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2013年10月15日

COBOL言語の基幹系システムのデータ利活用を迅速かつ容易に実現する
「かんたんHadoopソリューション for COBOL基幹データ活用」を販売開始

[画像]エントリーブレードサーバ「HA8000-bd/BD10」
エントリーブレードサーバ「HA8000-bd/BD10」

  株式会社日立製作所(執行役社長:中西 宏明/以下、日立)は、多くの基幹系システムなどにおいて長年にわたり使用されているプログラミング言語であるCOBOL*1で構築された基幹系システムの業務データ(以下、基幹データ)を迅速かつ容易に活用するソリューションとして、「かんたんHadoopソリューション for COBOL基幹データ活用」を開発し、10月17日から販売開始します。本ソリューションは、高集積なエントリーブレードサーバ「HA8000-bd/BD10」(以下、「HA8000-bd」)に、効率的なデータの分散処理を実現するApache Hadoop(以下、Hadoop) *2をはじめ、COBOLで生成された基幹データを高速で処理するためのソフトウェア群を組み合わせて提供するもので、販売実績や取引履歴といった基幹データの活用を容易に実現し、迅速な販売戦略の立案や、顧客分析に基づく商品提案、業務プロセスの改革などを可能にします。

*1
COBOL:COmmon Business Oriented Language。
*2
Hadoop:オープンソースソフトウェアコミュニティ「The Apache Software Foundation」にて開発・公開されている、大量データの効率的な分散処理を実現するソフトウェア基盤。

  近年、企業や社会活動で発生する大量のデータを分析し、ビジネスなどに利活用するニーズが高まっており、迅速かつ容易にビッグデータの利活用を行うための製品・ソリューションが期待されています。その一つとして、多数のサーバを並列し、Hadoopなどのソフトウェアを活用して大量データを効率的に処理する並列分散処理システムが注目されています。

  日立は、2010年7月に、エントリーブレードサーバ「HA8000-bd」を製品化し、Hadoopを活用したデータ並列分散処理システムの基盤として、Webサイトのアクセスログ解析や、ITシステムに不可欠なバッチ処理*3の高速化など、用途に応じたソリューションの開発、関連サービスの拡充を進め、大学や研究機関、小売業界をはじめとする企業に提供してきました。

*3
バッチ処理:コンピュータのプログラム群(ジョブ)の実行方式の一つで、一定時間または一定量のデータをまとめて一括処理する方式

  今回販売開始する「かんたんHadoopソリューション for COBOL基幹データ活用」は、歴史的な実績があり、現在も広く使用され続けているCOBOLで構築された基幹系システムに蓄積されたデータを活用し、Hadoopをはじめとする最新のソフトウェア群で高速に分析するシステムを、迅速かつ容易に導入可能にするソリューションです。

  具体的には、COBOLプログラムの開発・実行環境である「COBOL2002」、プログラムを並列、分散して実行することで、高速処理を実現する「uCosminexus Grid Processing Server」、データの分析処理を行うHadoop、COBOLプログラムとHadoopでデータを共有できるシステムを構築する「Hitachi Striping File System」、プログラム群(ジョブ)の実行を管理する「JP1/Automatic Job Management System 3」など、COBOLプログラムで生成、蓄積された基幹データの利活用に必要なソフトウェアを、高集積で並列分散処理システムの基盤に適したブレードサーバである「HA8000-bd」にプレインストールして、初期設定を行い提供します。

  また、COBOLプログラムで生成された基幹データを、Hadoopで分析可能なデータに抽出・加工するサンプルプログラムを標準添付するほか、簡単なパラメーターの指定で、顧客の関心が高いと想定される商品をレコメンド(推薦)するための情報を生成するなど、Hadoopに関する詳しい知識のない方でも容易にデータ分析を始められる機能を提供する機械学習*4ライブラリであるApache Mahout*5の実行環境についても、初期設定などを行い提供します。

*4
機械学習:一定のデータをコンピュータ・プログラムに学習(すなわち、そのデータに潜むパターンや規則性を表すモデルを自動的に構築)させ、他のデータに構築したモデルを適用することで、人間のように複雑で柔軟な判断が行えるようにする技術・手法。
*5
Mahout: オープンソースソフトウェアコミュニティ「The Apache Software Foundation」にて開発・公開されている、機械学習やデータマイニングを実現する機械学習ライブラリ。

  本ソリューションを利用することで、専門的で幅広い知識や技術が求められるCOBOLで生成された基幹データを高速に分析するシステムを、迅速かつ容易に導入することができます。これにより、販売実績のデータを活用した販売戦略の立案や顧客への商品のレコメンド、取引履歴のデータを活用した顧客分析に基づくサービス向上、生産データを活用した生産プロセスの最適化など、事業拡大や業務改善に向けた取り組みを支援します。

「かんたんHadoopソリューション for COBOL基幹データ活用」の概要図

[画像]「かんたんHadoopソリューション for COBOL基幹データ活用」の概要図

「かんたんHadoopソリューション for COBOL基幹データ活用」の価格と出荷時期

ソリューション名主な構成要素価格出荷
時期
かんたんHadoop
ソリューション
for COBOL
基幹データ
活用
サーバ
  • HA8000-bd/BD10
11,962,020円〜
(税抜11,392,400円〜)*7
2013年
11月
15日
ソフトウェア*6
  • Apache Hadoop
    (並列分散処理基盤ソフトウェア)
  • Red Hat Enterprise Linux 6
    (OS)
  • JP1/Automatic Job Management System 3
    (ジョブ運用管理ソフトウェア)
  • uCosminexus Grid Processing Server
    (バッチジョブ分散処理ソフトウェア)
  • Hitachi Striping File System
    (分散共有ファイルシステム)
  • COBOL2002
    (COBOL開発/実行環境)
【オプション】
  • COBOL2002 Developer Professional
    (COBOL高機能開発環境)
サービス
  • かんたんHadoop COBOL基幹データ活用
    導入サービス
【オプション】
  • JP1連携ソリューション for Apache Hadoop
  • 保守サービス
2,565,360円/年〜
(税抜2,443,200円/年〜)
*6
記載のソフトウェアのほか、COBOLサンプルプログラム、Apache Mahout(機械学習ライブラリ)などを提供します。
*7
「HA8000-bd/BD10 X2モデル」4台を含み、オプションソフトウェア、オプションサービスは除きます。

関連情報

日立ITセミナーおよびHitachi Innovation Forum 2013での紹介について

  日立は、2013年10月17日(木)にハーモニアス・コンピテンス・センターで開催する「基幹システム構築におけるCOBOL資産と基幹データの利活用」に関する日立ITセミナーと、2013年10月30日(水)〜31日(木)に東京国際フォーラムで開催するHitachi Innovation Forum 2013において、今回発表したソリューションを紹介します。

他社商標注記

  • Apache Hadoop、Hadoop、Apache Mahout、Mahoutは、Apache Software Foundationの商標です。
  • Linuxは、Linus Torvalds氏の日本およびその他の国における登録商標または商標です。
  • Red Hatは、米国およびその他の国におけるRed Hat Inc.の商標または登録商標です。
  • その他、記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。

お問い合わせ先

HCAセンター
電話0120-2580-12
(利用時間 9:00〜12:00、13:00〜17:00(土・日・祝日を除く))

以上

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