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2002年10月1日

株式会社 日立ディスプレイズ

「株式会社 日立ディスプレイズ」発足式における米内社長メッセージ(要約)



 本日、10月1日、いよいよ新会社、「株式会社 日立ディスプレイズ」がスタート致します。新会社は、日立製作所の100%子会社として、日立グループにおけるディスプレイデバイスのビジネスに関する「企画から開発、設計、製造、販売までを一体で運営」していく目的で設立されました。製販一体となったメリットを充分に活かし、ディスプレイ業界におけるリーディングカンパニーを目指して、一丸となって走って行きたいと思います。
 ディスプレイ業界を取り巻く市場環境は変化のスピードを加速させ、競合他社との競争も熾烈になって来ておりますが、こうした環境は、広視野角・高画質の液晶技術であるIPSに代表される独自の優位技術を持つ新会社の強みを発揮させるチャンスでもあります。このチャンスを活かすべく、これから独立会社として事業を進める上で従業員の皆さんに心掛けて頂きたいことを3点お伝えしたいと思います。

■顧客の視点に基づいたソリューションビジネスの展開  
 まず、「顧客の視点に基づいたソリューションビジネスの展開」です。これまで『お客様の[価値創造]に貢献し、最も信頼される、顧客満足度世界一の企業体を創り上げる。』という経営ビジョンを掲げてきました。これからは、この経営ビジョンの実現に当たり、皆さんには更にもう一歩踏み込んだ取組みをお願いしたいと考えます。私達の技術力を最大限に発揮して、お客様のニーズを掘起こし、お客様へ最先端の技術を提示し、デザイン・インに繋げていく。そして私達のコスト競争力を最大限に高めていく中で、約束した品質、数量、納期を確実にクリアしていく。これらのサイクルをスムーズに展開することができて、初めてお客様の信頼に結びついていきます。営業、開発設計、製造が三位一体となって、お客様に最も信頼される会社を作り上げましょう。

■「スピードあるビジネスの展開」
 2点目に「スピードあるビジネスの展開」です。独立専門会社となり、従来以上に事業を自らの責任で進めることが可能になります。この利点を最大限に活かし、更なる意思決定の迅速化を図っていきたいと考えています。しかし、組織・仕組みを変えただけに留まり、私達の意識が変わらなければ、分社のメリットは活かされません。常日頃から私達自身の感性を磨き、アンテナを高く張り、広く情報収集を行ない、トップを含めた周囲に対しどんどん情報を発信して下さい。そして、情報の共有化、情報交換のスピードアップを図ることで、これまで培ってきた技術力・ノウハウを更に高いレベルで効率よく発揮できるように業務を遂行して頂きたいと思います。

■「常に挑戦し続ける姿勢」
 3点目に「常に挑戦し続ける姿勢」です。常に高い目標を掲げて、その達成に向けてベストを尽くして下さい。これまでの仕事のやり方についても、既成概念に捕らわれずに、変えるもの、変えてはいけないものを精査し、変えるべきところはどんどん変えていきましょう。周囲の環境が大きく変わる中、現状のスタイルを継続していては前進はありません。失敗を恐れず、変化を先取りすべく、常に挑戦し続けて欲しいと思います。私達は、今まで常に最先端技術を開発して来ました。歴代の先輩に負けることなく、これから、ここにいる私達全員の手で「株式会社 日立ディスプレイズ」の新しい歴史を作っていきましょう。

 「株式会社 日立ディスプレイズ」は、私達一人ひとりが作る会社です。私達自身で作り上げるのだという意識を常に持って下さい。全従業員が一致団結し、力を発揮することで、競合他社との競争に勝ち抜いていける魅力ある企業集団作りをしていきたいと思います。中国展開の加速、新製品の早期開発・市場投入、変化に強い体質への転換など解決すべき課題は無数にあります。私も先頭にたって取組んで行きます。確固たる事業基盤の確立に向け、足並みを揃えて新たな第一歩を踏み出していきましょう。

■株式会社 日立ディスプレイズの概要
1.会社名 株式会社日立ディスプレイズ (英文社名 :Hitachi Displays, Ltd.)
2.事業内容 ディスプレイデバイスの事業企画、開発、設計、製造、販売
3.代表者 取締役社長 米内 史明
4.資本金 100億円(日立製作所100%)
5.所在地 本社 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日本ビルヂング
製造拠点 千葉県茂原市 他
6.従業員数 (連結ベース) 約7,000名
7.売上高 (連結ベース) 2003年度 2,280億円(見込み)


以上



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