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2005年9月29日
株式会社日立製作所
富士通日立プラズマディスプレイ株式会社

業界初の55V型フルHD PDPの開発

フルHDの精細度で高輝度1000cd/m2、高コントラスト5000:1を実現、
PDPの画質を新しい次元に引き上げる高精細55V型

 

  富士通日立プラズマディスプレイ株式会社(代表取締役社長:井本義之)は、新たに55V型のサイズでフルHD(High Definition)の画素数(水平1,920×垂直1,080画素)を持つプラズマディスプレイパネル(以下、PDP)モジュールを開発しました。本開発品は、従来のXGAタイプに比べ2倍の画素数を持つことで細部まで繊細な表現力を獲得すると同時に、新たに開発したリブ・電極形状、放電ガス組成、高速駆動処理・高コントラスト駆動(フルブラック駆動)などを採用し、表示性能を高輝度1,000cd/m2、高コントラスト5,000:1に向上させて圧倒的に力強い表現力を備えています。なお、本開発品は2006年夏の供給開始を予定しています。

  PDPは自発光型のデバイスであり、透過光を使用する液晶ディスプレイなどと異なり、微妙な光の表現や美しいコントラスト、どこから見ても画質が変わらない広い視野角などの優れた特長があります。今回、フルHDの画素数を持ち、しかも優れた表示性能を実現したことで、自発光型のPDPの表現力を新たな次元に引き上げることができました。映画でよく見られる暗い場面でのかすかなグラデーションや漆黒の美しさ、わきあがる雲や雪原など明るい場面での鮮明さや繊細さは感動や情緒までをも表現することができます。
  また、日本・米国などに加えて、欧州や中国などの地域でもハイビジョン放送の計画が推進されており、世界中で高画質のハイビジョン映像を楽しむことができる環境が整いつつあります。フルHD PDPはハイビジョン放送の高密度な放送信号をそのまま映し出すことが可能で映像が持つ情報量を余すことなく引き出すことができます。この55V型フルHD PDPの開発により、迫力あふれる大画面で精緻な高画質映像をご家庭で楽しめる時代が到来します。

  なお、55V型フルHD PDPの開発品は、10月4日から8日まで、幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2005(シーテック ジャパン 2005)」の日立製作所ブースで展示を行います。

 

55V型フルHD PDPの主な特徴

 
 

1. 高精細207万画素(水平1,920×垂直1,080画素)パネル

  従来WXGA比2倍に相当する高密度セル(各セルの面積:0.21x0.63mm2)のリブ・電極形状及び放電ガス組成を新たに設計することにより、フルHD化に伴う輝度・発光効率の低下を改善すると共に、微細セルの安定形成プロセス技術の確立により、高精細207万画素(水平1,920×垂直1,080画素)高輝度・高効率パネルを実現しています。

 

2. ピーク輝度1,000cd/m2、暗室コントラスト5,000:1

  高輝度・高効率パネルと高速駆動技術(従来比1.3倍)により、207万画素フルHDでピーク輝度1000cd/m2を実現しています。更に、新開発の高コントラスト駆動(フルブラック駆動)技術により、背景輝度を大幅に低減し、暗室コントラスト5,000:1を実現しています。

 

3. 高画質化技術

  動画と静止画を適応的に信号処理する独自のアルゴリズムを更に発展させ、階調性と動画品質を改善し、高コントラスト・207万画素表示と最適なマッチングを図ることにより、引き締まった黒表現と繊細な動画再生を両立しています。

 

55V型フルHD PDPモジュールの主な仕様

 
項目 サイズ
表示サイズ (対角) 139cm(55V型)
(横) × (縦) 1210×680mm
1210×680mm (水平) × (垂直) 1920×1080画素
アスペクト比 16:9
画素ピッチ (横) × (縦) (0.21mm x 3)×0.63mm
輝度 1,000cd/m2
暗室コントラスト 5,000:1
 
 

富士通日立プラズマディスプレイ株式会社の概要

 
項目 内容
社名 富士通日立プラズマディスプレイ株式会社
代表者 代表取締役社長 井本 義之(いもと よしゆき)
所在地 神奈川県川崎市高津区坂戸3-2-1 かながわサイエンスパーク内
設立年月 1999年4月
事業内容 プラズマディスプレイパネルの開発、製造および販売
従業員数 約1,100名(2005年3月現在)
資本金 540億円
株主構成及び出資割合 日立製作所 80.1%  富士通 19.9%
 
 

以上

 
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