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平成8年6月6日
シンガポールにおける半導体製造合弁会社設立について
株式会社 日立製作所
新日本製鐵株式會社
株式会社 日立製作所(日立)と新日本製鐵株式會社(新日鉄)、シンガ
ポール政府はシンガポール共和国タンピネス地区で先端メモリの製造合弁会
社を設立することで基本合意に達し、フィージビリティースタディーを進め
て来ましたが、このたび正式にHitachi Nippon Steel Semiconductor
SingaporePte.Ltd. (日本語呼称:日立日鉄半導体(シンガポール)社)
の設立を決定しました。
新会社の資本金は4.4億シンガポール$(約330億円)で、日立、新日鉄、
シンガポール政府がそれぞれ出資します。また、新会社社長には片山 勝彦氏
(日立)、副社長には濱 啓三郎氏(新日鉄)が就任する予定です。
新会社では64メガビットDRAMを主とした先端メモリの生産を計画して
おり、総投資額約1,000億円を予定しています。
半導体産業においては、機器市場の急速な拡大とLSIの高集積化、高性能化
等の技術革新が絶え間なく進んでおり、開発や生産のための設備投資、所要
リソースが膨大なものになっています。このためリソースを確保し、拡大す
る需要に対応するためには、世界的レベルでの経営資源の相互利用が必要に
なっています。
また、近年のアジアのエレクトロニクス市場は、民生分野ばかりでなくパ
ソコンやその周辺機器の生産基地として急速に拡大しています。
これまで、日立と新日鉄の子会社である日鉄セミコンダクター社とは、
1993年より4MDRAM生産委託を通して協力関係をもっており、今回
の合弁会社設立は、こうした両社の協力関係を一層強化し、生産面において
も投資負担やリスクの分散、技術者等のリソースの分担を狙いとするもので
す。半導体市場のグローバル化に対応し、顧客への安定供給を図り、さらに
投資効率を向上させるためにシンガポ−ル政府協力のもとにシンガポールに
半導体製造合弁会社を設立し、先端メモリ拠点として運営します。
新会社では、0.3ミクロンCMOSプロセスで8インチウェハーを月2万
枚処理可能なラインを建設し、1998年後半から生産開始する予定です。
従業員はフル生産時で約600名となる予定です。これにより地元シンガ
ポールの「Manufacturing 2000*(注)」構想に合った経済発展、地域振興に大
いに寄与できるものと期待しています。
注)Manufacturing 2000:2000年に向けてシンガポールのGDPに占
める製造業の比率を25%以上に保つ等、シンガポール経済開発庁
(EDB)が推進する製造業重視の構想。
<新会社の概要>
・社 名:Hitachi Nippon Steel Semiconductor Singapore Pte. Ltd.
<日本語呼称:日立日鉄半導体(シンガポール)社>
・所 在 地:シンガポール共和国タンピネス地区
・設 立:1996年7月予定
・代 表 者:社長 片山 勝彦(日立)、副社長 濱 啓三郎(新日鉄)
かたやま かつひこ はま けいざぶろう
・資 本 金:4.4億シンガポール$(邦貨約330億円:75\/S$換算)
(出資比率:日立グループ:新日鉄:シンガポールEDB(経済開発庁)
=35:35:30)
・投 資 金 額:約13.3億シンガポール$
(邦貨約1,000億円:75\/S$換算)
・ラ イ ン:0.3ミクロンCMOSプロセスライン
・生 産 能 力:約2万枚/月(8インチウェハー)
・クリンルーム面積:当初6,000m2
・日 程:建設開始:1996年10月
量産開始:1998年後半の予定
・事 業 内 容:メモリの前工程生産
(主として64メガビットDRAM)
・従 業 員:量産時約600名
以 上