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News Release

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平成9年5月16日

日立、コンソーシャム「MAOSCO」に参画

−次世代ICカードOS「MULTOS」関連製品及びシステムのビジネスを強化−

  日立製作所は、この度、英国モンデックスインターナショナル社が標準化を提唱
している、電子マネーやクレジット、プリペイド等の複数のアプリケーションを1
枚のICカードへの搭載を可能にする次世代ICカード用OS「MULTOS」の開発及
び事業化を目的にコンソーシャム「MAOSCO」に参画します。
  当社は、今後拡大が期待される次世代ICカード関連市場に対して、「MULTOS」
  ICカードは、現在、幅広く利用されているキャッシュカードやテレフォンカー
ド等の磁気カードに比べて、セキュリティ性が高く、かつ情報量が格段と増加する
ため、今後進展が予想されるエレクトロリック・コマース(EC)や電子マネーの新
しいインフラとしても有効と考えられています。
  今後、電子マネーやクレジット、プリペイド等のアプリケーションの拡大が予想
されることから、複数のアプリケーションを1枚のICカードに搭載することが強
く求められています。

  「MULTOS」の主な特徴は、(1)1枚のICカード上に複数のアプリケーション・
プログラムが搭載可能なこと、(2)ICカード上のアプリケーションが互いに不正
アクセスできないよう高度なセキュリティ技術を有していること、(3)アプリケー
ション・プログラムを簡単かつ安全にパソコンなどを用いてロードしたり、削除す
ることが可能なことであり、次世代ICカードに対する多様なニーズをオープンス
タンダードなプラットフォームとして満足させるものと考えます。

  当社は、ICカード型電子マネーMONDEXの事業化に早期から取り組んでおり、
MONDEXマネーを格納するICカードに用いられるマイクロコンピュータをはじめ、
残高表示器、電子財布などのデバイスから、ICカード用リーダ/ライター、
MONDEX電話、MONDEX金庫、取引管理システムに至るシステム全体をカバーする製
品群を提供できる体制を構築しています。
特に、MONDEXの海外各地でのトライアルに対しては、ICカード用マイクロコン
ピュータの100%供給をはじめ、残高表示器、電子財布、取引管理システムの受
注実績を有しています。

  当社は、ICカード関連の製品及びシステムのビジネスを行なっていく上で、
「MULTOS」は、新しいビジネスを拓くキー製品と考え、この度、コンソーシャム
に参画しました。
  今後は、ICカード型電子マネーMONDEXビジネスのみならず、半導体をはじめ、
消費者/店舗/金融/流通業界向けの機器、ソフトウェア、サービス、及びシステ
ムインテグレーションについても、これまでMONDEXビジネスで培った技術とノウハ
ウを活かし、「MULTOS」に対応する新しい技術や製品を早期に開発し、世界市場で
の電子マネーを含めた「MULTOS」関連製品及びシステムのビジネスを積極的に展開
していきます。
  当社は、98年第1四半期に、ICカード用マイクロコンピュータから順次、
「MULTOS」関連製品及びシステムの市場投入を予定しています。


*)MONDEX及びMULTOSは、英国モンデックスインターナショナル社の登録商標です。




                                                                以  上








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