| HITACHI HOME | UP | SEARCH | HITACHI

News Release ^
^
^
^

このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。


平成11年4月1日

平成11年度入社式 庄山社長訓示(要約)

  皆さんが、社会での活動の場を、この日立製作所に求め、これから一緒に仕事ができることを心から
歓迎し、期待します。
  日立では、皆さんと一緒に築く平成11年度以降が、我々にとっても新生日立のスタートと考え、経
営の再構築・浮上に向けて、大きなリエンジニアリングを断行しました。平成11年度は、創業90周
年に当たる2000年、更には21世紀に向け、新たな飛躍に踏み出す年であります。皆さんも、若い
発想と夢を持ち、この改革に参画して欲しいと思います。
  これからの日立は、常にお客様の立場に立って、「便利で安心できる社会システムを提供し、21世
紀を創生していく」ことを使命として活動していきたいと考えています。
社会は、新しい独創的なアイデアや技術に真の価値を求める「知識社会」へと、グローバルかつボーダレ
スの世界の中で急速に進化しています。日立はこの「知識」を創造し、共有し、融合することで、更に新
しい「価値」を創造していく企業として、社会に貢献していきたいと考えます。日立の中には、これに
十分応えられる人材がおり、また幅広い分野の知識が蓄積されています。私は、これらをベースに「知
識の総合力」を生かした事業を推進していくつもりです。そして、世界で最も信頼できる会社といえば、
誰からも選ばれる会社となり、21世紀の世界の電機産業におけるリーダシップを奪還したいと考えて
います。

  私は、こうした経営を進めるために、「信頼とスピード」をモットーとして活動していきたいと考え
ています。日立では、色々な決断や、意思決定をスピードアップしたいということから、本日をもって、
事業を10のグループに分け、社内において実質的に独立した事業体としました。これにより事業の意
思決定を早め、機動的な運営を行い、各グループが世の中の専門企業とのスピード競争に打ち勝つ体制
を整えた訳です。皆さんも、是非この新しい組織で、スピードを大事にした活動を展開してください。

  私は、皆さんに、お互いが尊重しあい、切磋琢磨してがんばって欲しいと考えています。これまでの
当社の発展も、多種多様な人材がお互いを尊重しつつ対応してきたからであり、会社としても能力・意
欲ある人材が、活力ある活動をできるように、引き続き対応していきたいと考えています。そうした中
で、皆さんには、「豊かな個を発揮する創造性」「高い志・夢・目標の実現に向けて、失敗を恐れぬ勇
気と積極性」「外に通じる専門性と世界をリードする国際性」をいかんなく発揮し、より伸ばして欲し
いと思います。
  まず、創造性についてですが、皆さんが持っている多様な価値観や知識をフルに発揮し、プロ意識に
徹して、「知識社会」への変化や顧客志向にあった製品・システムを創造して、世の中に出していって
欲しいと考えています。
  次に積極性の点ですが、自分を発展させ高めることに向けて、高い志を持ち、創造した自分のアイデ
ア等に関し、積極的に提案し、失敗を恐れずに実行して欲しいと思います。議論の場においては、過去
の経験や組織の上下関係などには関係なく、発言者は常に対等な立場です。どしどし発言して下さい。
その上で、みんなのベクトルを合わせ、纏まった計画は何としてもやり抜く心構えを持って欲しいと思
います。

  次に、創造性、積極性を実現するためにも、専門性と国際性の向上を常に図って欲しいと思います。
第一線で活躍する皆さんは、常に広く外に通じる専門性を求めて、高めていって欲しいと思います。最
新の情報・知識を吸収し、社会的な視野を広げ、自分を高める努力を続けて下さい。また、国際性の点
についていえば、今や、国内と国外を切り分けて、事業を考えるような時代ではなくなっています。も
はや、グローバルな視点が無い人材は不要です。語学力はもとより、海外の社会情勢や文化にも精通し、
よく理解できる人に成長して下さい。

  私は、ちょうど40年前に入社しました。まず日立工場に配属され、鉄鋼プラント用の回転機の設計
をスタートに、発電機や核融合装置等の電力部門を経て、昭和62年からは家電部門を担当して来まし
た。その間、失敗もしましたし、お客様に謝りに行ったことも数知れませんが、常にチャレンジ精神を
かき立てられ、任せられた仕事に全力を尽くす努力をしてきました。そうした中で、最後にはお客様の
満足・信頼と技術レベルを一段と高めることができたり、スピードの重要性などを実感しました。
  私の経験から思いますのは、何としてもやるという「心意気」を持って実行することが、人からの信頼
を得るということです。そのためには、失敗してもいいから行動を起こして欲しいし、失敗してもいい
から実行する人を評価したいと考えており、上に立つ私達が、思い切って任せて、我慢をしなければ、
人も会社も育たないと感じています。
  社長就任1日目である私と共に、強い心意気を持って、専門性と国際性に溢れた創造人間・積極人間
になって、常にチャレンジする強い意思を持ち、変革・飛躍のステップを歩む日立の発展に寄与して行
きましょう。


以  上


WRITTEN BY Secretary's Office
All Rights Reserved, Copyright (C) 1999, Hitachi, Ltd.