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2013年10月16日

社会イノベーション事業を支えるネットワークインフラ事業の強化

「Traffic Management Solutions(TMS)」を打ち出し、順次、関連ソリューションを提供開始

  株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)は、このたび、グループで推進する社会イノベーション事業の拡大に向けて、その基盤となるネットワークインフラ事業を強化します。
  具体的には、ビッグデータ利活用の技術によりネットワークの高付加価値化を実現する「Traffic Management Solutions(トラフィックマネジメントソリューション/以下、TMS)」を打ち出し、通信事業者をはじめ社会インフラ企業などに向け、順次、関連ソリューションの提供を開始します。本ソリューションは、通信事業者をはじめとした高信頼な製品開発やシステム構築、運用サービスで培ってきたノウハウを活用し、NFV*1やSDN*2といった最新のネットワーク仮想化技術やM2M*3などの新たな通信技術を取り込み、企業の設備投資や運用管理コストの削減など最適なICT投資を実現するほか、新規事業の創生や拡大などビジネスの成長を支援します。

*1
NFV(Network Function Virtualization) : ネットワーク機能の仮想化
*2
SDN(Software-Defined Networking) : ソフトウェアを用いたネットワークの構成や機能の自動的な管理・制御の実現を目的とする概念
*3
M2M(Machine to Machine) : 機械と機械が通信ネットワークを介し双方向で情報をやりとりすることにより、自律的に高度な動作や制御を行うこと

  昨今、スマートデバイスの急激な普及により、映像などリッチコンテンツの利用拡大を背景に、モバイルネットワークでのデータ通信のトラフィックは急増し、今後もさらなる増加が見込まれます。また、モバイルネットワークの利用は、人の通信手段からモノとモノをつなぐシステム(M2M)にも拡大し、トラフィックは多様化しています。こういったモバイルデータを中心とするトラフィックの拡大や多様化に対応し、それらのトラフィックを適切に管理・制御することがシステム最適化の観点から求められています。
  今回発表するTMSは、急拡大するデータ通信のトラフィックを、今を見える化する「計測」、本質を発見する「分析」、あるべき姿を実現する「制御」のサイクルにより最適に管理し、企業活動に生かしていくためのネットワークソリューションです。

  日立は、これまで、グローバルに競争力の高いストレージソリューション事業のノウハウや顧客基盤、データの利活用に関する先行的な研究開発成果をもとに、様々なシーンで発生する多量のログデータやコンテンツなどのビッグデータの収集・蓄積・分析を行い、企業活動に適用するビッグデータ利活用の関連ソリューションを提供してきました。
  また、これらのビッグデータ利活用の関連技術・ソリューションとともに、社会インフラ構築の経験で培った制御システムに関する豊富な業務知識やノウハウ、さらには国内外の様々なスマートシティ関連の実証実験への参画の成果を活用して、情報・通信技術で社会インフラシステムを高度化するスマート情報の関連事業を推進しています。
  これらの注力分野において、きめ細かなトラフィックの計測・分析・制御のサイクルで構成するTMSを活用することで、より高度なデータの利活用を可能とし、事業の高度化を実現します。

  今後、日立は、社会イノベーション事業の推進に向け、グループ一体となって、TMSをコアとするICTソリューションのラインアップ拡充や、ソリューションへの最新技術の適用・研究開発に取り組むほか、グローバルでの提供体制の構築を進めていきます。

TMSをコアとするICTソリューションについて

  データ通信のトラフィックを計測し、目的に応じて分析・制御するネットワークソリューションTMSをコアとするICTソリューションをまとめ、その第一弾として、4つのソリューションを提供します。トラフィック管理ソリューションを、本日から提供を開始し、その他関連ソリューションを、順次、提供していきます。

