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企業情報ニュースリリース

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2015年5月28日

フェデレーテッドクラウドを実現する新たなサービス群を提供開始

複数クラウドを適材適所でつなぐフェデレーテッドクラウドで、業務システムの一元管理を実現

  株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、プライベートクラウド*1やマネージドクラウド*2、パートナークラウド*3といった特長の異なる複数のクラウドを適材適所で組み合わせて統合的に利用可能なフェデレーテッドクラウド(Federated Cloud)を実現する新たなサービス群を開発し、5月29日から順次提供を開始します。
  具体的には、「フェデレーテッドポータルサービス」をはじめとする新たなサービス群により、複数のクラウドにまたがって実行される業務システムに対する稼働監視やセキュリティ監視など一元的な運用管理を実現し、お客さまのシステムの安定稼働を支援します。

*1
プライベートクラウド: 特定企業向けに構築され、その企業あるいは関連企業グループ内で利用するクラウドサービス
*2
マネージドクラウド: パブリッククラウドとしてリソース提供のみならず、設計構築や運用保守などのノウハウを付加価値としてあわせて提供するクラウドサービス。ユーザーのシステム要件や運用要件にあわせたカスタマイズや対応が可能
*3
パートナークラウド:Amazon Web Services™(以下、AWS™)、Microsoft® Azure™、Salesforce®など、日立のパートナーが提供するクラウドサービス

  近年、企業などのITシステムでは、安定稼働や開発・運用にかかるコスト削減に加え、グローバル事業の拡大や新規事業の立ち上げを目的として、初期投資を抑えて短期間でシステム構築や構成変更を行うことができるクラウドの重要性が高まりつつあります。
  一方、クラウドの導入にあたっては、企業が社内に構築するシステムから外部の事業者が提供するサービスまで、さまざまな選択肢を、導入の目的や用途、運用上の負荷・コストを踏まえて適切に使い分けるため、高度なノウハウが求められます。また、ITシステムに対するサイバー攻撃が高度化・巧妙化する中、クラウドにおいてもサイバー攻撃の脅威に対応するセキュリティ対策が大きな課題となっています。

  こうした中、今回、複数クラウドに配置されるさまざまな業務システムの一元的な運用管理を実現する「フェデレーテッドポータルサービス」と「フェデレーテッドクラウド監視サービス」、24時間365日統合的なセキュリティ対策を実施する「クラウドセキュリティサービス」、お客さまのニーズに応じて複数クラウドの適切な組み合わせを提案する「クラウドコンサルティングサービス」をはじめとしたサービス群を提供開始します。これにより、クラウドの企画から構築・運用、セキュリティまで、クラウドのライフサイクル全体をワンストップで支援し、お客さまのIT投資の全体最適化を実現します。

  日立は、2013年12月よりクラウド戦略プロジェクトを立ち上げ、クラウド基盤の開発を推進してきました。2014年8月には、その成果としてフェデレーテッドクラウドを中心とした新たなクラウド基盤の製品・サービス体系を発表しました。今回、開発したサービス群は、本プロジェクトの新たな成果として提供開始するものです。
  今後も日立は、クラウドサービスを強化・拡充し、お客さまのビジネスの成長に貢献していきます。

フェデレーテッドクラウドを実現するサービス群(概念図)

[画像]フェデレーテッドクラウドを実現するサービス群(概念図)

新サービス群の特長

1. 複数クラウドからなるフェデレーテッドクラウドを統一的な操作で運用

  クラウド基盤の管理ポータル機能を提供する「フェデレーテッドポータルサービス」で、日立のマネージドクラウドおよびパートナークラウドの仮想マシンなどの基盤情報を、各クラウドに固有の操作を行うことなく、一つの管理ポータルから共通の操作で表示・管理できます。これにより、複数クラウドにまたがって構築された業務システムを、システム単位で一元的に管理できるようになります。
  また、複数クラウドに配置される業務システムの統合監視を行う「フェデレーテッドクラウド監視サービス」により、複数クラウドにまたがって実行される業務システムのアラート情報を、単一画面上で一元的に監視することができます。さらに、クラウド環境におけるオートスケール(自動拡張)、動的なIPアドレスの変更にも対応*4した監視を実現しました。
  これらにより、特長が異なる複数クラウド上に配置された業務アプリケーション群の効率的な管理が可能になります。

