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News Release

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平成9年11月28日

日立のデザイン戦略について

―コミュニケーションデザインを大幅に強化―

  日立製作所デザイン研究所は、昭和32年に設立され、本年で創立40周年を迎
えました。これを機に、ハードウエアを中心としたプロダクトデザインの高度化へ
の対応に加え、ソフトウエア、サービスを中心としたコミュニケーションデザイン
の強化を図ることにより、新規事業創出等、事業への貢献を明確に打ち出した当社
のデザイン戦略を「HITACHI DESIGN」として発信し、積極的に取り組んでいきます。

  産業革命に始まった「工業化社会」から、エレクトロニクス技術の革新による
「情報化社会」を経て、21世紀には新しい独創的なアイデアや技術の創造に真の
価値を認める「知識社会」へと移行しつつあり、企業には、オリジナリティあふれ
る新しいコンセプトに基づいた商品や新規事業の創出など、より高い次元の創造性
が求められています。

  デザイン研究所は昭和32年に設立され、主にハードウエアの色・形を中心とし
たデザイン活動を展開してきました。しかしながら、デザインに求められるニーズ
の多様化を受け、平成元年には港区青山にサテライトオフィス「FEEL」を設置
し、情報の受発信やコミュニケーションデザインの推進拠点として活動してきまし
た。また、海外では、イタリアのミラノに拠点を設置し、ドイツのノイマイスター
社やイタリアのカステリ社との提携により欧州感性を導入したグローバルデザイン
を目指し活動しています。さらに、製品の設計、開発段階からデザイナーが計画に
参入し、事業化を推進しています。
  こうした取り組みによりコンピュータデザインでGマークのシリーズ認定(平成
5年、4シリーズ・17件)を受けました。本年度は、日刊工業新聞社主催の
第27回機械工業デザイン賞において、当社の電子顕微鏡および500系新幹線電
車(西日本旅客鉄道株式会社と当社を含む車両メーカー4社の共同デザイン・応募)
が通産大臣賞を受賞するなど着実に成果を上げています。

  今後、デザイン研究所では、生活者の視点に立ったプロダクトデザインの高度化
への対応に加え、日立の事業のソフト化・サービス化に対応して、コミュニケーシ
ョンデザインを強化していきます。コミュニケーションデザインとは、例えば、来
るべき電子マネー時代において電子マネーにより変化する生活スタイルを予測し、
それに伴う事業イメージやコンセプトおよび利用形態を具体的にビジュアルに提案
し、分かりやすく伝達するという情報のデザインです。
  具体的には、心理学、情報工学などデザイン系以外からの人材登用やデザイン系
からの人材シフト、また、情報産業の先進国である米国への拠点設置の計画などコ
ミュニケーションデザイン技術の深耕と応用展開に積極的に取り組んでいます。

  なお、本年11月25日から28日まで、デザイン研究所青山オフィス
「FEEL」にて、40周年記念デザインフェアを開催し、日立の魅力を高める
「HITACHI DESIGN」の新しい価値を「魅せる力」として具体的な事例を踏まえて
紹介しています。




                                                   以  上


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