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News Release

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平成10年11月18日

OMGの標準仕様に基づいたワーク管理機能を世界で初めて製品化

−ワーク管理機能を搭載したアプリケーションサーバも開発−

  日立製作所はこのたび、次世代企業情報システムを構築するソフトウェア基盤製品/サービス体系
「Network Objectplaza」のラインアップを強化し、企業の業務プロセスの流れに合わせて、ビジュアル
に業務の組み合わせを定義していくことにより、システム構築ができるワーク管理機能
「WorkCoordinator」と、インターネットと既存のメインフレーム上のデータや業務アプリケーションな
どをシームレス/ボーダレスに連携させる新しい企業情報システムを、短期間に構築するとともに、業務
の変更、追加などにも柔軟に対応できる統合製品「日立アプリケーションサーバ」を新たに製品化し、11月
20日より販売開始します。
 「WorkCoordinator」は、国際的な分散オブジェクト標準化団体OMG(Object Management Group)のサ
ンフランシスコで行われた会議の理事会で、11月11日に公式標準として採択されたワークフロー管理
仕様Joint Workflow*に基づいた世界初の製品です。

*Joint Workflow:WfMCのワークフローサーバとクライアント間の接続規格をベースに、より実用的な
管理機能API(アプリケーションプログラムインターフェース)を規定した次世代ワークフローシステムの
標準仕様。

  当社では、平成9年7月より「Network Objectplaza」の製品/サービスをインターネット時代の基盤とし
て整備するとともに、電子商取引をはじめとした様々な実用システムへの適用を通して、新しい企業情
報システムの構築を支援してきました。さらに、本年4月には、金融ビックバンや規制緩和に代表される
経営環境の変化に対応していくため、既存システムを有効活用した効率良く迅速なシステム構築を支
援する製品/サービスを大幅に拡充しました。

 今回、当社が製品化したワーク管理機能「WorkCoordinator」は、企業のビジネスプロセスを業務の流
れで表現し、業務の連携をシーケンシャルに制御できるほか、業務単位内の処理を並行して実行するよ
うな制御も可能にすることにより、多様な業務ルーティングを実現するシステムを構築できます。例えば、
製造業を中心に適用が拡大しているサプライチェーン・マネジメント(SCM)システムでは、販売・物流・生
産・調達といった複数の既存システムや流通パッケージをフレキシブルに制御し、業務プロセスの状態
を的確に把握することが必要になります。「WorkCoordinator」では、こうしたSCMシステムが既存システ
ムや一部にパッケージを導入することによりに簡単に構築できます。
  また、国際的ワークフロー標準化団体WfMC(Workflow Management Coalition)に加盟している当社は、
WfMC加盟企業と協力し、OMGへのJoint Workflow仕様提案の段階から積極的に参画し標準化に寄与し
てきました。今回標準仕様となったことで、今後製品化される複数の他社ワークフロー・システムと連携し
て柔軟な活用が図れるようになります。
  一方、当社の「Network Objectplaza」の中では従来から、顧客や従業員が利用する端末(プレゼンテー
ション層)と、既存のデータベースやメインフレーム上の基幹業務アプリケーション(データ層)の中間に新
しいアプリケーション(機能層)を置き、ネットワークで繋いでシステムを構築する3階層システムやそれを
発展、拡大させたn階層システムを提案してきました。n階層システムは、各層の変更・追加などのシステ
ムの変化に柔軟に対応できる特徴があります。今回商品化した「日立アプリケーションサーバ」は、n階
層の利点に加えて、金融サービス業務等で実績のある当社技術を用いた高負荷処理最適化機能
「Object Transaction Monitor for TPBroker」、業界主要製品との連携にラッピング技術を適用したIBM社
CICSオンラインデータ活用機能「Object Wrapper Extension 12」、SAP社ERP統合業務パッケージ活用機
能「Message Queue - Acsess for SAP」などの豊富な連携機能と、容易にWebアプリケーションを開発で
きる環境を提供します。また、既に発売している「TPBroker」、「JP1 Version5」などの製品を統合化した
ことにより、導入の容易性、操作性、保守性などを向上しています。これにより「日立アプリケーションサ
ーバ」は、インターネットバンキングのような新システムでも、既存アプリケーションを変更することなく
性能と安全性を確保したまま、本格的にインターネットを活用したネットワーク型の新しいn階層企業情報
システムとして短期間に開発し運用できます。
  さらに、「WorkCoordinator」と「日立アプリケーションサーバ」を組み合わせることにより、分散して
いる複数システムを有効に組み合わせて業務プロセスの管理や制御ができるWebを活用した高度なシステムが
構築できます。

  今回発表する新製品は、本年8月に発表した新ソリューション体系「Cyberfront」のソリューション基盤製
品として、日立フロントオフィスソリューション「Cyberoffice」や「日立コマース・ソリューション」など
に活用していきます。

 今後、メインフレームベンダーやERPパッケージベンダーなどと協調して「日立アプリケーションサーバ」
を活用した新しいシステムインテグレーションビジネスを展開していくほか、新技術を活用した商品開発を
推進していくとともに、先進的なミドルウェアやパッケージを提供する国内外のソフトウェアベンダーとの協
力も強化し、ソリューション事業を拡大していく計画です。

<主な新製品/サービスの価格・提供開始時期>
・「WorkCoordinator Server」450万円〜平成10年11月末
・「日立アプリケーションサーバ」380万円〜平成11年3月末
・「Object Wrapper Extension 12」250万円〜平成11年3月末
・「Message Queue - Access for SAP」200万円〜平成11年1月末
<他社商品名称等に関する表示>
・OMGは、Object Management Groupの略です。
・IBMは、米国における米国International Business Machines Corp.の商標です。
・CICSは、米国における米国International Business Machines Corp.の商標です。
・SAPは、SAP AGの商標です。
・R/3は、SAP AGの商標です。
・その他、本資料に記載の会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。


                                                                                 以  上


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