ヘッダをスキップ

印刷用

このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。

2007年2月28日

サーバ仮想化機構「Virtage (バタージュ)」によりBladeSymphonyの
仮想化環境を強化

仮想化環境での高効率なディスク共有機能、システムの高信頼化を実現

[画像]BladeSymphony ブレードサーバ部 BS1000

  日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:篠本 学、以下 日立)は、統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony(ブレードシンフォニー)」において、サーバ仮想化機構「Virtage(バタージュ)」*1により、デュアルコア インテル® Itanium® 2 プロセッサーを搭載したサーバモジュールの仮想化環境における高効率なディスク共有機能のサポート、およびN+1コールドスタンバイ*2機能によるシステムの高信頼化を実現し、3月2日から販売開始します。
  今回、同時に「Virtage」搭載BladeSymphonyを用いた仮想化システムの導入を支援する「ソリューションサービス for Virtage」を提供開始します。

*1
Virtage(バタージュ):
Virtual Stageの造語。仮想化(Virtualization)を新しいステージ(Stage)に導く製品であることを連想させる日立独自仮想化機構のブランド名。
*2
N+1コールドスタンバイ:
複数の業務サーバに対し少数の共通予備サーバを用意し、万一の故障時には業務サーバのブートディスクを予備サーバに自動的に引継ぎ、短時間で業務を再開するシステム構成。

  近年、ビジネスの成長や変化に伴い、システムの大規模化・複雑化による運用管理コストの増加やリソースの使用効率の低下が大きな問題となっており、企業においてはITインフラ全体についての見直しが活発になっています。ビジネスの拡大につれて増えてしまったサーバや、マルチコア化に伴うプロセッサーの性能向上により余剰に抱えた業務処理能力を如何に有効活用していくか、経営者自身が将来ビジョンを見据えてITインフラ全体のROI(Return On Investment)改善を進めていくことが必要になってきています。ITの現場で、こうした経営者層からの要望に答えるためには、サーバ仮想化によるITリソースの有効活用が不可欠な要素の1つとなっています。

  こうした背景のもと、日立は、多くの企業に導入されているWindows、Linux環境においてハードウェアで実現するサーバ仮想化機構を、業界で初めて開発し、昨年8月31日から提供してきました。日立独自のハードウェアで実現するサーバ仮想化環境*3は、従来のソフトウェアによるサーバ仮想化環境に比べてリソース利用の効率性に優れ、かつ基幹業務用途にも適用可能である高信頼な仮想化環境を提供します。IT資産の有効利用が可能になるため、サーバ台数の削減やソフトウェアライセンス費用及び運用コストの最適化を図ることができ、TCO(Total Cost of Ownership)を約30%削減可能です。

*3
ハードウェアで実現する独自のサーバ仮想化環境:
日立独自のチップセットで提供するハードウェアによる仮想化アシスト機能によりVirtage 上で動作する論理サーバに独立した物理サーバと同等の動作環境を提供する。このため、OSやアプリケーションを改変することなく利用でき、かつ高性能で高信頼なサーバ仮想化環境を実現している。

新製品・新サービスの特長

1. サーバ仮想化機構を強化

  従来から提供している、サーバ仮想化機構に対して、今回、論理サーバにおける高効率なディスク共有機能のサポート、およびN+1コールドスタンバイ対応による高信頼化などの機能強化を図りました。

(1) 高効率なディスク共有機能のサポート

  ハードウェアによるファイバチャネルアダプタ共有方式を採用し、論理サーバにおける高効率なディスク共有機能を提供します。具体的には、ハードウェアによるI/Oアシスト機能*4をファイバチャネルアダプタに搭載することで、ファイバチャネル接続されたディスクに対する仮想サーバからのアクセス(リード/ライト)をハードウェアで支援し、仮想化によるオーバヘッドを大幅に低減します。 また、多数の論理サーバを稼動させた場合でも、システムレベルでのディスクアクセスのスループットを維持します。

*4
I/Oアシスト機能:
論理サーバがI/Oアクセスする際の物理アドレス変換、不正アクセス抑止などをハードウェアで支援する機能。
(2) N+1コールドスタンバイを利用可能とし信頼性を向上

  BladeSymphonyの特長機能であるN+1コールドスタンバイ機能を、サーバ仮想化環境において利用可能としました。これにより、万一、物理サーバに障害が発生した場合でも、当該物理サーバ上での論理サーバ構成を共通予備サーバに自動的に引き継ぎ、サーバ仮想化環境において迅速に業務再開を実現します。

2. 仮想化システムの導入を容易にする「ソリューションサービス for Virtage」を提供

  「Virtage」を搭載したBladeSymphonyによるサーバ仮想化環境を、お客様が安心して導入・利用して頂けるように、ユーザーニーズに応じた導入計画策定から、システム設計・構築、運用・保守までトータルにサポートするサービスとして「ソリューションサービス for Virtage」を提供します。本サービスにより、ハードウェア、OSをはじめ、スケーラブルデータベース 「HiRDB」、ユニバーサルアプリケーションプラットフォーム「Cosminexus」などの日立オープンミドルウェアに加え、市場で広く利用されている「Oracle Database」、「Microsoft SQL Server 2005」などの著名ソフトウェアまでを含め、仮想化によるリソース活用の効率化を最大限に発揮できるシステムを容易に導入することができます。

