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News Release

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平成10年5月21日

パソコン機能とPLC機能を一体化してシステムコストを低減した 「PASOQUENCER(R)」発売

−リアルタイム監視制御とWindowsアプリケーションの独立動作を実現−

  日立製作所は、1台の機器上でハードリアルタイムOSとWindows NT(R)の独立動作を実現する
パソコンPLC(*)「PASOQUENCER(R)(パソケンサ)」を、6月1日から発売します。
  従来、シーケンス制御及び監視制御を行うためには、制御用コントローラ、監視モニタ用パソコン、
さらに開発用パソコン等、複数のハードウェアが必要とされていましたが、「PASOQUENCER」では、
それら全てを1台のハードウェアに統合しました。さらにグローバルスタンダードパッケージと組み合
わせることにより、システムコストの低減を図るとともに、高信頼性/リアルタイム性を実現する環境
を提供します。

  今回発売する、パソコンPLC「PASOQUENCER(R)」では、1台のハードウェアで、ハードリアルタ
イムOS(CPMSカーネル)とWindows NT(R)が、互いの干渉を受けることなく独立して動作します。こ
れは、日立製作所が世界に先駆けて開発したDARMA(Dependable Autonomous Hard Real-time 
Management)アーキテクチャにより実現されています。DARMAアーキテクチャでは、1台のハードウェ
ア内に仮想的な2台の仮想ハードウェアを構築し、2つの異なるOSの独立した並列動作を可能としてい
ます。それぞれの仮想ハードウェア上に搭載されたOS間では、メッセージ通信によるデータ交換が可
能ですので、アプリケーション間での協調・連携も容易です。この技術により、ハードリアルタイムOS上
でのシーケンス制御と、Windows NT(R)上で設備監視等のマンマシン処理を同時に行うことが可能に
なりました。
  今回発売する「PASOQUENCER(R)」では、シーケンス制御には国際標準規格である
IEC61131−3に完全準拠した「HIT−ISaGRAF」をパッケージ化し、1ミリ秒周期での実行も可能とし
ています。また、設備監視には作画・モニタに定評のある「HIT−FIX」をパッケージ化しており、高い信
頼性とリアルタイム性を維持しながら、操作性に優れたシステム構築の実現を容易にしています。
  今後、様々な分野の制御システムにおいても、TCO(Total Cost of Ownership)低減や拡張性の面か
らオープンシステムの有効活用が求められてくることが予想されます。日立パソコンPLC
「PASOQUENCER(R)」は、そうしたニーズに対応するためのオープンアーキテクチャコンポーネント
です。

*PLC:プログラマブル ロジック コントローラ

<主な適用分野>
電子・機械・自動車・鉄鋼・ゴム・食品・医薬品・化粧品・住宅・建材等の製造業から、アミューズメント産業、
流通・社会資本関連等まで、幅広い産業分野のFA化、PA化、物流合理化や情報制御システム化に対応
が可能です。

<PASOQUENCER(R)の製品仕様・価格>
 1.ハードウェア:日立制御用コンピュータFA MASTER HF−W              700,000円〜
2.ソフトウェア:
a. PASOQUENCER開発パック700,000円
b. PASOQUENCERオンラインパック100,000円
c. SCADA開発/オンラインパック1,225,000円
d. 通信ドライバ(PIO)35,000円
e. 通信ドライバ(DeviceNet)20,000円
f. I/Oドライバ開発キット980,000円
<販売目標>
     初年度目標 1,000台/年

                                                                         以  上


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