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Hitachi

企業情報ニュースリリース

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2015年10月16日
株式会社日立ソリューションズ
株式会社日立製作所

膨大な時空間データの高速検索を可能とする
「GeoMation Option for Hitachi Advanced Data Binderプラットフォーム」を販売

日立の高速データアクセス基盤の大量な時空間データを高速に検索して地図上に表示

  株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区、取締役社長:佐久間 嘉一郎/以下、日立ソリューションズ)は、エンタープライズ型地理情報システム 「GeoMation」において、株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭/以下、日立)の高速データアクセス基盤 「Hitachi Advanced Data Binderプラットフォーム(以下、HADBプラットフォーム)」*1と連携し、ビッグデータ活用を実現するための並列時空間検索機能*2を組み込んだオプション製品「GeoMation Option for Hitachi Advanced Data Binderプラットフォーム」の販売を10月23日から開始します。
  「GeoMation」に「HADBプラットフォーム」と本製品を導入することによって、時間軸に応じた車両や人の位置情報や移動状況、気象情報およびSNSなどのビッグデータを高速に検索し、地図上に時系列に重ねて表示できるようになり、企業や自治体は、それらを分析・加工することで、交通環境の改善や防災対策、販売促進施策などに活用することが可能になります。

  近年、情報端末の多様化、IoT(Internet of Things)などによって、取得できるデータが多様化し、データ量が飛躍的に増えています。それらの多種多様なデータを分析・加工して、地図上で重ね合わせることで関連性をひと目で把握し、利活用することができる、地理情報システムへのニーズが高まっています。
  なかでも、スマートフォンやセンサネットワークが時々刻々と生成するビッグデータ(以下、動的G空間データ)の利活用によって、災害に強い社会の実現や新サービスの創出などが期待されていますが、一方で、大規模な動的G空間データをリアルタイムで利活用するための基盤技術は確立されていない状況です。

  「GeoMation」は、お客さまが保管する業務データを地図上で可視化し、業務効率の向上を支援する地理情報システムで、日立ソリューションズが1997年に提供を開始して以来、電力、通信、ガス、官公庁、自治体、警察、金融業界などで幅広く導入されています。また、「HADBプラットフォーム」は、ビッグデータの高速検索を可能にする高速データアクセス基盤です。
  今回提供を開始する「GeoMation Option for Hitachi Advanced Data Binderプラットフォーム」は、「GeoMation」と「HADBプラットフォーム」を連携し、並列時空間検索機能を組み込んだオプション製品です。なお、並列時空間検索機能は、日立が総務省から受託した「G空間プラットフォームにおけるリアルタイム情報の利活用技術に関する研究開発」において、日立が研究開発したアルゴリズム*3を基に、日立ソリューションズが開発したものです。

  「GeoMation Option for Hitachi Advanced Data Binderプラットフォーム」は、並列時空間検索機能によって、「HADBプラットフォーム」に蓄積された数百億件規模のビッグデータや分析結果から、「時間」と「空間」を組み合わせたインデックスで対象範囲のデータを高速検索し、地図上に表示することができます。従来は、大量の動的G空間データの中から対象となるデータを検索するのに時間を要することが課題でしたが、本製品を用いることで検索時間を大幅に短縮し、業務のスピードアップを図ることが可能となります。

  日立ソリューションズと日立は、「GeoMation」およびその関連製品、そして「HADBプラットフォーム」を中心に、ビッグデータを活用したさまざまな地理情報システムを開発・提供し、お客さまの事業発展のご支援そして防災・減災などを通じた安全で安心な社会づくりに貢献していきます。

*1
内閣府の最先端研究開発支援プログラム「超巨大データベース時代に向けた最高速データベースエンジンの開発と当該エンジンを核とする戦略的社会サービスの実証・評価」(中心研究者:喜連川 優 東京大学教授/国立情報学研究所所長)の成果を利用。
*2
本技術は、総務省の「G空間プラットフォームにおけるリアルタイム情報の利活用技術に関する研究開発」による委託を受けて実施した研究開発による成果。
*3
格子状に分布する時空間データ(グリッドデータ)に時空間インデックスを付与し、時間的・空間的近傍性を考慮してデータベースに蓄積することで、対象となる範囲の時空間データを高速に検索する技術。

システムの概要図:ビッグデータの可視化の例

[画像]システムの概要図:ビッグデータの可視化の例

提供価格

  個別見積もり

販売開始時期

  2015年10月23日

関連情報

活用事例

  GISにおけるビッグデータ活用分野の例は以下の通りです。

[画像]GISにおけるビッグデータ活用分野の例

  刻々と変化する気象情報や災害情報、車両や人の動きなどを「HADBプラットフォーム」に集約し、分析した結果を「GeoMation」上で可視化することで、広域における最適な避難動線の検討など防災や災害対策支援に活用することができます。
  国立研究開発法人防災科学技術研究所では、火山噴火被害の予測実現に向けた研究で利用している「火山リスクマネジメントシステム」において、「GeoMation」および「HADBプラットフォーム」を導入しています。現在、溶岩流による建造物の被害予測を可視化しており、今後は住民や交通機関の被害予測を可視化するため、本製品の適用を検討していきます。

出展情報

1. 本製品は、日立が10月29日(木)〜30日(金)に、東京国際フォーラムで開催する
  「Hitachi SOCIAL INNOVATION FORUM 2015 -TOKYO-」において、ご覧いただけます。

2. 11月26日(木)〜28日(土)に、日本科学未来館で開催される「G空間EXPO2015」に出展します。

  • ※ GeoMationは、株式会社日立ソリューションズの登録商標です。
  • ※ その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

商品・サービスに関するお問い合わせ先

Tel : 0120-571-488

以上

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