*4
サービス提供開始時点ではAWS™、Microsoft® Azure™のオートスケールに対応

2. 目的に応じたセキュリティ対策をワンストップ&複数クラウド環境で提供

  日立には、グループ約33万人の従業員が利用する社内ITシステムの運用や1996年に開始したSOC(Security Operation Center) *5サービスの提供を通じて、長年にわたりセキュリティ対策を実施してきた実績があります。今回、このノウハウを結集して、クラウド上で業務システムを利用する際に必要なWebアクセスやサーバ保護などのセキュリティ機能をサービスメニュー化し、ワンストップで提供します。これにより、システムの入口対策(マルウェアの侵入防御)、出口対策(不正サイトへの通信防御)、内部対策(侵入したマルウェアの拡散防御)などの包括的な多層防御を、お客さまの目的に応じて最適な形で実現します。
  また、日立が運営するSOCのセキュリティアナリストがアクセスログの収集・相関分析などのほか、24時間365日体制による監視を実施し、不正アタックなどの検知・防御を行います。
  これらのサービスにより、日々高度化するサイバー攻撃に対処するための専門スキルを必要とせず、最新のセキュリティ対策を迅速に導入し、システムの運用負荷を低減することができます。

*5
株式会社日立システムズが提供するセキュリティソリューション「SHIELD(シールド)」の中核を担うセキュリティに特化したセンター

3. 複数クラウドの適材適所での使い分けやクラウドの利活用を支援

  新たにコンサルティングサービスをメニュー化するともに、日立のクラウド導入支援ノウハウをパターン化したテンプレートを拡充しました。プライベートクラウド、マネージドクラウド、パートナークラウドの適材適所での使い分けなど、クラウドの利活用施策の立案を通じて、フェデレーテッドクラウドの実現を支援します。

今回提供開始する主要サービスの価格および提供開始時期

名称 概要 価格(税抜) 提供開始時期
フェデレーテッドクラウド
  フェデレーテッドポータル
サービス
  • 日立のマネージドクラウドとパートナークラウド*6のリソースに対する操作・管理を一元的に行えるWebポータル
月額10,000円〜*7 2015年
6月30日*8
フェデレーテッドクラウド
監視サービス
  • プライベートクラウド、日立のマネージドクラウド、パートナークラウド*9を一元監視できるサービス
月額1,800円〜/
仮想サーバ*10
2015年
5月29日
統合インターネットサービス
  • 100Mbpsベストエフォートから1Gbps帯域確保までのインターネット接続環境を提供
月額30,000円〜 提供済み
クラウド統合ネットワーク
サービス
  • 関東/関西リージョン内、およびリージョン間のデータセンターを結ぶ広帯域・低遅延のネットワーク環境を提供
月額300,000円〜 2015年
6月30日*11
クラウドセキュリティ
  セキュリティゲートウェイ
サービス
  • お客さま環境のユーザーストアとパブリッククラウドとの認証連携、認証ログを提供
月額50,000円〜 2015年
5月29日
マネージドUTMサービス
  • お客さま専用のアクセスポリシーを個別に設定でき、不正侵入を検知・防御
月額150,000円〜 2015年
5月29日
リモートアクセス環境提供
サービス
  • 無許可ユーザーや不正端末からのアクセスを遮断し安全なリモートアクセスを提供
月額370,000円〜 2015年
5月29日
Webサイトプロテクション
サービス
  • Webアプリケーションファイアウォール機能を提供し、Webサイトへの攻撃を防御
月額500,000円〜 2015年
5月29日
Webアクセスセキュリティ
サービス
  • Web閲覧におけるプロキシ・URLフィルタリング機能を提供
月額250,000円〜 2015年
5月29日
マネージドセキュリティ
サービス
  • 日立SOCにてログを収集・分析し、インシデント検出・対策を24時間365日支援
月額300,000円〜 2015年
5月29日
メールセキュリティサービス
  • 電子メールに関するリスクを、アンチウイルス/アンチスパムの機能で排除
月額170,000円〜 2015年
5月29日
クラウドコンサルティング
  クラウドコンサルティング
サービス
  • クラウドの適材適所の使いこなしを企画、導入から運用評価までワンストップで支援
6,000,000円〜 2015年
5月29日*12
*6
サービス開始時点では、連携オプションfor Amazon Web ServicesにてAmazon EC2™をサポート
*7
連携オプション forフェデレーテッドクラウド監視サービスを利用する場合
*8
一部サービス提供済み
*9
サービス開始時点では、AWS™とMicrosoft® Azure™ をサポート
*10
  監視基本サービスとリソース監視サービス(監視データ保存期間10日)で仮想サーバ台数10台時の概算価格
*11
  関東リージョン内については提供済み
*12
  クラウドの企画・導入等のフェーズにより、順次提供

関連情報

商標注記

  • 記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 情報・通信システム社 クラウドサービス事業部
〒140-0013 東京都品川区南大井六丁目26番3号(大森ベルポートD館)

以上

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