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2011年12月13日

日立パワーシステムズアメリカが米電力会社向け排煙処理装置を受注

  株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西宏明/以下、日立)のグループ会社である日立パワーシステムズアメリカ社(Hitachi Power Systems America, Ltd./社長兼CEO : Henry Bartoli(ヘンリー・バルトリ)/以下、HPSA)は、ラ・シーン・エンバイロメンタル・パートナーズ社(La Cygne Environmental Partners/以下、LEP)より、米国ミズーリ州の電力会社であるカンザスシティ・パワーアンドライト社(Kansas City Power & Light(以下、KCP&L)が保有している石炭火力発電所のラ・シーン(La Cygne)1号機と2号機向けの排煙処理装置を受注しました。

  HPSAは、このたび、キーウィット・パワー・コンストラクターズ社(Kiewit Power Constructors Co.)とサージェント・アンド・ランディ社(Sargent & Lundy, L.L.C.)との合弁会社であるLEPより排煙処理装置を受注し、KCP&L向けに世界トップクラスの排煙処理装置を設計、納入します。具体的には、ラ・シーン1号機(815 MW)と2号機(715 MW)向けの湿式排煙脱硫(FGD*1)装置、除塵フィルタ、水銀除去システム、および付属システム、ならびに2号機向けの低窒素酸化物(NOx)バーナー、二段燃焼空気ポート、および脱硝設備(SCR*2)が含まれています。
  HPSAの湿式排煙脱硫装置は、設備投資と運転コストを最小限に抑えつつ、高信頼性で、かつ幅広い運転条件に対応可能な装置です。SCRに搭載される触媒は、日立のグループ会社であるバブコック日立株式会社(取締役社長 : 脇野哲郎)が、独自に開発した高性能なプレート型触媒であり、全世界800を超えるユニットで導入実績があります。HPSAは、米国内の石炭を燃料とするユニットに触媒とシステムを自社ブランドで提供している唯一の脱硝装置メーカーであり、高性能で信頼性の高い排煙処理のトータルソリューションを構築することができます。

*1
FGD : Flue Gas Desulfurization
*2
SCR : Selective Catalytic Reduction

  KCP&Lは、日立が持つ最先端技術を導入することで、NOx、二酸化硫黄(SO2)、三酸化硫黄(SO3)、水銀、ならびに煤塵のさらなる排出削減が可能となります。ラ・シーン1号機と2号機に導入される排煙処理装置の技術は、日立がこれまで培った燃焼システム、ボイラー、ならびにさまざまな大気汚染物質の処理に関する豊富な知識と経験が基盤となっています。
  なお、本受注は、2011年9月にウェスター・エナジー社(Westar Energy, Inc.)より受注した脱硝装置に続く受注となります。

  KCP&Lの建設部門シニアディレクターのボブ・ベル氏は、次のように述べています。
  「今回、本プロジェクトを日立と共に取り組むことができることを嬉しく思っています。日立とのパートナーシップを通じて、KCP&Lは、カンザスシティ全地域に貢献するラ・シーン発電所でのより環境に配慮した環境設備を実現していきます。」

  本契約に関して、HPSAの社長兼CEOであるヘンリー・バルトリは、次のように述べています。
  「今回、LEPに当社を選んでいただき、大変嬉しく思っています。日立のSCR、FGDおよび低NOxバーナー、ならびに二段燃焼空気ポートを組み合わせることで、高信頼・高性能な排煙処理装置を構築することができます。LEPと協力して、本プロジェクトを推進できることを楽しみにしています。当社は、世界中での排煙処理装置の設計と運用実績を有しており、KCP&Lと今後も友好な関係を構築していきたいと思います。」

  日立は、今後も排煙処理装置を含む米国市場での発電設備・サービスビジネスの受注活動を積極的に推進し、社会イノベーション事業をグローバルに展開、加速していきます。

カンザスシティ・パワーアンドライト社について

グレート・プレインズ・エナジー・インコーポレーティッド(Great Plains Energy Incorporated)は、米国ミズーリ州カンザスシティに本社を置き、米国中西部において安定した電力を供給するリーディング・カンパニーであるカンザスシティ・パワーアンドライト社(KCP&L)とKCP&Lグレーター・ミズーリ・オペレーションズ社(Greater Missouri Operations)の親会社で、両社はKCP&Lのブランドを使用しています。詳細は下記リンクをご覧ください。

日立パワーシステムズアメリカ社について

日立パワーシステムズアメリカ(HPSA)は、日立アメリカ(Hitachi America, Ltd.)の子会社で、北米市場における、火力、原子力、水力発電向けの設備やサービスを提供するリーディングカンパニーであり、新設および既設プラント向けに、微粉炭焚きボイラー、排熱回収ボイラー、蒸気タービン、ガスタービン、水力タービン、発電機、変電設備、排ガス処理システム等を提供しています。HPSAは、北米の石炭火力発電所の排ガス浄化(脱硫・水銀除去・脱硝等)の中心的役割を担っています。提供サービスにはプラントの運営や評価、技術研究、発電効率の最適化、排ガス処理、設備の交換やアップグレード等が含まれます。HPSAに関する詳細は下記リンクをご覧ください。

日立アメリカ社について

日立アメリカ(Hitachi America, Ltd.)は、ニューヨーク州タリータウンに本拠地を置く日立の子会社で、そのグループ会社は、エレクトロニクス、電力・産業関連設備・サービス、自動車関連製品、コンシューマー向け製品等をアメリカ大陸全土に事業展開しています。日立アメリカに関する詳細は、下記リンクをご覧ください。また、米国にあるその他の日立グループ各社の情報は、下記日立の米国ポータルサイトのリンクをご覧ください。

以上

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