして注目されています。

関連情報

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 ヘルスケアビジネスユニット 放射線治療システム事業部 [担当:渕上、入江]
〒110-1105 東京都台東区東上野二丁目16番1号 上野イーストタワー
電話 : 03-6284-3741(直通)

以上

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