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平成11年11月4日

MultiMediaCard(TM)を使用したシステムのサポートツールとして
システムデバッグツールと組込み用のデバイスドライバを開発

−MultiMediaCard(TM)の普及に向け、システム開発を強力にサポート−

                                    株式会社日立製作所
                                 国際電気アルファ株式会社
                             株式会社エーアイコーポレーション


 日立製作所 半導体グループ(グループ長&CEO 石橋 正)(以下、日立)と国際電気アルファ(代表取
締役社長 天川 恭平)、エーアイコーポレーション(代表取締役社長 加藤 博之)は、このたび、超小
型・軽量のフラッシュカード「MultiMediaCard(TM)(注1)(以下、マルチメディアカード)」の普及
を図るため、マルチメディアカードを搭載した携帯電話やポータブル音楽プレーヤなどの携帯型マル
チメディア機器のシステム開発を容易に実現できるサポートツールを協力して開発しました。
 日立と国際電気アルファは、顧客システムのマルチメディアカードに対するデバッグを容易に行う
システムデバッグ(注2)ツール「マルチメディアカードプロトコルアナライザ」を共同で開発、国際
電気アルファが製品化し、平成12年1月から出荷を開始します。また、日立とエーアイコーポレーシ
ョンは、マルチメディアカードへの読み書きを制御する組込み用デバイスドライバ「マルチメディア
カードドライバ」を共同で開発、エーアイコーポレーションが製品化し、平成11年11月30日から出荷
を開始します。

 現在、マルチメディアカードは、容積約1cc、重さ1.5gという超小型・軽量の特徴を活かし、ポータ
ブル音楽プレーヤやビデオカメラ、携帯情報端末等のデータ記憶メディアとしてシステムメーカに採
用され始めており、今後の普及が期待されています。
 日立では、本年4月にマルチメディアカード市場に参入し、第一弾として16Mバイト品をサンプル出荷
しています。今回、マルチメディアカードを採用した機器のシステム開発を容易に行うため、国際電
気アルファとシステムデバッグツール「マルチメディアカードプロトコルアナライザ」を、また、エ
ーアイコーポレーションと組込みデバイスドライバ「マルチメディアカードドライバ」を開発しまし
た。

 システムデバッグツール「マルチメディアカードプロトコルアナライザ」は、顧客システムのマル
チメディアカードに対するシステムデバッグを容易にするため、トレース機能やイベント検出機能、
擬似ホスト機能、擬似マルチメディアカード機能などを備えており、これらの機能を組み合わせて使
用することで、各種デバッグを行うことができます。トレース機能は、顧客システムとマルチメディ
アカード間の信号のやり取りをパソコンのモニターに表示でき、さらにイベント検出機能により、顧
客システムからのコマンドや、マルチメディアカードからのレスポンスパターンに同期してトレース
の開始、終了を指定することが可能です。
 また、擬似的に顧客システムとして動作することで、マルチメディアカードにコマンドやデータを
送る擬似ホスト機能、擬似的にマルチメディアカードとして動作して顧客システムにレスポンスやデ
ータを戻す擬似マルチメディアカード機能も搭載しています。

 一方、「マルチメディアカードドライバ」は、マルチメディアカードへの読み書きを制御するデバ
イスドライバです。マルチメディアカードを使用したシステムには、マルチメディアカードへの読み
書きを制御するドライバと、マルチメディアカード内に書き込むデータをファイル管理するソフトが
必要です。同ソフトとしては、すでにエーアコーポレーションが組込み用PC互換ファイルシステム
「USFiles(R)(注3)」を発売しており、今回の「マルチメディアカードドライバ」とセットとして顧
客システムに組込むことで、マルチメディアカードでPC互換ファイルシステムを構築する際のトータ
ルソリューションを提供します。
 また、本ドライバは、組込み専用に設計されているため、短期間でシステムのアプリケーションに
マルチメディアカードを取り付けることが可能です。
制御モードとしては、MMCモードとSPIモードの両方に対応しています。

  今後、3社は、マルチメディアカードの総合的サポート体制を協力して整備し、その普及を推進し
ていきます。

(注1)MultiMediaCard(TM):MultiMediaCardは、独Infineon Technologies AGの商標です。        
(注2)デバッグ:実際に機器上で動作し、設計通りにデータが流れているか、または誤りがないか
   等をチェックすること。
(注3)USFiles(R):USFiles(R)は、U S Softwareの登録商標です。

■応用機器
・スマートフォン、ページャ等の携帯通信機器
・パームサイズPC、電子手帳等の携帯情報機器
・ポータブル音楽プレーヤ、アミューズメント機器などの携帯エンターテイメント機器
・デジタルカメラ、カムコーダ(ビデオカメラ)などの携帯画像機器

■ 価 格
製 品 名価 格販 売 元
マルチメディアカードプロトコルアナライザオープン価格国際電気アルファ
マルチメディアカードドライバ オープン価格エーアイコーポレーション

■仕 様 1.マルチメディアカードプロトコルアナライザ
項 目仕 様
電源仕様動作電圧:100〜240V
インタフェースRS232Cシリアル(9.6kbps〜115.2kbps) P1284パラレル(〜150kバイト/秒)
外形寸法170mm×235mm×50mm
機能トレース機能:
ホストシステムとマルチメディアカード間の信号やりとりをトレース
イベント検出:
ホストからのコマンド、カードからのレスポンスパターンをトリガにして
トレース開始、終了を指定可能
擬似モード:
1)擬似MMCモードマルチメディアカードがない場合、カードに代わってホスト
にレスポンスやデータを送る
2)擬似ホストモードホストシステムがない場合、カードの機能をチェックする
ため、ホストの代わりにコマンドを送る

2.マルチメディアカードドライバ
項 目仕 様
サイズROM使用量:7.5kB (MMCモード) 6.7kB (SPIモード)
RAM使用量:0.6kB (MMCモード) 0.7kB (SPIモード)
*SH7612/Hitachi-Cでの参考値 CPU、コンパイラ等によって変わります
対応CPUCPUには依存しません
提供方法完全ソースコード提供(100% C言語)

                                                                             以 上


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