| HITACHI HOME | UP | SEARCH | HITACHI

News Release

このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。


平成10年12月2日

日立製作所と日本オラクル、ERPソリューションの運用管理
ソフトウェアの提供に向け提携

― 日立製作所の統合システム運用管理「JP1 Version5」と
オラクルのERPパッケージ「Oracle Applications」の連携を実現 ―

                                                                                                        株式会社日立製作所
                                                                                                        日本オラクル株式会社




  株式会社日立製作所(以下 日立製作所、代表取締役社長:金井 務)と日本オラクル株式会社(以下 
日本オラクル、代表取締役社長:佐野 力)は、オラクルのERPソリューション 「Oracle Applications」の
運用管理を大幅に効率化するソフトウェアの提供に向け提携しました。 本提携により、日立製作所は
統合システム運用管理製品「JP1 Version5」のラインアップの強化として、「JP1/Application Manager 
for Oracle Applications」を製品化し、12月3日から販売を開始します。

  また、日立製作所と日本オラクルとは、1992年に販売契約を結んで以来、データベース管理システム
を中心として相互協力体制でビジネスを展開してきました。このたび、日立製作所は、日本オラクルと
CAI(Cooperative Applications Initiative)パートナー契約を締結し、日立製作所の統合システム運用管
理製品である「JP1 Version5」とオラクルのERPパッケージ製品である「Oracle Applications」を中核とし
た相互協力体制のビジネスも国内及び海外において展開していきます。

  「JP1 Version5」は、日立製作所が長年メインフレームで培ってきた技術を活かしたイントラネット・イン
タネットに代表されるネットワークコンピューティング時代の企業情報システムにおける統合システム運
用管理製品です。一方、Javaをはじめとした業界最先端の技術も積極的に採用し、PCサーバ1台から
全社をつなぐ大規模システムまで、システム運用の自動化・省力化を統合的に実現し、新世代のビジネ
ス展開を支援します。
  また、「JP1 Version5」は、マルチプラットフォームに対応したオープンミドルソフト製品として国内はも
とより海外市場でも広く販売し、現在2,500社を超える導入実績があるほか、システム運用管理分野で
は国内トップシェア(1997年シェア:IDC Japan(株))の製品です。
  一方、「Oracle Applications」は、オープン・テクノロジーの世界的リーダーであり、またインターネット・
コンピューティングを提唱するオラクル社の技術を集結して構築された、統合業務パッケージです。 
Oracle Applicationsの販売実績は76ヶ国、6,000社以上にも及んでいます。 29以上の言語、複数通貨、
各国の課税方式、報告様式をサポートするなどグローバルな要求に対応しており、ワールドワイドなビ
ジネス展開を行なっている企業に最適なERP製品です。日本オラクルでは、「Oracle Applications」の
販売を「Oracle8」を中心としたデータベース・サーバ販売と並ぶ主力事業として位置付けており、新製品
「Oracle Applications R11」の市場投入や組織強化など製品面及び販売面におけるとり組みを積極的
に進めています。

  近年、企業情報システムの効率的運用という観点からTCO(Total Cost of Ownership:トータル運用管
理コスト)の最適化が重要視されており、企業情報システムの効率的運用を実現する「JP1 Version5」と
「Oracle Applications」との統合運用に対するニーズが高まってきました。今回、CAIプログラム制度に基
づき、日立製作所が製品化した「JP1/Application Manager for Oracle Applications」により、「Oracle
 Applications」のユーザも「JP1 Version5」を導入し、企業情報システムの運用効率の大幅な向上が図れ
ます。さらに、ERPパッケージ導入による業務システムの再構築の支援に加えて更に付加価値の高いソ
リューションを提供することが可能になります。また、日立製作所との今回の提携によって、
「JP1 Version5」、「Oracle Applications」の販売にいっそうの弾みがつくものと期待しています。
  CAI認定製品の内、システム運用管理製品分野における国内ベンダ製品としては「JP1 Version5」が初
めての認定製品となる予定です。


  日立製作所と日本オラクルは、今後さらに、「JP1 Version5」の他にもCAIパートナー製品を順次拡大し
ていく計画です。これにより、「Oracle Applications」と日立製作所のミドルウェア製品とのシームレスな統
合運用を実現し、「Oracle Applications」をはじめとした業務システムの効率的な構築・運用と多様なユー
ザニーズに対応したソリューションの提供を実現していきます。

  「JP1 Version5」と「Oracle Applications」の連携に対し、株式会社NTTデータ 産業システム事業本部
 ERP企画部 第二ERP部長 佐々木幹男 様から「Oracle Applicationsを採用されて基幹システムを構築
されるお客様が増大しています。JP1 Version5による業務運用制御が実現できることはERP適用シス
テムの運用系設計を容易にし、ユーザにとって運用コストの削減に大きな効果をもたらすことができま
す。今回の両社提携によるソリューション製品の提供に期待をしております。」とのご支持のお言葉を
頂いております。


