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2006年9月29日

UHF帯に対応した「μ-Chip Hibiki」導入キットを販売開始

写真左:リーダー/ライター装置、中央:リーダー/ライター用アンテナ、右:シールラベル型ICタグ

  日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:篠本 学/以下、日立)は、このたび、ICタグなどを活用し、安心・安全・快適な社会を実現するトレーサビリティ・RFID事業を強化するため、今後、利用が急速に広まると期待されているUHF帯(国内使用可能周波数:952MHz〜954MHz)に対応した「μ-Chip Hibiki」のリーダー/ライター装置やICタグなどを開発しました。今回、リーダー/ライター装置とシールラベル型のICタグ、専用ソフトウェアなどをセットにした「μ-Chip Hibiki」導入キットを製品化し、10月2日から販売を開始します。

  近年、流通をはじめセキュリティや電子決済、交通、アミューズメント、農業、製造管理、物流管理など幅広い分野で、ICタグを活用した個別管理やトレーサビリティなどでの利用が始まっています。しかし、ICタグを活用したシステムを導入するにあたっては、現場や周辺の環境からの影響の確認のほか、導入する業務での効果を事前に実証実験にて検証することが必須となっています。

  今回、UHF帯のICタグの導入を検討している企業などが、ICタグの検証をすぐに使うために必要なものすべてをセットにした「μ-Chip Hibiki」導入キットの販売を開始します。「μ-Chip Hibiki」は、UHF帯のICタグを普及・拡大させるための経済産業省の研究開発委託事業「響プロジェクト」(*1)で進めてきた成果に、世界最小クラスの非接触ICチップ「ミューチップ」の導入実績やさまざまな実証実験で培われたノウハウなどを最大限に活用し、製品化したものです。
  本製品により、実際に製造ラインなどへ適用したときのICタグの貼り付け位置やリーダー/ライター装置の取り付け場所などの確認をはじめ、UHF帯のICタグにより実際に効率向上が可能となる業務範囲の把握といった検証などが行なえます。そのため、実際に導入する段階へ進んでも、ICタグによる効率向上とコスト削減といった効果を得ることが可能な環境を、迅速に構築することができます。

*1
響プロジェクト:ICタグを普及・発展させるために、国際流通に対応した単価5円(月産1億個)のICタグ(インレット)を、安定的に大量に供給するために必要な技術開発を行なうことを目的として、2004年8月から2年間行なわれた経済産業省のプロジェクト

  日立は、2001年6月に「ミューチップ」の販売を開始して以来、ICタグ関連事業の実績を重ね、本年6月には、125のメニューに体系化した「日立トレーサビリティ・RFIDソリューション」の提供を開始するなど、トレーサビリティ・RFID事業を日立グループの総力を挙げた事業の一つとして本格的に事業展開しています。今後もICタグ関連製品の技術開発やソリューションの提供を行ない、安心・安全・快適な社会を実現するトレーサビリティやICタグの普及と市場の拡大に貢献していきます。

価格及び出荷開始時期

製品名価格(税込)出荷開始時期
「μ-Chip Hibiki」導入キット
- 高出力型リーダー/ライター 1台*2
- リーダー/ライター用アンテナ 1台*2
- シールラベル(UHF帯ICタグ) 500枚
- 専用ソフトウェア 1式*4
1,047,900円*3
(税別:998,000円)
2006年11月30日
*2
高出力型リーダー/ライター1台につき、リーダー/ライター用アンテナを4台まで増設が可能です。リーダー/ライター用アンテナ及びシールラベル(UHF帯ICタグ)は追加購入ができます。
*3
本価格には、PCや構築支援サービス費用などは含まれておりません。
*4
稼働環境: OS: Windows 2000 Professional SP4 または Windows XP Professional SP2

他社商標注記

  • Microsoft、Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。
  • その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。

関連情報

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 情報・通信グループ トレーサビリティ・RFID事業部 響プロジェクト推進センタ
【担当:角田、安永】
〒212-8567 川崎市幸区鹿島田890 日立システムプラザ新川崎
TEL : 044-549-1728(ダイヤルイン)

以上

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