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平成11年7月21日

「XML」をソリューションの基盤技術として全面採用

−ソリューション/サービス事業の推進組織を新設し、事業体制を強化−

 日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:小高俊彦)は、このたび、次世代ネットワーク環境に向
けたソリューション/サービス体系を強化・拡大していくため、インターネット時代のビジネス環境構築に適
したデータ記述言語「XML*1」をソリューションの基盤技術として全面的に採用していくこととしました。
 また、情報システム事業部内にXML技術を適用したソリューション/サービス事業を推進する専任組織「サ
ーバアプリケーション拡販企画センタ(仮称)」を、8月末を目処に設置し、事業拡大に対応します。
     
 近年、社会はグローバルな競争を前提とする市場環境へと大きく転換しつつあり、企業は絶えず変化する
市場環境に合わせて、業務のプロセス、構造、資源配分を継続的に改善していく必要があります。情報シス
テムには、これまでに蓄積してきた情報データベースなどの既存の経営資産をビジネスに有効活用するとと
もに、業務の変化に容易に対応できる柔軟性が求められています。
 この解決手段の一つとして、企業内あるいは企業間ネットワークで繋がれた異なるアプリケーションの柔
軟な連携を可能にするXML技術が注目されています。
XML技術は、W3C*2において標準規格化が進められているデータ内容記述手段であり、異なるシステム間での
データ連携を強化する基盤技術として、オープン性と拡張性の高さから、今後あらゆるビジネス分野におい
て適用されていくことが予想されます。特に、システムインテグレーション分野では、急速にXML技術の適用
が図られています。
     
 当社は、家電からEC、企業情報システムといった広い範囲に渡り、XMLを重要なデータ交換技術と位置付け
ています。中でも、EAI*3やネットワークコンピューティング分野では、分散オブジェクト技術の業界標準で
あるCORBA*4に加え、新たにXMLを活用したソリューションの充実を図っていきます。
 今回、XMLを適用した次世代ネットワーク環境に対応するソリューション事業を拡大していくために、情報
システム事業部内に新設する「サーバアプリケーション拡販企画センタ(仮称)」を中核とした約100名の推進
体制を確立します。この組織は、ラインSEに対して最新のXML技術に関する支援をするほか、XMLを適用した金
融、製造、流通などの業種向けソリューション/サービスの開発を推進していきます。
     
 また、ソリューション事業を支える日立オープンミドルウェア製品においてXML技術を積極的に採用すると
ともに、XMLの構文解析に必要なパーサ機能を自社開発することで、ミドルウェア製品の性能及び信頼性を向
上していきます。
 既に、統合型グループウェア「Groupmax Enterprise Version 5」ではワークフローシステムのXMLデータ入
出力機能「Groupmax Data Access Library Version 5 for XML」を出荷しています。これにより、企業間ワ
ークフローシステムでのデータ交換をXML形式で実現できるなど、システム構築の効率を向上できます。また、
アプリケーション構築基盤製品「日立アプリケーションサーバ」に統合されているWebページ生成製品「Web Pa
ge Generator」でXMLデータの動的生成機能を提供しており、Webブラウザでのデータ加工処理やユーザに合わ
せた画面表示などHTMLでは困難だったWebコンピューティングを可能にしています。
 今後は、「日立アプリケーションサーバ」でのXML対応機能をさらに強化するほか、統合システム運用管理
製品「JP1」、企業文書管理基盤製品「DocumentBroker」、EC関連製品などでXML技術を採用していく計画で
す。
      
     
 一方、当社は、仕様提案や業界タグの定義などの標準化活動に積極的に参画し、XMLの普及に貢献していき
ます。例えば、ワークフローの国際標準化団体WfMC*5がワークフロー分野におけるXML技術の採用することに
ついて推進しているほか、セキュリティ分野では、W3Cがセキュアなコンテンツ配布を可能にするSigned-XML
の標準化作業を開始しており、これらの分野の標準活動に積極的に参画していきます。
     
 当社では、今後ともXMLや分散オブジェクト技術をはじめとする新しい技術を活用した商品開発を推進する
とともに、標準化への積極的な参加を通して、オープンシステム構築をサポートするソリューション/サー
ビス事業をさらに拡大していく計画です。
     
 *1 XML:eXtensible Markup Language
 *2 W3C:World Wide Web Consortium
 *3 EAI:Enterprise Application Integration
 *4 CORBA:Common Object Request Broker Architecture
 *5 WfMC:Workflow Management Coalition
     
■他社商品名称に関する表示
 ・ Microsoft、Windows、Windows NTは、米国およびその他の国における米国Microsoft Corporationの登
   録商標です。
 ・ Windowsの正式名称は、Microsoft(R) Windows(R) Operating Systemです。
 ・ Windows NT(R)の正式名称は、Microsoft(R) Windows NT(R) Operating Systemです。
 ・ HP-UXは、米国Hewlett-Packard Companyのオペレーティングシステム名称です。
 ・ その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。
  ・ CORBA(Common Object Request Broker Architecture)は、非営利の国際団体OMG(Object Management
   Group)が確立した分散アプリケーション開発のための標準仕様です。
     

     
                                                        以  上
     


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