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Hitachi

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2010年9月27日
株式会社日立製作所
日立エレベーターエンジニアリング(シンガポール)社

東南アジア・インド・中東地域の昇降機事業統括会社を
シンガポールに発足

エレベーターの制御システムやITプラットフォームの共通化などにより
日本・中国・シンガポールの3拠点連携によるグローバル高効率開発・生産体制を構築

  株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)のシンガポール共和国(以下、シンガポール)における昇降機の製造・販売・サービス会社である「Hitachi Elevator Engineering (Singapore) Pte. Ltd.(日立エレベーターエンジニアリング(シンガポール)社、社長 : 松崎 義夫/以下、HEES)」は、このたび、「Hitachi Elevator Asia Pte. Ltd. (日立エレベーター・アジア/以下、HEA)」に社名を変更し、東南アジア*1・インド・中東*2地域における昇降機事業の統括会社として、10月1日より業務を開始します。
  現在、日立は、同地域において、各地の製造・販売・サービス子会社や代理店などを通して昇降機事業を展開しています。10月1日より、HEAをこの地域における昇降機事業の統括会社と位置づけ、現地主導で業務効率を向上するとともに、各国・地域の市場動向や顧客のニーズに迅速に対応できる体制を強化します。
  また、従来は国や地域ごとに異なっていた制御システムを統一したグローバル戦略エレベーターの開発や、「営業・仕様決定」「設計」「生産・調達」支援のためのITプラットフォームの共通化などを推進し、日本・中華人民共和国(以下、中国)・シンガポールの3拠点連携による、グローバル高効率開発・生産体制を構築します。

  今回の施策をはじめとする日本・中国・シンガポールの連携強化により、昇降機の新設受注台数の世界シェアを、2009年度の8% *3から、2012年度には10%に拡大することをめざします。

新会社(HEA)発足の背景

  東南アジア・インド・中東における昇降機の新設需要は、2009年度の5.4万台から、2012年度に6.5万台(2009年度比120%)になると予想され、全世界で、中国に次いで需要の伸びが高い地域となっています*3
  日立は1950年代より、海外での昇降機事業を行っており、中国では現在、日立電梯(中国)有限公司(総裁 : パン・シェンヨン/以下、日立電梯(中国))が中国の事業統括会社として昇降機事業を展開しています。このたび、今後一層の市場拡大が見込まれる東南アジア・インド・中東地域においても、現地に根ざした戦略で昇降機事業を拡大すべく、事業統括会社としてHEAを発足することを決定しました。

新会社(HEA)の概要

  HEAは、東南アジア・インド・中東地域全体の事業戦略を立案、経営資源を最適に配分し、統括対象の子会社や代理店などと連携して事業を運営するほか、各地域でのアライアンスを積極的に推進します。さらに、対象地域におけるグローバル人財の育成を推進し、中・長期的な人財基盤の強化を行います。

* HEAは、HEESに、日立アジア社(Hitachi Asia Ltd. 社長 : 廣田 崇行)の昇降機営業部門を統合して発足します。
  旧法人 新法人
会社名 Hitachi Elevator Engineering (Singapore)
Pte. Ltd.
Hitachi Elevator Asia Pte. Ltd.
設立日 1972年10月20日 2010年10月1日
代表者名 松崎 義夫
事業内容 昇降機の製造、販売、据付、保守 同左、および地域事業統括業務
資本金 1,750kSGD (約1.1億円) 同左(2010年度中に増資予定)
出資比率 株式会社日立製作所 : 53.4%、株式会社日立ビルシステム : 36.6%、
永大機電工業またふん有限公司 : 10.0%

グローバル高効率開発・生産体制の構築について

  従来は国や地域ごとに異なっていた製品の基本設計や、業務に使用するITプラットフォームを統一することで、開発期間およびリードタイムの短縮、コスト低減、高品質化を図ります。

(1) 日本・中国・シンガポールの3拠点連携によるグローバル戦略エレベーターの開発
  日本・中国・シンガポールの各開発部門が協力し、日本で開発したインバーター技術をベースに基本設計を統一した新制御システムを開発しました。さらに、同システムを採用した中国・東南アジア・インド・中東向け小型機械室のエレベーター(定格速度60〜105m/分、積載質量450〜1,050kg)を、2010年4月から販売を開始しました。今後も、同システムを用いた機種を拡大する予定です。
(2) ITプラットフォームの共通化
  日本・中国・シンガポールの業務プロセスを標準化したうえで、「営業・仕様決定」、「設計」、「生産・調達」の3つの業務におけるITプラットフォームを統一します。営業情報の共有による案件管理の強化、設計情報や図面の一元化などによるリードタイム短縮・設計品質の向上、生産・調達情報の一元化によるグローバルでの生産計画最適化などを図ります。
  まず、2011年4月に、「設計」における図面や技術情報を一元化したITプラットフォームの運用を開始し、2012年度までに「営業・仕様決定」「生産・調達」についても、それぞれ、共通化したITプラットフォームの運用を開始する予定です。

  日立は、IT(情報通信システム技術)で高度化された社会インフラを提供する社会イノベーション事業のグローバル展開を強化しており、アジアベルト地帯*4においても、都市の縦移動インフラである昇降機事業の拡大をはじめとして、電力、スマートグリッド、水処理、セキュリティ、都市交通などに関する先進技術やソリューションの事業開拓を推進していきます。

*1
東南アジア : タイ王国、マレーシア、シンガポール共和国、インドネシア共和国など。
*2
中東 : アラブ首長国連邦、サウジアラビア王国、クウェート国、オマーン国など。
*3
2010年5月時点、日立推定値。
*4
アジアベルト地帯 : 中国、ASEAN各国、インド、中東などを含む、日本からアラビア半島までのアジア沿岸部の24の、国と地域をさす。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 都市開発システム社 カスタマー・サポートセンター
TEL : 03-3620-1040 (直通) (平日9:00〜18:00)

以上

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