ニュースリリース

マルチスライスCT装置をリニューアル
「Supria Grande Advance」 と「Supria Advance」 を発売

コストパフォーマンスをさらに高めたコンパクト型CTの新シリーズ

装置外観

  株式会社日立メディコ(取締役社長:山本章雄／以下、当社)は、オープン&コンパクトなデザイン、高画質かつ高い操作性で好評いただいている「Supria」シリーズの特長はそのままに、さらにコストパフォーマンスに優れたコンパクト型CT装置「Supria*1 Grande*1*2 Advance*3」と「Supria Advance*4」を本日より発売します。

1．開発の背景

  日本において超高齢社会は目前に迫りつつあり、地域医療を支える中小病院・クリニックの役割が重要になっています。また、医療費抑制が社会問題となっているなか、経営効率の高い医療機器へのニーズが高まっています。
  このようなニーズに応えるため、当社は、オープン&コンパクトのコンセプトで開発された新スタンダードCTとして、16列CT装置「Supria」を2013年8月に販売開始しました。また、同じコンパクトサイズのスキャナガントリの中に64列検出器を搭載し、64列CT装置「Supria Grande」を2015年1月に販売開始しました。それらの製品コンセプトが広く受け入れられ、これまで「Supria」シリーズとして500台*5を超える国内出荷を達成しました。
  このたび、当社は、より経営効率の高いCT装置を重視する病院・クリニックに向けて、コンパクトなスキャナガントリ、全身高精細撮影など「Supria」シリーズの特長はそのままに、さらにコストパフォーマンスに優れた「Supria Grande Advance」と「Supria Advance」の販売を開始します。

2．「Supria Grande Advance」「Supria Advance」の特長

(1) コストパフォーマンスに優れた高効率X線高電圧装置

  「Supria Grande Advance」は、コストパフォーマンスに優れた高効率なX線高電圧装置を採用しました。直流電源装置に高力率コンバータを採用することで、病院に必要な電源設備容量を50kVAに抑えました。
  これにより、既存のシングルCTや4列CT装置からの更新時に、検査室の改修工事、電源工事の負担を抑えることができ、また、ランニングコストも低く抑えることができます。

(2) 検査室スペースを有効活用するコンパクトサイズ

①「Supria Grande Advance」

  2015年1月発売の「Supria Grande」は、当社16列CT装置「Supria」と同一サイズのガントリ内に64列検出器を搭載することで、75cmの大開口径でありながら幅2m・高さ1.85mを下回る小型化を実現しました。当社従来64列CT装置と比較しても、ガントリ幅を約15%、高さを約10%サイズダウンさせました。
  また、「Supria Grande」は、当社従来64列CT装置よりユニットが1つ少ない3ユニット構成*6(スキャナガントリ、寝台、操作卓)で、従来シングルスライスCT装置相当の12m²のCT検査室にも設置可能です。さらに、このたび発売する「Supria Grande Advance」は、12m²を下回る非常に狭いCT検査室にも設置できるよう、寝台の撮影範囲を変更することを可能にしました。これにより、検査室の拡張が難しい場合に、選択肢の一つとしてご検討いただけます。

②「Supria Advance」

  16列CT装置「Supria」は、その特長であるコンパクト設計と3ユニット構成*6(スキャナガントリ、寝台、操作卓)で、12m²のCT検査室に設置可能でした。
  「Supria Grande Advance」と同様、「Supria Advance」も12m²を下回る非常に狭いCT検査室を考慮して、標準寝台の撮影範囲を変更することが可能です。

(3)高齢者を意識した全身高精細撮影

  CT検査では、精度の高い1mm未満のスライス厚で全身高速撮影ができること、そして被検者が高齢者の場合、息止め時間を考慮すると10秒以内で胸腹部領域の撮影ができることが求められます。
  「Supria Grande」「Supria Grande Advance」は、0.625mm×64列＝40mm幅の検出器を搭載しているため、全身どの部位でも0.625mmの高精細スライス厚で撮影が可能です。さらに、日立独自の3次元画像再構成アルゴリズムCORE法により、高速撮影を実現しました。このため、胸部320mmを4.5秒、胸腹部570mmを7.5秒の息止め時間で撮影可能です。

*1

Supria、Supria Grandeは、株式会社日立メディコの登録商標です。

*2

Supria Grandeは、Supriaの64列検出器搭載モデルの呼称です。

*3

Supria Grande Advanceは、Supriaの64列検出器かつ3.5MHUのX線管装置を搭載したモデルの呼称です。

*4

Supria Advanceは、Supriaの16列検出器を搭載したモデルの呼称です。

*5

2015年11月現在当社調べ。

*6

電源電圧が200VACの場合です。

3．販売名

  全身用X線CT診断装置 Supria
  (医療機器認証番号:225ABBZX00127000)

4．定価(標準構成)

  Supria Grande Advance 9億7千万円(システム構成により価格は異なります)
  Supria Advance 7億円(システム構成により価格は異なります)

お問い合わせ先

株式会社日立メディコ マーケティング統括本部 CT製品企画グループ [担当:萩原]
〒101-0021 東京都千代田区外神田四丁目14番1号秋葉原UDX18階
電話 03-3526-8305

以上