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News Release

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平成11年3月11日

業界に先駆けシェアドナッシング型並列多次元データベース
「Cosmicube(コズミキューブ)」を発売

−多様な顧客情報分析を必要とするCRMシステムの構築を支援−

 日立製作所は、このたび多様な顧客情報の分析が必要なCRM(Customer Relationship Management)シ
ステムの構築を容易にするシェアドナッシング型*1並列多次元データベース「Cosmicube*2」を製品化
し、業界に先駆けて本年3月15日より販売を開始します。
  また、同時にスケーラブルデータベース「HiRDB Version5.0」で地図情報の検索を可能にする「HiR
DB Spatial Search Plug-in」も製品化し、HiRDB Universal Serverファミリー製品群のラインアップ
を強化します。
*1:複数台のサーバマシン(ノード)をネットワーク(クラスタ)接続し、メモリやディスク共用
     をせずに処理する方式。
*2:この製品は,情報処理振興事業協会(IPA)における「創造的ソフトウエア育成事業」
     の一環として技術開発された内容を含みます。


 各種規制緩和や異業種参入により企業間競争が激化し、顧客満足による収益の向上を目指す「顧客
中心型」ビジネスモデルの構築が大きな経営課題となってきています。これにともない、データウェ
アハウスを徹底活用したデータベース・マーケティングやCRMなどが注目を集め、顧客データ分析の重
要性が高まっています。一方、従来の大規模多次元データベース(MDB:Multidimensional Data Base)
では、データベースの作成に長時間を必要とするほか、分析項目を増やそうとすると性能が劣化するな
どの課題があり、膨大な顧客データを多角的な視点で効率よく分析し、スピーディな顧客戦略の立案を
支援できる新たなIT(Information Technology)ソリューションが求められています。

  当社では、1996年6月より、データウェアハウスの企画から構築・運用・保守・教育までを総合的に
支援する「日立データウェアハウスソリューション」を提供するとともに、スケーラブルデータベー
ス「HiRDB」を中心に、多次元データ分析システム「HITSENSER3」、データマイニングツール「DATAFR
ONT」などのソフトウェア製品を提供してきました。

 今回、販売を開始する「Cosmicube」は、マルチプロセッサから複数マシンによるクラスタ構成まで、
スケーラブルな処理性能を提供するシェアドナッシング型並列多次元データベースです。大容量データ
の並列ローディング、並列事前集約(データ集計及びDBの作成)、並列検索を実現することで、データ
ベース規模の拡大や分析項目(次元、階層)の増加に容易に対応できます。また、検索処理時の負荷が常
に各マシンに均等に分散するようにデータを自動的に分割格納する「ハッシュブロック分割機能」を採
用しており、チューニングレスで常に安定した検索性能を得られます。さらに、分析頻度の高い項目だ
けを事前に集約格納しておき、集約されていない項目は必要時に高速に並列集約する「並列要求時集約
機能」により、ディスク容量とデータローディング時間の節約が図れます。アプリケーション・インタ
フェースとしては、OLAP(Online Analytical Processing)の標準化推進団体であるOLAP Council
のMD-APIを採用しています。今後、マイクロソフト株式会社の提唱するOLE DB for OLAPインタフェー
スもサポートしていく予定です。
  「Cosmicube」により、大容量・高次元のデータ分析が可能になり、新たなビジネスチャンスを創出
できるほか、多様な顧客情報の分析が必要とされるCRMシステムの構築が容易になります。また、ソリ
ューションサービスとしては、「Cosmicube」、「DATAFRONT」、「HITSENSER3」などを活用した
RFM(Recency Frequency Monetary)分析やLTV(Life Time Value)分析などの各種顧客分析アプリケーシ
ョンの開発に関する技術的な支援を行なう「CRMテクニカルサポートサービス」も提供します。

  一方、スケーラブルデータベース「HiRDB Version5.0」では、従来の文字、数値、画像に加え
、地図情報の管理/検索機能「HiRDB Spatial Search Plug-in」を新たにラインアップしました。
空間データアクセス専用のインデクスや「HiRDB Version5.0」のパラレル化機能により、空間データ
の登録や検索が高速に実行できるほか、豊富な空間検索関数を提供することにより、例えば「駅から
半径100m以内にある銀行」を探すといった距離や地域を意識した検索が容易に行えます。また、「Hi
RDB Spatial Search Plug-in」で」は、国際標準のOpen GIS、SQL/MMに準拠したインタフェースを提
供するとともに、日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社の地図情報システム「MapFolder」や
「GeoMation」との連携も可能です。これにより、出店計画や商圏分析等に有効に活用できます。

  今後、当社は、株式会社ジェリコ・コンサルティングと「Cosmicube」を活用した顧客分析アプリケ
ーションの開発やデータベース・マーケティングの普及に向けて協力していくことを検討していくほか、
コンサルティングファームやソフトウェアベンダ各社とのアライアンスについても推進していく予定で
す。
<価格と出荷時期>
製品名適用OS価格出荷時期
CosmicubeWindows NT(R)
Server4.0
250万円から
(8ユーザ)
1999年5月28日
HP-UX11.01999年6月30日
HiRDB Spatial Search
Plug-in
HP-UX11.084万円から
(8ユーザ)
1999年3月15日
CRMテクニカル
サポートサービス
個別見積り1999年5月28日
<販売目標>
「Cosmicube」は初年度、約200本の販売を目標としています。
「HiRDB Spatial Search Plug-in」は初年度、約100本の販売を目標としています。

<製品ホームページ>
http://www.hitachi.co.jp/soft/cosmicube/

<他社商品名称に関する表示>
・Microsoftは、米国およびその他の国における米
  国Microsoft Corporationの登録商標です。
・Windowsは、米国およびその他の国における米国
  Microsoft Corporationの登録商標です。
・Windows NTは、米国およびその他の国における米
  国Microsoft Corporationの登録商標です。
・HP-UXは,米国Hewlett-Packard Companyのオペレ
  ーティングシステムの名称です。
・その他、本資料に記載の会社名・商品名は、各社
  の商標または登録商標です。

                                      以  上


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