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News Release

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平成10年9月24日

イントラネット/インターネット用スクリプト言語
「COBOLスクリプト」を販売開始

−COBOLプログラマのスキルを活かしたWeb用アプリケーション開発が可能に−

                                                                                  (株) 日立製作所
                                                             日立ソフトウェアエンジニアリング (株)



 日立製作所と日立ソフトウェアエンジニアリングは、このたび、イントラネット/インターネット向けア
プリケーションの開発を支援する新しいスクリプト言語「COBOLスクリプト」を共同開発し、9月28日より
販売を開始します。また、9月24日より両社のWebページにてお試し版を公開します。

 近年、イントラネット/インターネットの急速な普及や、様々な新しい基盤技術の進展などにより、企
業のアプリケーション開発を取り巻く環境は著しく変化しています。アプリケーションの環境はネットワー
ク抜きでは語れなくなり、例えばDCOMやCORBA, Javaといった新しい技術によって、より柔軟で使いや
すいアプリケーション開発、システム構築が可能となってきています。
 一方、企業では、金融ビッグバン、規制緩和、グローバリゼーションなどの言葉に象徴される大競争
時代を迎えており、既存の業務アプリケーションとシームレスに連携するWebを活用した付加価値の高
い新サービスを早期に開発、提供することで企業競争力を向上させるニーズが高まってきています。企
業のアプリケーションの多くは、業務アプリケーション向けのプログラミング言語であるCOBOLで開発さ
れてきており、新しい環境・新しい技術の潮流の中にあってもなお、これまでにCOBOLプログラマが蓄
積してきたスキルやCOBOLの教育に費やしてきた投資を無駄にせず活かしたいとの強いニーズもあり
ます。

 両社はこれまで、COBOLコンパイラやイントラネット/インターネット向け製品を提供してきました。今
回、これらの開発で培った技術を活かし、最新のイントラネット/インターネット環境でCOBOLのスキル
を活かしたアプリケーション開発ができる「COBOLスクリプト」を共同で開発、製品化しました。

 「COBOLスクリプト」は、メインフレームやUNIX、Microsoft(R)Windows NT(R)サーバの業務アプリケー
ション開発に多く使われているCOBOLの言語仕様をベースに開発したスクリプト言語です。Microsoft 
Visual Basic(R)、Scripting Edition (VB Script) やJavaScriptと同様に、WebページのHTMLソース中に
「COBOLスクリプト」でアプリケーションを記述しておくことにより、このWebページにアクセスするエンドユ
ーザのWebブラウザ上でアプリケーションを実行させることができます。
 このアプリケーションは、サーバ側で動作する「COBOLスクリプト」アプリケーションと連携できるので、
例えば、Webブラウザからサーバ上のデータベースを更新するアプリケーションを開発できます。さらに、
日立製作所のCOBOLコンパイラであるCOBOL85のWeb連携機能を使用して開発されたアプリケーショ
ンと連携することもできるので、例えば、COBOL85で開発された既存の基幹業務システムと連携してWeb
ブラウザ上でエンドユーザとのインタフェース処理や計算処理をするアプリケーションを開発することもで
きます。
 また、COBOLは業務アプリケーション開発向けの言語であり、特に10進数の演算に強いという特長が
あります。「COBOLスクリプト」は、このCOBOLの特長を引き継いでいるので、例えば、金額計算をする
アプリケーション開発にも適しています。さらに「COBOLスクリプト」には、アプリケーションの中で使う変
数名に日本語が使えるという特長があり、わかりやすくメンテナンスしやすいアプリケーションを開発する
ことができます。これらは、従来のイントラネット/インターネット用スクリプト言語にはなかった特長です。
 このように、「COBOLスクリプト」によって、COBOLのスキルやメリット、既存のシステムを活かしながら、
イントラネット/インターネットでWebブラウザをクライアントとしたアプリケーションを開発することが可能
となります。
 このような取組みに対して、マイクロソフト株式会社 ソリューションデベロッパー事業部 事業部長 東 貴
彦 氏より次のコメントを頂いています。「COBOLスクリプトは、当社が仕様を公開しているActive Scripting
 Interface技術の利点を活かして開発されており、業務アプリケーションで長年の実績があるCOBOLコン
パイラ技術に最新のインターネット技術を融合させた画期的な製品と言えます。フロントエンドにWebブラウ
ザを採用し、既存システムとの共存も視野に入れている等、当社の分散アプリケー
ション構築フレームワークWindows DNAとも思想を同じくするものであり、企業のWebアプリケーション開発
に大きく貢献するものと評価しています。」

 今後は、アプリケーション開発の効率を向上させるデバッグ機能・トラブルシュート機能をサポートしてい
きます。また、対応OSの拡大や機能拡充など、多様なニーズに積極的に対応していく計画です。



<価格及び出荷時期>

「COBOLスクリプト」(サーバ用コンポーネント、Webブラウザ用インタプリタのセット)

 対応OS:   ・サーバ用コンポーネント ………… Windows NT(R) 4.0
          ・Webブラウザ用インタプリタ ……  Windows NT(R) 4.0、Windows(R) 95、Windows(R) 98
           (Webブラウザ用インタプリタは、Webブラウザの付加機能として動作します。)

 対応Webブラウザ: Microsoft Internet Explorer 4.0以降

 価  格: 1サーバ50万円 (サーバの数による割引があります)
      (価格には、サーバ用コンポーネントをインストールしたサーバに接続するクライアントPCに、
               Webブラウザ用インタプリタをインストールして使用する権利が含まれます。クライアントPCの
               数に制限はありません。)

 出荷時期: 平成10年10月末より

 ※ 以下のURLで「COBOLスクリプト」Webブラウザ用インタプリタのお試し版をダウンロードできます。
     http://www.hitachi.co.jp/soft/cobol/
   または、
     http://www.np.hitachi-sk.co.jp/cobolscript/


 <他社所有名称に対する表示>
‐CORBA (Common Object Request Broker Architecture) は、Object Management Groupが提唱する
  分散処理環境アーキテクチャの名称です。
‐DCOM (Distributed Component Object Model) は、米国Microsoft Corp.が提唱する分散オブジェクト
  モデルの名称です。
‐Java及びすべてのJava関連の商標及びロゴは、米国及びその他の国における米国Sun
   Microsystems,Inc.の商標または登録商標です。
‐Microsoft、Windows、Windows NT、Visual Basicは、米国及びその他の国における米国 Microsoft
   Corp.の登録商標です。
‐Microsoft Internet Explorerは、米国Microsoft Corp.の商品名称です。
‐UNIXは、X/Open Company Limited が独占的にライセンスしている米国ならびに他の国における登録
  商標です。


      以  上


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