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News Release

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平成9年5月14日

0.1度以下の濁度を計測可能な高感度の水道用濁度計を製品化

−クリプトスポリジウム暫定対策指針の濁度監視にも適用可能−

 
  日立製作所は、このたび、上水道の水質管理・計測に利用される濁度計の新シリ
ーズとして、半導体レーザ光源を応用した新しい測定原理を採用することで、0.1
度以下の濁度を計測でき、クリプトスポリジウム暫定対策指針の濁度監視にも適用
可能な高感度濁度計「AN455形」を製品化し、平成9年5月20日より販売を
開始します。
 本製品は、当社従来製品と比較して約20倍の高感度化を実現しており、わずか
な水の濁りでも容易に検出することが可能です。
 *濁度:水の濁りの程度を示す値。0.1度は水1リットル中に濁りの原因となる
   標準物質(カオリン)を0.1mg含む場合の濁度。
 *クリプトスポリジウム:人間や牛などの小腸に寄生する原虫。食物や水を介して
   口から感染する。

 水道水の濁度は、一般的に0〜2度の測定範囲に管理し、各家庭に給水されてい
ます。しかし、平成8年6月にクリプトスポリジウムによる集団感染が発生し、厚
生省は、その対策として同年10月に「水道におけるクリプトスポリジウム暫定対
策指針」を通知しました。同指針では、「水道水源がクリプトスポリジウムによっ
て汚染されるおそれがある場合には、ろ過池出口の濁度を常時把握して0.1度以下
に維持すること」と定められています。
 そこで、濁度計にもさらなる高感度化が求められ、低濁度計測における一層の性
能向上が望まれていました。


 高感度濁度計「AN455形」は、水質の計測に半導体レーザ散乱光検出方式を
採用し、低濁度領域で試料水中の微粒子を1個ずつ計数して濁度を得るため、高感
度の安定計測が可能です。このため、0.1度以下の濁度計測が可能で、クリプト
スポリジウム暫定対策指針に対応し、浄水場のろ過池出口の濁度連続監視へ適用で
きます。


<価格および出荷時期>
製 品 名 :高感度濁度計「AN455形」              
価格(税別) :230万円      
出 荷 時 期:平成9年7月   
販 売 目 標:300台/年





                              以 上


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