日立製作所は、業界で初めて液冷直結投写システムを採用することにより、高輝度、高コントラスト
を実現した５２型液晶プロジェクションテレビ「ビッグスリム ５２」（Ｃ５２−ＬＣ１）を７月１日
から発売します。
  本製品は、レンズと液晶パネルの間をガラスに近い屈折率を持つ冷却液で結合し、不要な反射光を抑
えることで、コントラストを大幅に向上し、高画質を実現しています。
  また、５２型の大画面でありながら奥行きが５１センチの薄型で、従来の２９型テレビ＊と同等の設
置性を実現しました。
  本製品に採用した技術は、日立独自の投写光学技術と最新のデジタル映像処理技術とを融合した新し
いテレビマーケット創生のコア技術であり、今後ますます本格化するデジタル映像時代に向けてワール
ドワイドに展開して行きます。

＊当社従来機種「Ｃ２９−ＦＶ１００」

  近年、映像や放送のデジタル化が急速に進展しており、ＤＶＤ等の高画質デジタル映像と高音質デジ
タルサウンドを大画面で楽しむホームシアターシステムの市場が世界的に拡大する傾向にあります。
  こうした市場に対応し、日立ではこれまで世界市場に向けて培ってきた、映像を拡大投写するための
光学技術と、日立のプログレッシブＬＳＩを代表とした最新のデジタル映像処理技術を融合し、新しい
シアターテレビのマーケット創生をワールドワイドに展開していきます。

  今回発売する液晶プロジェクションテレビ「ビッグスリム５２」は、リビングで家族全員で楽しめる
５２型とし、光学ユニットに業界で初めて液晶パネルの冷却に液冷方式を採用しました。液晶パネルと
レンズの結合部にガラスに近い屈折率の冷却液（エチレングリコール）を封入し、不要な反射光を抑え
ることで、高輝度、高コントラストを実現しました。液晶表示デバイスには１４４万ドットの１.６イ
ンチ液晶パネルを採用しています。
  また、独自の非球面プラスチックレンズと、ガラスレンズを新規開発することにより、焦点距離が短
縮でき、大画面でありながら奥行きが５１センチとなりました。コーナー設置時には、従来の２９型テ
レビ（当社機種「Ｃ２９−ＦＶ１００」）と同等のコンパクトな設置性を実現しています。
  デザイン面では、将来の壁掛けテレビを予感させる薄型フレームや、背面カバーを大きくカットした
スリムなデザインを実現するとともに、リサイクル性に優れたキャビネット構造で環境への配慮も行っ
ています。
  さらに、将来のデジタル放送及びデジタル映像機器とのインターフェースであるコンポーネント入力端
子を２系統装備しています。そのうち１系統は、業界統一規格であるＤ３端子を装備しました。２０００
年に放送開始が予定されているＢＳデジタル放送の放送方式である１０８０ｉ/４８０Ｐ/４８０ｉ全て
に対応が可能です。
  加えて、通常のＮＴＳＣ方式の映像は、プログレッシブスキャン方式で表示をするので、チラツキが
少なく、目にやさしい映像です。
  なおこの製品は、家電グループとデジタルメディアグループが共に推進する「メッセージＳ」戦略商
品であり、来年の日立創業９０周年に向けた＜日立90周年記念モデル第一弾＞となります。

注：ＦＯＣＵＳおよび（●）記号は、SRS Labs, Inc.社の商標です。


                                                                               
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