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このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。

2010年11月15日
株式会社日立製作所
株式会社日立ビルシステム
株式会社日立プラントテクノロジー

日立グループの製品・システムが「第7回エコプロダクツ大賞」の
2大臣賞を受賞

環境配慮型エスカレーターおよびリニューアル工法が「経済産業大臣賞」を、
バラスト水浄化システム『ClearBallast』が「国土交通大臣賞」を受賞

  株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西宏明/以下、日立製作所)は、このたび、日立グループの製品・システムが「第7回エコプロダクツ大賞」を受賞したことをお知らせします。具体的には、日立製作所の環境配慮型エスカレーターと、株式会社日立ビルシステム(取締役社長 : 池村敏郎/以下、日立ビルシステム)が提供するエスカレーターのリニューアル工法が、エコプロダクツ部門の「経済産業大臣賞」を受賞しました。また、株式会社日立プラントテクノロジー(取締役社長 : 東原敏昭/以下、日立プラントテクノロジー)が開発したバラスト水浄化システムが、同部門の「国土交通大臣賞」を受賞しました。
  日立グループは「地球温暖化の防止」「資源の循環的な利用」「生態系の保全」を柱として、持続可能な社会をめざす「環境ビジョン」を掲げ、環境保全に資する製品・サービスの提供と環境負荷の低減に努めた事業活動をグローバルに展開しています。2010年に創業100周年を迎えた日立は、次の100年に向け、今後もグループ全体で環境経営を推進し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

エコプロダクツ大賞について

  エコプロダクツ大賞は、環境負荷の低減に配慮したすぐれた製品・サービス(以下、エコプロダクツ) の表彰を通じて、エコプロダクツの開発・普及を促進することを目的として、2004年度から実施されているものです(主催 : 財団法人地球・人間環境フォーラム、社団法人産業環境管理協会、交通エコロジー・モビリティ財団、社団法人日本有機資源協会により構成されるエコプロダクツ大賞推進協議会/後援 : 財務省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省)。同賞は、「エコプロダクツ部門」と「エコサービス部門」で構成され、各部門において最もすぐれたエコプロダクツには、大賞として、後援各省の大臣賞が授与されます。このたび日立グループは、「エコプロダクツ部門」の6つの大臣賞のうち2賞を受賞しました。

  なお、今回受賞した製品は、12月9日(木)〜11日(土)に、東京都の東京ビッグサイトにて開催される「第12回エコプロダクツ2010」の日立ブースで展示する予定です。日立グループは、同展示会に「持続可能な社会をめざして〜事業を通じて地球環境の保全に貢献〜」をテーマに出展します。また、同展示会では12月9日(木)10時10分よりエコプロダクツ大賞の授与式が、13時より受賞者によるプレゼンテーションが行われる予定です。

受賞した製品・システムの概要は以下のとおりです。

経済産業大臣賞受賞 環境配慮型エスカレーターおよびエスカレーターの
リニューアル工法

  日立製作所の環境配慮型エスカレーター(VXシリーズ、VXSシリーズ*1)は、エスカレーターの運転制御にインバーター方式を用いています。これにより、利用状況に応じて速度を制御することができ、高い省エネルギー性能を実現するとともに、安全装置作動時などにエスカレーターが停止する際にもゆっくりと減速するなど、利用者の安全性を向上しました。具体的には、インバーター制御情報から利用状況を検出し、利用者が少ないときには、速度が遅くなったことを感じない程度の減速制御を行う「エコモード運転(基本仕様)」により、従来機種と比べ約13%*2の省電力化を実現しました。発売以来、全国で約800台が稼動しています。
  日立ビルシステムが行うエスカレーターのリニューアルにおいても、環境保全に貢献する工法を開発・提供しています。既設エスカレーターのフレームを残してリニューアルする工法や、制御盤と駆動機を最新のインバーター制御方式に入れ替える工法の提供により、省エネルギー性能の向上、既存外装などの活用による省資源化、廃材の削減を推進しています*3
  エスカレーターとリニューアル工法について、詳しくは以下のウェブサイトをご覧ください。

*1
VXシリーズ : 2008年1月発売。VXSシリーズ(省スペースタイプ) : 2008年7月発売。
*2
日立製作所製従来機種MXシリーズと比較した試算値。
*3
S1000型、階高6mのエスカレーターを、既設フレームのみを残して入れ替える工法でリニューアルした場合、全撤去リニューアルとの比較において、1台あたり約800kgの外装と、床周りの約200kgのコンクリートの廃棄を削減することができます。

国土交通大臣賞受賞 バラスト水浄化システム『ClearBallast(*4)』

  日立プラントテクノロジーの「日立バラスト水浄化システム『ClearBallast』」は、浄水場で用いられている凝集技術と磁気分離技術を組み合わせることで、バラスト水に含まれるプランクトン、菌類、土砂などを小さな固まり(フロック)にして磁石の力で物理的に除去するシステムです。
  バラスト水とは、荷降ろし後の船舶のバランスを保つための重しとして用いられる海水のことで、取水した地域とは異なる地域の海で排出されることから、生態系に影響を及ぼすことが懸念され、国際的な問題になっています。
  『ClearBallast』は、IMO(International Maritime Organization : 国際海事機関)で規定されているバラスト水排出基準*5を達成したシステムで、殺菌剤を用いる必要がないため、残留薬剤による二次汚染の心配がなく、水質汚染の防止や生態系の保全に配慮したシステムとなっています。また、従来は船舶のバラストタンク内に溜まっていた生物の死骸や土砂などもフロックに取り込むため、タンクのメンテナンスが容易です。
  『ClearBallast』について、詳しくは以下のウェブサイトをご覧ください。

製品情報

ニュースリリース

*4
『ClearBallast』は、日立製作所の日本登録商標で、日立プラントテクノロジーが使用許諾を得て使用するものです。
*5
バラスト水排出基準 : 下記表参照
バラスト水排出基準
対象 管理基準
50基準注1以上の水生生物 10個/1m3未満
10の水〜50の水注1の水生生物 10個/1ml未満
病毒性コレラ菌(O1、O139) 1cfu注2/100ml未満
大腸菌 250cfu注2/100ml未満
腸球菌 100cfu注2/100ml未満
注1 最小寸法
注2 cfu(Colony Forming Unit) : 群単位

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 地球環境戦略室 環境企画センタ [担当 : 田島]
〒100-8220 東京都千代田区丸の内一丁目6番1号
電話 : 03-4235-5811 (直通)

以上

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