<JP1/Appication Manager for Oracle Applications紹介>
 【機能】
Oracle Applicationsのアプリケーション・プログラム・インタフェース(API)を通して「Oracle Applications」
(コンカレント要求)ジョブ実行とその状態監視・制御を実現し、「Oracle Applications」システムの自動化・
省力化を進めることができます。
・「JP1 Version5」の豊富なジョブスケジュール機能を「Oracle Applications」システムにも適用し、他のバ
  ッチジョブを含む一連業務の自動スケジュールシステムを構築することができます。
・「Oracle Applications」サーバの電源On・Offをはじめ、計画的な自動運用システムを構築することがで
  きます。

<JP1 Version5>
「JP1 Version5」は、企業情報システムの運用管理基盤として、ERP、Webコンピューティング、データウェ
アハウス、ECなど業種や業務を問わず幅広い分野でのビジネス展開を支え、企業情報システム全体の
運用管理コストであるエンタープライズTCOの最適化を支援する統合システム運用管理製品です。「JP1
 Version5」では、次の運用管理機能を提供します。これらの豊富な機能は、統合管理フレームでシーム
レスに統合し、システム全体の統合管理(トータルソリューション)を行なうことができます。また、個々の
問題解決に的を絞った形(ポイントソリューション)で必要な機能だけを導入することもできます。
(1) 統合管理(Javaベースの統合管理フレームワーク)
(2) ジョブ管理(バッチジョブ運用、システム自動運転、プリントサービス、ファイル転送)
(3) 配布・資産管理(配布管理/資産管理、リモートコントロール、インターネット
対応情報配信管理)
(4) システム管理(ストレージ管理、稼動性能管理)
(5) アプリケーション管理(ERP管理、分散アプリケーション管理)
(6) ネットワーク管理(ネットワーク機器、障害、性能、設備資産の管理及び操作支援)
(7) サービス管理(問題管理、セキュリティ証跡・監査)
<Oracle Applications>
 「Oracle Applications」は、統合会計や生産管理、人事管理、受発注管理など従来のERPシステムを構
成する基幹業務系モジュール群(バックオフィス・アプリケーション)と、SFAなど対外業務を支援するモジ
ュール(フロントオフィス・アプリケーション)、サプライチェーン管理や計画などのSCMモジュールとの密接
な連携を実現した統合ERPソリューションです。「Oracle Applications」は7つの製品カテゴリからなり、モ
ジュール群はシームレスに統合され、ユーザの基幹業務をサポートします。 「Oracle Applications」では、
次のモジュールを提供します。

(1) 統合会計一般会計、買掛管理、売掛管理、資金管理、固定資産管理
(2) 生産管理設計部品表管理、部品表管理、生産計画、負荷計画、工程管理、
原価管理、品質管理、フロー生産管理
(3) 人事管理人事情報管理、給与計算管理、教育研修管理、勤怠情報管理
(4) プロジェクト管理プロジェクト生産、プロジェクト請求管理、プロジェクト原価管理、
プロジェクト・タイム&エクスペンス、
アクティビティ・マネージメント・ゲートウェイ
(5) サプライチェーン管理サプライヤー・スケジューリング、サプライチェーン計画、
製品構成支援、在庫管理、購買管理、受注管理、出荷管理
(6) フロント・オフィス・アプリケーションサービス管理、営業支援、コールセンター、営業報酬
(7) テクノロジー製品ワークフロー、EDIゲートウェイ、
Oracle Applications Data Warehouse、Web Customers、
Web Suppliers、Web Employees、Business Intelligence System
<CAIプログラム>
Cooperative Applications Initiative(CAI)プログラムは、Oracle ApplicationsとCAIパートナー製品をオラ
クルの開発基準に基づいて統合する拡張ソフトウェア認定プログラムです。 CAIは、カスタマイズに要
する膨大な労力とコストを取り去り、パートナーが自社製品と「Oracle Applications」とのパッケージ化さ
れたインテグレーションを構築、納入できるようにさまざまな面からサポートし、「Best in Class」の選択
肢を提供します。
 
<他社商品名称に関する表示>
  ・Java及びすべてのJava関連の商標及びロゴは、米国及びその他の国における米国Sun
    Microsystems, Inc.の商標または登録商標です。
  ・UNIXは、X/Open Company Limitedが独占的にライセンスしている米国ならびに他の国に
    おける登録商標です。
  ・その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

                                                                                            以上


WRITTEN BY Secretary's Office
All Rights Reserved, Copyright (C) 1998, Hitachi, Ltd.