ニュースリリース

日立の制御用コントローラ「HISEC 04/R900E」が
国際的な制御機器向けセキュリティ認証であるISASecure® EDSA認証を取得

  株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭／以下、日立)は、このたび、プラント向け制御システムの主要機器である制御用コントローラ「HISEC 04/R900E」が、国際的な制御機器向けセキュリティ認証である、ISCI*1(ISA*2 Security Compliance Institute)のISASecure® EDSA(Embedded Device Security Assurance)認証*3を取得したことをお知らせします。
  「HISEC 04/R900E」は、各種プラント設備・機器の運転を制御するための高速演算を行う制御用コントローラの最新モデルで、プラント向け制御システムに組み込み、提供しています。今回日立は、ISASecure® EDSA認証の日本における認証機関である技術研究組合制御システムセキュリティセンターから認証を取得しました。

  重要インフラを支える制御システムは、近年、さらなる高効率化や利便性向上などを目的に、情報通信システムとの接続・連携が進み、制御システム外部との接点が増えたことで、サイバー攻撃を受けるリスクが高まっています。こうした背景から、最近では、産業・電力分野のお客さまを中心に、国際的なセキュリティ認証を取得している制御機器が求められるケースが増加しています。
  そこで日立では、このたび、制御機器のセキュリティ認証の国際デファクトスタンダードであるISASecure® EDSA認証を取得しました。ISASecure® EDSA認証では、サイバー攻撃に対して、あらかじめ定義されたセキュリティレベルごとの要件を、対象の制御機器が満たしているか否かを評価・検証されます*4。日立の制御用コントローラ「HISEC 04/R900E」は、この対象要件を満たしていたことから、このたびの認証を取得することができました。

  日立では、今回の認証取得を機に、社会・産業インフラに欠かせない制御システムのグローバルな事業拡大を図るとともに、今後も、セキュリティレベルの高い制御機器・システムを開発・提供していきます。

*1

ISCI:制御機器のセキュリティとその認証制度を確立することを目的に、ISA(国際計測制御学会)のメンバを中心となって設立された国際認証推進組織。

*2

ISA(International Society of Automation):国際計測制御学会。

*3

EDSA認証:ISCIが開発した制御機器の組み込み装置(制御システムのコントローラ、安全計装システムのセーフティコントローラ、プログラマブルコントローラなど)向けのセキュリティ認証プログラム。

*4

EDSA認証は、セキュリティレベルごとに、「通信に関する堅牢性試験 (CRT:Communication Robustness Testing)」、「セキュリティ機能の実装評価(FSA:Functional Security Assessment)」、および「ソフトウェア開発のプロセスにおけるセキュリティ評価(SDSA:Software Development Security Assessment)」の評価項目が定義されている。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 インフラシステム社 制御プラットフォーム開発本部
制御プラットフォーム設計部 [担当:大久保]
〒319-1293 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号
電話:0294-53-3941(直通)

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