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2012年6月13日

マカオの新交通システム向け
蓄電池式回生電力貯蔵装置(B-CHOPシステム)を受注

  株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)は、このたび、マカオの新交通システム向け蓄電池式回生電力貯蔵装置(以下、B-CHOPシステム) 15台を受注しました。本システムは、新たに建設するマカオの軌道系交通システム(Light Rail Transit /以下、LRT)の駅舎と土木工事を除いた部分を担当する三菱重工業株式会社から受注したもので、2015年4月に商用運転を開始する予定です。マカオLRTは、ゴムタイヤ式走行で、中国広東省珠海市と接するマカオ北部(出入国検査場)からマカオフェリー埠頭のある沿岸部、カジノ施設が多い市中心部、さらには西湾大橋、マカオ国際空港を経由して北安フェリー埠頭に至る全長約20kmのマカオ初の新交通システムです。軌道系交通システムの全線に蓄電池式の回生電力貯蔵装置が導入されるのは世界で初めてです。

  今回日立が受注したB-CHOPシステムは、電車が停止する時や減速する時に生み出される回生電力を鉄道の変電所に設置された蓄電池に一時的に貯蔵し、電車の走行時に必要とされる電力に再利用することで、鉄道運転に必要とする総電力量を削減するシステムです。蓄電池は、主に自動車用リチウムイオン電池の開発・製造を行う日立ビークルエナジー株式会社製の車載用リチウムイオン電池を使用します。
  B-CHOPシステムは、電池の持続力を示すエネルギー密度と、パワーを示す出力密度ともに高く、貯蔵容量も大きいことが特長です。そのため、車両からの回生電力を効果的に貯蔵することで使用電力量を削減でき、B-CHOPシステム導入前と比べ約10%の電力を削減することが見込まれます。また、車両の機械ブレーキの使用頻度を下げ、ブレーキパットの摩耗を低減できるため、車両保守費の削減にもつながります。今回、日立はマカオLRTの全線にB-CHOPシステムを一括導入することにより、路線全体での省エネルギー化を図り、環境に優しいマカオの都市鉄道システムの実現に貢献します。

  日立は、鉄道変電所向け環境製品であるB-CHOPシステムなどの最新のコア技術をベースに、鉄道変電システムの更なる先進化・エコフレンドリー化に向け、各国パートナー企業と連携し、鉄道システム事業を展開していきます。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 交通システム社 [担当 : 三野]
〒101-8608 東京都千代田区神田一丁目18番13号(秋葉原ダイビル)
TEL : 03-4564-5540(直通)

以上

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