新製品・新サービスの価格と提供時期

名称概要価格提供時期
「BS1000」
サーバモジュール
(Virtage標準搭載)
・デュアルコアインテル® Itanium®2 プロセッサー
9050(1.60GHz)/9040(1.60GHz)/9015(1.40GHz)
最大2(最大4コア)、最大メモリ32GB
・サーバ仮想化機構Virtage標準搭載
・サポートOS*5
2,289,000円〜
(税抜2,180,000円〜)
3月23日
ソリューション
サービス
for Virtage
・コンサルティング
-顧客要件に応じた仮想化システムの導入計画策定
・インテグレーション
-仮想化のメリットを最大限に引き出すシステム設計・構築
・マネジメント
-システムの安定稼動支援、問題解決支援
個別見積 3月2日
*5
Red Hat Enterprise Linux AS4.0、Windows Server 2003, Enterprise Edition

  なお、今回の発表にあたり、各社から以下のコメントをいただいています。(五十音順)

インテル株式会社 代表取締役共同社長 吉田 和正氏

  インテル株式会社は、日立製作所 情報・通信グループの統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」におけるサーバ仮想化機構「Virtage」の発表を歓迎いたします。
  「BladeSymphony」に搭載されているデュアルコア インテル® Itanium® 2 プロセッサー 9000番台は、高性能、高信頼性、高可用性が求められる基幹システム向けに昨年7月に発表され、以来、搭載プラットフォームは世界中の多くの企業で採用されています。この度、強化された日立製作所「Virtage」による独自のサーバ仮想化機構とインテル® バーチャライゼーション・テクノロジーとの連携による、より進化した仮想化の実現によって、企業の基幹システムへの採用が加速されることを期待します。

日本オラクル株式会社 常務執行役員 アライアンスビジネス統括本部長 前田 浩氏

  日本オラクルは、日立製作所によるサーバ仮想化機構「Virtage」の提供開始を歓迎いたします。
  日本オラクルは、アプリケーション、ミドルウェア、及びグリッドの製品やサービスを通じて、高い次元での技術の実証と最適な構成を確立することにより、オラクルがもっとも得意とする情報マネジメントを優れたROIで企業に提供してまいります。また、日立製作所との協業を一層深め、企業のIT課題を解決するための仮想化技術の伸展を支援してまいります。

マイクロソフト株式会社 サーバープラットフォームビジネス本部 本部長 五十嵐 光喜氏

  このたびはデュアルコア インテル® Itanium® 2 プロセッサーを搭載した「BladeSymphony」と、サーバ仮想化機構「Virtage」の標準搭載発表、おめでとうございます。
  強化されたサーバ仮想化機構と、「Microsoft® Windows Server® 2003 for Itanium-based Systems」、そして「Microsoft® SQL Server 2005」により、お客様はIT資源を最大限に活用できるシステムを容易に構築することが可能になります。 ITインフラストラクチャ全体の最適化には、サーバ仮想化技術が不可欠な要素です。マイクロソフトは今後Windows Server コード名"Longhorn"の出荷に向けて、日立製作所と技術協業を通じて、お客様のビジネスの成長を強力に支援してまいります。

レッドハット株式会社 代表取締役社長 藤田 祐治氏

  レッドハットは、日立製作所 情報・通信グループのサーバ仮想化機構「Virtage」の発表を歓迎いたします。
  統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」において強化される日立独自のサーバ仮想化機構とRed Hat Enterprise Linuxが組み合わさることで、また一つ、技術的に優れ、コスト効率のよいサーバ・ソリューションの選択肢が増えるものと期待しております。
  企業ユーザーが仮想化技術を通じて信頼性の高い、優れたパフォーマンスの利点を享受することができるよう、レッドハットも協力してまいります。

他社商標注記

  • インテル、Itaniumは、米国およびその他の国におけるIntel Corporationまたはその子会社の商標または登録商標です。
  • Microsoft、Windows、Windows Serverは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。
  • Red Hatは、米国およびその他の国におけるRed Hat, Inc.の登録商標または商標です。
  • Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です。
  • Oracleは、Oracle Corporation の登録商標です。
  • その他、記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

関連情報

お問い合わせ先

株式会社日立製作所情報・通信グループ
エンタープライズサーバ事業部 企画部 【担当:松村、喜多村】
〒259-1392 神奈川県秦野市堀山下1番地
TEL : 0463-87-6786 (ダイヤルイン)

以上

アドビ・リーダーのダウンロードPDF形式のファイルをご覧になるには、Adobe Systems Incorporated(アドビシステムズ社)のAdobe(R) Reader(TM)が必要です。

免責事項や著作権など