(1) トラフィック管理ソリューション

  通信事業者向けに、一時的な通信品質の悪化をもたらすバーストトラフィックが発生している時間や場所をリアルタイムに検知して制御することで、安定的で快適な通信環境を実現し、QoE*4(利用者の満足度)の向上を図ります。また、バースト時のピークトラフィックを吸収・抑制する技術を活用して、ピーク時に備えた通信設備の投入を抑え、投資コストの最適化を実現します。具体的には、パケット検査(DPI:Deep Packet Inspection)技術を活用したリアルタイム計測、日立ストリームデータ処理基盤を用いた大量データの高速分析処理、ポリシー制御技術を用いたリアルタイム帯域制御や圧縮制御といった最新の製品や技術を活用して、従来、分オーダーを要していた制御を秒オーダーで実現する制御方式を開発し、ユーザーごとのリアルタイムなトラフィック制御を実現します。

*4
QoE(Quality of Experience)

(2) ネットワーク機能仮想化ソリューション

  通信事業者向けに、TMSにネットワーク機能仮想化(NFV)技術を取り込むことにより、トラフィック量やサービスの利用状況を把握し、それに応じてネットワーク機能の適切なリソース配備を行います。具体例としては、EPC仮想化*5*6により、モバイルネットワーク環境のスケーラビリティ(拡張性)の確保と、設備導入やサービス提供までのリードタイムを大幅に短縮します。さらに、TMSを組み合わせることで、トラフィック量の計測、仮想EPCのリソース把握(分析)、適切なリソースの自動配備(制御)を行います。
  これにより、ユーザー数の増加やサービスの多様化が進むモバイルネットワークにおいて、機器の増設や新機能追加に迅速に対応する柔軟なプラットフォーム構築が可能となります。

*5
EPC (Evolved Packet Core) : LTEモバイル制御機能
*6
EPC仮想化 : 長年の日立のEPC(専用ハードウェア)開発実績を生かし、ソフトウェアによりEPC機能を汎用サーバの仮想プラットフォーム上に配置するEPC仮想化を実現。仮想EPCにより柔軟なリソース増減が可能になる

(3) 広域SDN連携ソリューション

  通信事業者やデータセンター事業者、データセンターを有する企業や自治体など向けに、データセンター内でのネットワーク仮想化の適用に加えて、広域SDN*7技術を活用することにより、複数のデータセンター間でのネットワーク帯域変更を容易にします。また、TMSを組み合わせることで、データセンター間のリアルタイムな帯域変更(制御)を可能とし、さらなるサービス提供の迅速化や、運用コストの削減を実現します。日立は、広域SDNの取組みについて、総務省が推進する研究開発プロジェクト*8に参画し、その実用化に向け貢献します。

*7
広域SDN : すでにデータセンター内で適用が始まっているSDNを、複数のデータセンター間など広域ネットワークインフラにも適用
*8
2013年9月17日付ニュースリリース : 「世界初の広域SDN実現を目指す研究開発プロジェクト『O3(オースリー)プロジェクト』の開始について」

(4) M2Mトラフィックソリューション

  日立は、社会インフラをはじめさまざまな分野において、設備管理や保全などを目的として、M2Mソリューションを提供しています。今回発表する「M2Mトラフィックソリューション」では、これらのノウハウとTMSを組み合わせることにより、大小さまざまなパケットが大量かつ広範囲に発生するといったM2Mのトラフィック特性に応じて、きめ細かなネットワークの計測・分析・制御を実現し、さらには社会インフラの制御システムとの連携をめざします。
  例えば、トンネルや橋梁の監視の際、収集したセンサーデータの分析から、より詳細な状況把握が必要と判断された場合は、ネットワークを高速回線に自動的に切り替え、高画質カメラ映像などにより遠隔での状況把握を可能にします。また、異常時には、緊急通知により、ユーザーのデータ通信端末に自動的に異常を知らせ、さらには交通システムと連携した制御をめざします。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 情報・通信システム社 経営戦略室
企画本部 通信ネットワーク戦略ユニット [担当 : 清水、三木]
〒140-8572 東京都品川区南大井六丁目27番18号 日立大森第二別館
電話 : 03-5471-2421(ダイヤルイン)

以上

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