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News Release

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平成10年2月9日

日立とテキサス・インスツルメンツ社が合弁での事業を解消

−ツインスター・セミコンダクタ社は、 テキサス・インスツルメンツ社が子会社として運営−

  日立製作所(日立)とテキサス・インスツルメンツ社(TI社)は、本日、米国テキ
サス州リチャードソン市での半導体メモリ製造の合弁事業を解消する計画を発表し
ました。TI社は、ツインスター・セミコンダクタ社(TSI社)のすべての資産を
買い取るとともに、全従業員も継続雇用し、新たに完全な子会社にする予定です。     

 「今回の合弁解消措置によりTIは、この素晴らしい工場に対し将来的に最大限
の有効活用が図れるよう柔軟に対応することができるようになります。TSI社は、
0.25マイクロメートル対応の最新技術と優秀な労働力を持っています。」と、
TI社の半導体グループ社長リチャード・K・テンプルトンは言っています。

  TSI社は、前例のない、かつ予想を超えるDRAM価格の下落が始まった
1996年に製造を開始しました。このため、財政難に陥り、設備投資に必要な手
持ち資金を得ることや、さらなる成長を目指しての操業継続が不可能となったため、
今回の合弁事業の解消を決定しました。

 「市場における価格下落や供給過剰といったDRAM事業に影響する諸要因から、
今回の厳しい決定を下しました。この決定はすべての関係者にとって最善の解決策
です。」と、日立の常務取締役半導体事業部長の石橋正は言っています。

  今回の計画では、TSI社はTI社の新しい子会社に事業を移管しながら、98
年第1四半期末までに解散されます。合弁事業の解消に関し、日立とTI社は特別
な費用を計上する予定です。

 「TIの97年第4四半期決算報告でも述べた通り、TIは現下のDRAMを取
り巻く厳しい環境の中、合弁事業が直面している財務運営上の悪影響を軽減するた
め、技術の向上改善を続けています。加えて、TIおよび合弁事業の株主は、合弁
会社の在り方についても、さらに検討を続けます。」と、テンプルトンは言ってい
ます。

  日立とTI社は、1994年8月、16Mビットおよび64Mビット DRAM
を生産するために、TSI社の設立計画を発表しました。TSI社で製造されてい
るすべての製品は、日立とTI社に販売されています。

  日立とTI社は、16MビットDRAM技術の共同開発を開始した1988年以
来、メモリの研究・開発プロジェクトを協力して行ってきました。この協力は
1991年および1993年に、64Mおよび256MビットDRAMの共同開発
のために延長されました。
  なお、今回の合弁事業の解消は、これらや他の開発契約には何の影響も及ぼしま
せん。

  TSI社は、日立とTI社が各々36.46%の株を所有し、残りは他の金融機
関によって所有されています。この合弁解消は、米国関係法規およびTSI社の株
主や債権者の承認に基づいて行われます。

<会社概要>
  日立(ニューヨーク証券取引所:HIT)は、東京都に本社がある世界をリードす
るグローバルなエレクトロニクス企業の一つで、1996年度(1997年3月期
の連結売上げは、8兆5,231億円です。日立は、コンピュータや半導体、家電
製品、電力・産業機器などの製品を全世界で製造、販売しています。なお、日立に
関する情報は、日立ホーム・ページ(http://www.hitachi.co.jp)を参照下さい。   

  テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス 略称:TI社)は、
エレクトロニクスのデジタル化を推進するエンジンとなるDSPソリューションズ
のデザイン、サプライヤーとして世界をリードしているグローバルな半導体企業で
す。その他、計算機、制御機器、冶金材料、デジタル・ライト・プロセッシング技
術などの分野において事業を展開、25カ国以上に製造、販売拠点を持っています。
なお、TI社に関する情報は、TI社ホーム・ページ(http://www.tij.co.jp)を
参照下さい。


                                                    以   上


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